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誤嚥後の「口から食べる」挑戦 ~介護と癒し~

看取りのケアプランに変更になった後も続いています。

母と私の「口から食べる」チャレンジ。

先週は、食事介助隊員として、施設への訪問回数5回。われながら、よく頑張っている・・(笑)

とにかく、誤嚥しないよう、いざ食べ物を口に入れるまでの「ケア」を徹底しております。

口腔ケアスポンジとジェルで口を潤し、手足のオイルマッサージ、背中や腰に手を入れて緊張をほぐし、関節を柔らかくするなど・・

理学療法士さんやら歯科衛生士さんから教えていただいたテクニックを素人ながらに実践。

週末は、理学療法士さんに、現在の母の体にあった食事の際の姿勢を見ていただき、少しずつ効果が出始めています。

確実に増えている食事量

◆3月2日(土) 
経口補水ゼリー 4口OK

◆3月3日(日) 
経口補水ゼリー 8口OK

◆3月4日(月)
15:20 経口補水ゼリー8口
15:40 経口補水ゼリー半分まで
17:50 経口補水ゼリー4分の3ぐらい+黒糖ゼリーほんの少し

パソコンに向かいながら、母が目を開けるタイミングをテレパシーで感じ(笑)すかさず、介助。

これが一人だとわりと時間を要し、予備枕で頭の片側を高くし、体位変換用マットのしっかり体の中心までセットし、、と準備している間に、母はうとうとしてしまい、、「あ~ん(泣)」という結果になることも。

そして、3日(日曜日)の帰り際の母の行動!

私(母の耳元で)「そろそろ帰ります~」
母「うるさい!(怒)」

私「げ・・(笑)おこってんの~?? ちょっと食べる?」
母「食べるってあんなん水やん!(怒)」

私「いまは、ゼリーがいいと思うで~」
母「ゼリー持ってこい!(怒)」

看取りの段階にいる人ってホントにこんな感じ??
と思いながら、ゼリーの食事介助。

母は怒りが収まらないようで、食べ終わりの後に、口腔ケアスポンジを入れようとしても、口をぎゅっと閉じている・・。

何という抵抗(笑)

かわいらしすぎて笑ってしまいますが、笑うと母はバカにされていると感じることがあるので、大人しく退散しました。

微細な見極めをどうするか?

◆3月6日(水)
15:00 経口補水ゼリー5口
    抹茶ゼリー 3分の1           
               プリン 3分の2

その後、喉のゴロゴロが少し始まり、食べたものが上がってきているのが、素人でもわかるレベル。

ちょっと量が多かったか?

私が部屋を出る18時頃までは落ち着いていたものの、21時すぎに施設の看護師さんから電話。

「10分ごとに痰吸引をしても次から次へと痰がでてきて、酸素飽和度60%。酸素投与をマックスの5Lに引き上げています」という内容でした。

ちょっと量が多すぎたのと、しっかり飲み込みができているかの確認が甘かった・・。

何と微細は調整が必要なんだろう。

しかし、お小水の量は、食事をした次の日は順調ですが、食事をしなかった日はとんでしまったりしており、これまたもどかしさを感じます。

誤嚥しても食べたい!

次の日、おそるおそる母の部屋を訪問すると、目を開けて、こっちを見ている。

母、蚊の鳴くような声で「水がほしい」

訴えがなければ、今日は「食事介助はお休み」と勝手に思っていた私。

看護師さんに相談し、今朝は全体的に落ち着いているので、スプーン2口ぐらいならとOKをもらいました。

14:00 経口補水ゼリー2口
15:00 経口補水ゼリー1口
17:00 経口補水ゼリー1口

細心の注意を払いながら、食事介助。

それにしても母の”勇敢さ”には驚かされます。

昨日のムセや咳き込み、息苦しさやら全てなかったことで、「水をのみたい」と。

あ~母は本当に「今この瞬間を生きている・・」。

私のほうが、「昨日はこうだったからとか、そうだとこうなるんじゃないか」と、過去や未来を行ったり来たりして、今のこの瞬間にいない!

「”今この瞬間”と”次の瞬間”は全く関係がない」ということを信じ切れていない!

自分がやってきた仕事と異なり、介護や看護が未経験であるからこその、”思い込み”やら”制限”を超えられるかのチャレンジ。

私が母のサポートをしているのではなく、母が私に協力してくれているのだと思うと、熱いものが込み上げます。

#介護 #介助 #家族 #感情 #コミュニケーション #母

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