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[書評]天職の見つけ方

ヒデトです。とてもとても長かったゴールデンウィークが終わってしまいました。結局作ろうと思っていた倒立振子も作れず、twitterで宣言したゲームも作れず、だらだらと過ごしてしまいました。
幸い私生活のトラブルがようやく解決しそうです。このご時世に新たに数百万円の借金をしなくちゃならなくなりましたが、まあしょうがないでしょう。連休最終日の今日も、前に読んで良かった本の紹介です。

天職の見つけ方 中越裕史(PHP研究所)

この本の第1章で触れられていますが、40代に天職探しが広がっているそうです。俺もギリギリ40代に片足がほんのちょっと引っかかっています。正直自分でも「天職なんて、なに甘ったれたこと考えているんだろうな」と思ったりもします。著者の相談者の事例でも「もういい歳なのに、こんなことで悩むなんて、情けないですよね…」とおっしゃる方が多いそうです。
でも労働寿命が変われば意識が変わるのも当然、世の中が変わっただけ、と著者は励ましてくれます。少し安心したところで、本を紹介していきましょう。

天職とは何か

天職を見つけるために、天職はどんな要素からできているか。天職を形作る3つの要素を著者はこう定義しています。

『内発的動機づけ』好きという気持ち
『自己決定要因』自分で選び決めること
『意味への意志』自分にとって意味ある仕事

この3つがうまく重なるポイントなら、心が満たされる働き方になります。全部満たされる必要はありません。自分にとって一番大事なのはどれか、その1つを満たすにはどうすればいいのか、考えることが大事だと説いています。
正直なところ、自分にとって何が一番大事なのか、まだあまりよくわかっていません。
突然noteを始めたくなったり、twitter botを作ったり、3Dプリンタで何か作ったり、同人誌を作ったり、誰に発表するでもないニュース記事を集めたり…。好きという気持ちで突っ走ることもよくあります。当然それは自分で選んで始めているので自己決定要因も大きいのでしょう。
また会社での仕事は、社内失業する前まで居た職場での開発テーマは自分にとってとても意味ある仕事のように感じていました。
うまくこの3つがリンクできるように働けると天職と言えるのかもしれません。

天職に見つけ方

次に悩むのがどうすればやりたいことを見つけられるかです。そこにドキリとすることが書かれています。

「人生のウソ」で、やりたいことが見つからない
仕事を選ぶというのは、人生の大きな選択。自分自身と正面から向き合うべき問題。にもかかわらず、怖じ気づいている自分を認められず、やりたいことをごまかす。やりたいことを仕事にするとは、夢を追いかけるということ。天職を仕事にするとは、夢の実現に向けて歩んでいく生き方、働き方のことです。(略)
そして夢を実現するからには、どうしてもたくさんの努力と挑戦が必要です。だから、やりたいことに対して誰でも弱腰になってしまう。
 やりたいことはあるけれど、努力するのが大変だから、やろうとしない…。
 やりたいことはあるけれど、失敗するのに怖じ気づき、やろうとしない…。
そんな自分自身を認めるのは、あまりにも辛いことです。

先日の記事でも書きましたが、俺は失敗を極端に怖れる気質があります。だから自分にウソをついてしまうんですよね。やりたいことの入り口まで近づいているのに、怖じ気づいて飛び込んで行かないんです。
なのでちょっとずつ自分を変容するトレーニング中です。やりたいと思ったことはどんどんやっていこう。そしてアウトプットしよう。何か先にあるんじゃないかと考えています。

好きなことは自分で選べない

書評というよりは感想でしたね。最後に著者はこんなことも言っています。

好きなことは自分で選べないという事実
「ただ、生まれてみたら、絵を描くのが好きな人間に生まれていた」。本当に、ただそれだけのことです。
「ただ、生まれてみたら、歌を歌うのが好きな人間に生まれていた」。本当に、ただそれだけのことです。
人生のあらゆることが、それだけのことです。

とことんまで、つきつめて考えていくと、「こういうことを好きになることが、自分の人生に与えられていた」。そんなふうにしか、表現のしようがありません。

好きなことは自分で選べない、という考え方は全く持っていませんでした。そうなんです、好きなことは自分で選べないんです。そう考えると天職へのヒントになると思いませんか?

読みやすくサラッと読めてしまいます。興味のある方はkindle版が安くなっているのでぜひどうぞ。

長い休みが終わったので、これからはたぶん週1~2更新になります。むしろ休みすぎて社会復帰できるか心配です。

ではまた。

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