今度は誰かのちょうどいい温度感に。
はい。あっという間の一年でしたね。
お世話になった皆さん、noteを読んでくれた皆さん
ありがとうございました。
少し時間ができて、考える時間もできたので
勝手にゆっくりと振り返りさせてください。
今年は失うものが多かった一年でした。
親友と、先生が亡くなったのです。
オランダ人の親友は
留学のきっかけをくれて、勉強を教えてくれて、同じ夢を見てくれた友達でした。自分にとって数少ない友人であり、恩人でした。
10年間師事した先生は
研究者としての道を示してくれた人でした。
最近は自分の若気の至りで衝突し、少し疎遠になってしまっていましたが、研究者として最も尊敬する先生でした。
時間とともに少しずつ乗り越えられているつもりですが、
今でも事あるごとに
「彼ならどう考えるだろうか」
「この嬉しい知らせは、先生に報告したいな」
と、ふと思ってしまう自分がいます。
失った二人には、何も恩返しできていないのが心残りです。
でも
生きている自分は前に進まないとね。
もちろん、365日全てが絶望でなく、
嬉しいこともあったりで
そういう嬉しさも人との関わりの中にありました。
暗くなったのでもうここから読んでほしい。
特に今年は、自分が取り組んだ授業や講義のあと、
学生さんたちからポジティブな感想を聞くことを聞くことが多かったのは嬉しかったです。
大学院の授業でも、英語でのレポートの末尾に「英語で自由に議論ができる授業作りをしてくれて「新しい学びが沢山ありました」や、
「毎回の講義が楽しみでした」と言ってくれました
(自分の聴き間違えじゃなければ。英語力はお察し)。
授業の準備に苦労もしたことがあり、その分本当に嬉しかったのです。
※Englishお世辞じゃないと信じたい。
研究の方面でも、学会の場で質問したり、議論をしたりしてくれる学生さんも、少しずつ増えてきたような気がしています。
研究者としては、まだギリギリ若者的なポジションなので、意外と質問はしやすいのかも。
もっとヘラヘラして、もっと絡まれやすくなりたい。
学術論文も著名な雑誌に掲載していただいて、
これから世界中の多くの研究者に届くのだと思う。
一方で、一般の方々に向けた記事も書いたので、
読んだ人に研究の面白さが伝わるといいなと思います。
そう考えると
無駄じゃないのかもしれない。
自分が伝えようとしていることは、
ひょっとすると、誰かに響いているのかもしれない。
と少し思える一年でした。
そしてそれは、友達と先生がいなければ、できなかったこと。
彼らと出会わなかければ、間違いなく今の自分はいない。
今の自分は、自分だけじゃないのかもしれない。
自分が誰かに届けた想いは、
彼らのものも含まれていて
自分が世に出した研究成果も
彼らがいたからこそ、できたこと。
自分が「繋ぐ」ことで、これまで受けてきた恩を少しずつ返せるのではないだろうか。少なくともそう信じたい。
失った人とは「もう」新しい記憶はできないけど、
失った人から「もう」受けとったものを、別の形で伝えることはできる。
そんなことを考えると
「これから前に進む意味」を教えてくれた一年だったのだと思います。
来年は、もっと多くの人に何かを「伝える」ことができるよう、
楽しみながら励みます。
読んで頂き、ありがとうございました!!