変態とは何か
あなたは変態という言葉を聞いて
何を思い出すだろうか。
一般的には”変質者”のような
イメージで使われることの多い
言葉ではあるが、
一部の界隈ではポジティブな意味でも
使われる不思議な言葉がこの”変態”である。
今日はこの言葉を少し掘り下げて
考えてみようと思う。
まず変態の定義をGoogle先生に
質問してみると次のような答えである。
(1)もとの姿から変わった形態。転じて、異常な状態。
(2)形態を変えること。
(Oxford languageの定義より引用)
私たちが一般的に使うネガティブなイメージは
(1)の定義からくる意味合いであるが、
よく見てみると「もとの姿から変わった形態」とある。
つまり変態とはもともと正常であった人が
何らかの後天的な要素で変化し
異常な状態に転じたという意味で
使われている言葉なのだ。
少し話が逸れるかもしれないが
小学生の頃に昆虫には
完全変態と不完全変態がいることを
習ったと思う。
脱皮というプロセスを通して
昆虫は成長していき、
生殖能力を有する成虫に
変化していくが、
この時にサナギの期間を経て
大きく姿を変える種類が
完全変態の昆虫である。
まさに変態とは形態を変える
モノスゴい変化を表す言葉なのだ。
蝶であれば幼虫と成虫では
食べるものが全く異なるが
これもサナギの期間に一旦体が
液状に融けて、
それを再構成してできているのである。
もはや変態前後ではまさに
別の昆虫と言っても過言ではない。
なので、それぐらい異常な状態になることを
”変態”と表しているのであろう。
しかし、変化はマイナスだけでなく
プラスにも起こるものである。
私たちは日々努力を重ねても
劇的な変化はしないし、
寝て起きたら急に特殊な能力が
身に付くこともない。
だが小さくとも変化を積み重ねていけば
間違いなく大きな変化を起こせるのだ。
先ほど書いたように完全変態の昆虫は
サナギの期間に大きな変化を遂げるが
その期間は実質何も動けない。
非常に無防備で危険な状態で
ながい期間をサナギとして
生活しなくてはならないのだ。
カブトムシならばサナギになる前の
状態も含めれば約2か月前後も
非常に無防備な状態で過ごす。
私たち人間が変化を起こすときも
同じように何かを犠牲にしたり
窮屈に感じることもあるものであるが
これは変化を起こすための
儀式のようなものである。
あなたが行動を起こしながら
何らかの窮屈さを感じているなら
まさにそれはあなたが変化を起こしている
証拠でもあるのだ。
先日も別の記事で書いたが
私たちは劇的な変化をついつい
求めてしまう生き物でもある。
しかし、現実には大きな変化はすぐには
起こらない。
蝶のように立派なハネをもって
大空に羽ばたくことを目指すには
一見するとわからないような変化を
日々積み重ねていくしかないのだ。
そしてある時に自分を見てみると
知らない間に自分にハネが生えていることに
気が付くのである。
何度もいうが、
今日も学び行動することは
必ず小さな変化を生み出している。
あなたも共に変態を目指そうではないか。
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