待たされることに慣れるべきなのか
昨日家族で買い物に出かけた。
とはいっても、モノを買いに行ったのではなく
モノを見に行ったというのが正解である。
妻の会社は子供が小学校入学のタイミングで
何かもらえるというシステムがあるのだが、
現物を見ることなく選ばなくてはならないらしい。
それがどうしても嫌だという妻の意向で
その現物が置かれている店に見に行くことになった。
内心妻一人で行けばいいのにと思いながらも
娘の入学でもらえるものなので娘も一緒に行き、
場所が車で少し離れたところにあるので
運転手として私、そしてそうなると息子も一緒に、
という逆消去法のような感じで
結局家族で行くこととなった。
3連休初日であるせいか、途中で渋滞にハマりながら
目的地のショッピングセンターに到着した。
いつもならダラダラとウィンドウショッピングをする妻も
昨日は目的地に向かって真っすぐ進む。
なぜなら、この後に子供たちのプール教室があるので
時間に余裕がなかったからである。
目的のものが置かれている場所に到着すると
ショーケースに入れられており、
外からそれを眺めていた。
そこでふと妻が「実際に触ってみたい」と言い出した。
店員さんに言えば開けてくれるのだろうが、
近くに店員さんは見当たらない。
仕方がないので私が店員さんを探しに行くことにした。
周辺を歩けど歩けど見当たらない店員さん。
どうしようもないのでレジまで行って店員さんに声をかけると
「担当の者がまいりますので少々お待ちください」と
言われ、結局元の売り場でしばらく待つことになった。
数分してからようやく店員さんがやってきて
ショーケースを開けてくれて、
妻は現物を手に取って確認することができた。
これでミッションは完了である。
ちょうどお昼時だったのだが、
帰宅にかかる時間とプール教室の時間を考えると
車の中でハンバーガーか何かを食べながら帰るのが
一番いいと考えていた。
それを見越したわけではないだろうが、
駐車場の目の前にはMのマークがある。
それを家族に提案すると、子供たちは快諾したのだが
妻が難色を示した。
妻はMマークのお店は嫌だというのである。
何ならいいのかと内心思いながら、
じゃあどうする?と議論しようとしたときに
目の前に回転寿司があることに気が付いた。
座席にさえスムーズに座れるなら回転寿司は
ぱっと食べたいものだけを取って食べられるので
15分もあれば十分完了できる。
そこで、家族で回転寿司に入ることにした。
店に入ると幸い座席は混んでおらず、
予約0にも関わらずスムーズに席に座れた。
後は食べたいものをサクッと食べるだけである。
子供たちに食べたいものを聞いてパッとオーダーし、
私はそれが来るまでの間に流れてきた寿司を
パパッと食べることにした。
そうして予定の時間を少しオーバーして食事が終わり、
店の入り口に置かれた自動会計機で会計をしようと
会計機の前に並んだ。
2台の会計機が並んでおり、一つは私より少しだけ先に
会計をし始めた人だったので、
もう一方の会計機に並んだのだが、
どうやら前の人が会計をしている時に
機械がトラブってしまったらしい。
前の人は店員を呼ぼうと、呼び出しボタンを押しているが
なかなか店員は来ない。
数分してからだろうか、ようやく店員が対応し始めたのだが
結局機械のトラブルは回復しないので、
私の前の人は隣の機械が開き次第、
そちらで会計をし直すことになった。
当然私はその後で待たなくてはならないので
会計で実質5分ほどロスするハメになってしまった。
ようやく会計が終わり、家族と車に乗り込んで
急いで帰宅することになった。
この時間なら、プール教室には直接向かうほうが
間違いないので、
私はそちらに向かって車を走らせていると
私達が走っている道が急激に混みだした。
行くときに反対車線を見ると混雑の様子は全くなかったので
これは明らかにオカシイ。
妻に言って携帯で情報を調べてもらうと
まさに数分前に数キロ先で事故が発生し、
それによる渋滞とのことであった。
ここで抜け道を通れればいいのだが、
残念なことに私達が走っているのはバイパスだったので
降りたところで全然知らない道を走らなくてはならない。
これは事故の箇所を抜けるまでのろのろ運転を
我慢するしかない状況である。
プール教室に電話して遅れることを伝え、
私達は渋滞路を抜けることにした。
走ること約30分。ようやく渋滞原因の箇所を抜けて
車がスムーズに走り出した。
すると、息子がこんなことを言った。
「なんか今日は待たされることばっかりやったけど
ようやくスムーズに流れそうやな」
言われてみれば、店でも寿司店でも道でも
昨日は待たされることばかりであった。
しかも、事故渋滞を除けば二つは人が少ないことによる
待ち時間である。
日本では少子化にともなう人口減少が
これからさらに加速していくし、
高齢化による働き手不足が問題視されているが
そうなると今後さらに待たされる機会が
増えるのかもしれない。
それに合わせてAIや機械も発達するのだろうが、
結局人がやらなくてはならない場所は0にはならない。
そう思うと、昨日の経験は今から待つことに
少しは慣れておけよと言われてるのかもしれない。
私はいわゆる”せっかち”、関西弁でいう”イラチ”である。
「あんた、これからの時代にあんまししょうもないことで
イラチ起こしてたら生きて行かれしませんで」
なぜかじゃりン子チエのおばあはんに
そう言われた気がした。
ちなみに待つのがとても嫌なのでディズニーやUSJには
近づいていないのはここだけのヒミツである。
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