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小説で考える:人生100年時代の希望
私は会社員です。もう中年です。
(でも心は少年です。キリッ)
もし自分が100歳まで生きたなら。
ここ数年、筋トレをしてビルドアップをしています。
年齢こそ中年ですが、体調・メンタルともに過去最高と言っていいです。
やっぱ、筋肉しか勝たないな。
そして、自分の会社も定年延長の通知があり、定年が65歳に延長されました。いよいよ、良くも悪くも、長寿高齢化した日本がやってきたなーと感じます。
せっかくなら今の感じでずっと生きたい。希望が欲しい。
自分の親を見ていて、「高齢になると、いろいろ大変そうで嫌だな」と思うし、たまにテレビでみる昔からいる芸能人が歳をとって「元気がなくなったなー」と感じたりすると、自分の今後の人生が心配だと感じるわけです。
なので、自分が100歳の社会がどの様な感じになっているのか、希望を交えて小説にしてみました。
ショート「2080」
2080年の秋、薄紅の空を眺めながら、100歳の「杉田 春(ハル)」は自宅の広い窓辺に立っていた。昔は「100歳」と聞けば寝たきりや施設暮らしを想像された時代もあったが、今の日本ではごく当たり前の光景になっている。春は今も週に三日、オンラインで仕事をしている。かつては画家として活躍していたが、70歳を過ぎてからデザインAIの操作技術を学び、80歳からはメタバース空間のアートディレクターとして新たなキャリアを築いた。
自宅にはパーソナルAIドクターが常駐し、朝一番に全身のスキャンを行ってくれる。体内の細胞レベルで小さな異変があれば、AIロボットが即座に遺伝子治療センターへ連携を取ってくれる仕組みだ。深刻な病気を患うリスクが大幅に減ったことで、春は「100歳だけれどまだまだ自分のやりたいことを追求できる」と信じられる。昔は大病をして長期入院するだけで職を失うことが多かったが、今は健康寿命の延伸と柔軟な労働形態のおかげで、キャリアを中断することなく続けられている。
窓から見下ろす街は、かつてのようにぎっしりとビルが立ち並ぶ大都市ではない。人口減少によって、街の中心部は必要最低限にコンパクト化され、その周囲に広大な緑地と市民農園が広がっている。地方移住者も増え、オンラインでつながるコミュニティが世界中に点在している。近所には、移民として来日した若いエンジニア一家が住んでおり、彼らと日本人シニアの共同プロジェクトが盛んに行われている。言葉や文化の違いを超えて、テクノロジーと心の豊かさを共有し合う環境だ。
春は仕事の合間に、メタバース上で開催される「高齢者向けメンタルヘルスセミナー」に参加した。長生きは素晴らしいが、ときに孤独や喪失感を味わうこともある。そこで世界中のシニアたちがアバターを使って集まり、悩みを語り合い、時には軽やかなダンスを踊る。画面に映るのは年齢不詳のキャラクターだが、声の奥には確かな人生経験が宿っている。年齢に左右されず、新しい技術を楽しみながら人生を共有できる仲間の存在は、春にとって大きな支えだった。
午後になると春は自宅を出て、市民ホールで開かれる「バーチャル宇宙旅行体験会」の準備に向かった。新しい趣味として、VR技術を駆使した宇宙空間デザインのボランティアガイドをしているのだ。かつては大変だった外出も、AI搭載の自動運転車が送迎してくれるおかげで楽に移動できる。たとえ100歳でも、その意欲さえあれば、世の中は手助けを惜しまない。周囲にとっても、高齢者の知恵や経験は社会をよりよくする財産として尊重されていた。
「年齢が増すほど、人生が豊かになるなんて、若い頃には想像もしなかったわね」
春はそうつぶやきながら市民ホールのエントランスをくぐる。そこでは様々な年代、国籍、家族形態の人々が、同じアバターのゴーグルを手に、これから始まる仮想の宇宙旅行に胸を弾ませていた。
100年という歳月を生き抜いた春にとって、未来はもはや「遠い先」ではない。むしろ今を楽しむことが、新しい時代の一部を創り出すのだ。毎朝の健康チェック、AIとの共同作業、そして色あせない好奇心。変化を恐れない心が、今の春を、そして新しい日本を彩り続けていた。
未来=技術進化で希望が出てきた。
時代を経て技術が発展し、医療やコミュニティのあり方も進化するので、長寿高齢化に合わせて最適化されるのは、確かにそうかもしれない。少し安心。
未来=仕事の縛りは余儀なく継続
今もFIREとかセミリタイアとかいろいろ仕事から離れたりする考え方があるけど、長生きすることでコストもかかるので、経済活動への参加は止むを得ない形となりそうだ。(死ぬまで働く・・か)
モチベーションの維持も重要な課題
長く続く人生とは、終わりなきものにも思え「このままずっと生きていくのか?」みたいな虚無感が訪れる気もした。このモヤモヤを解消したり、常に目的を設定するような「メンタル管理」も必要不可欠になりそうだ。
今から出来る事「健康維持」
今回の小説のような、技術進化まではまだ先は長い。
今から出来る事として、やっぱり「健康であること」がこれからの人生の根幹を支えると再確認した。
これまでも健康は言うまでもなく大切だったが、なるべく「良い状態で高齢を迎える」ということが必要だと感じた。
自分の人生を「100年」良い時間を過ごしたいのなら、その道具となる「身体」は大切に使わないといけないと思った。身体の維持は、そのままメンタルにも直結する。身体が元気なら心も元気だ。
どうせ働くなら、100歳でもバリバリで在りたいものだ。
よしっ!筋トレ頑張ろう!!