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母のいない実家への帰省 〜介護と癒し〜
「どこにもいないんだな〜」
ゴールデンウィークは、関西の実家に帰省。
実家に母はいない。
施設にも母はもういないわけだから、行く必要もない。。
もちろん頭では分かっていても、何となく物悲しい・・。
改めて、「お母さん」という存在の大きさを感じさせられます。
とはいえ、ゴールデンウィーク中は、税理士さんとの打ち合わせがあり、四十九日と納骨式も控えているため、少しばかりの忙しさが逆に慰めに。
東京で1ヶ月強にわたり一緒にいた母のお骨とも、しばしお別れ。
新幹線移動する時には、小ぶりのバックに母のお骨を入れて、幼稚園の頃のように斜めがけして肌身離さずにいましたが、皆さんどのように運んだりされるのか・・。
また、お骨がなくなるのも、一末の寂しさがあり、私の内には、いろんなものへの執着があるのだな・・・と改めて気づかされます。
四十九日・納骨式準備も一人で
これまで母が一手に引き受けてくれていた、お寺やお墓関係。
こういったものも、今後は、自分たちで考えていかなければならない。
納骨するには、事前にお寺に墓地使用許可書を見せる必要があって、お墓の名義も自分の名前に変更して・・とこういったことも介護が始まってから初めて知ったことでした。
四十九日法要に必要なものを、事前にご住職に確認していたので、お花やら果物・お菓子などを購入。
よく考えれば、それにお位牌やお骨とあわせて、お寺まで一人で行くわけだから、とてもじゃないけど電車では無理・・と思い、タクシー移動しました。
この日は、5月にしては暑く感じるぐらいの快晴!
母が晴女だったことを思い出します。
そして、法要が始まる前、お寺のまわりを散策していたら、蝶々がヒラヒラと。
蝶は「魂を運ぶ」と言われたりしますが、「やっぱり来てくれたのね」と、またうるっとしてしまいました。
母のご友人とのランチ
次の日には、お香典返しを直接させていただきたい思いもあり、母のご友人とランチ。
「こんな日がくるなんて」とおっしゃっていただきましたが、それもやはり、母の介護や死を迎えた私の年齢が、一般的よりも少し早かったからかな・・とも思います。
ご友人から伺う母の「一面」は、私がそう思ってきた母のイメージとは異なるものもあり・・・
歌舞伎や絵画、音楽にも好奇心旺盛だし、積極的にご友人をお誘いしてランチや遠出をしているし、、(私は勝手に、母はわりと控えめな人だと思っていたけれど)
自らの人生や暮らしを豊かにすることに長けていて、気前もよく、だから、ささやかな”豊かさ”がまた”豊かさ”をもたらすような、そんな人生だったのかな・・と感じます。
亡くなってから教えていただき、気づくことの多さに驚き。
私って一体母の何を見ていたのかしら?!(笑)
そして、ランチの後にそのご友人から送っていただいたメッセージ。
「お母さんも蝶や月や風になって応援見守りしていますよ」
そう、母の姿はそのものはなくとも、その存在を感じられる感性をもっと高めていきたい・・今の願いです(笑)。