インフルエンザは熱が下がってからが辛い
タイトルの言葉をこれまで何度も聞いてきた。
私自身も今年1月にインフルエンザに罹患したので
その時に理由がわかるかと思ったが、
特にこの言葉を実感することなく終わってしまった。
先日も書いたが、私の娘が今週インフルエンザに
罹ってしまった。
月曜日に39℃以上の発熱があり、
翌火曜日に病院で診断を受けたので
土曜日まで娘は外出できないことになった。
とはいえ、彼女はその時点でまだ高熱があったので
ボンヤリしながら先生の説明を聞いていた。
かたや私の頭の中ではこの期間を
どのように乗り越えるかばかりを考えていた。
我が家は共働き世帯なのでこのような時
毎回困ってしまう。
妻は事務系の仕事であまり在宅勤務を
取りやすくはないので、
私が来客や試作などがない日は在宅勤務をして、
それ以外の日は妻が在宅勤務か有休を使って
対応することになった。
幸い今週は来客は少なく、
事務処理の仕事が多くあったので
私はこの木金を在宅勤務にすることにした。
そうして昨日は朝から娘と二人で
家で過ごしていたのだが、
昨日の朝の時点で娘は既に熱が下がっていた。
インフルエンザに罹患してからというものの
娘は狂ったように眠っていたので
それが功を奏したのであろう。
病院に行ったときの火曜日とは娘の表情は
全く変わっており、
もはやいつもの元気な娘の様子である。
これで一安心。
そう思った私であったが、
日中を彼女と過ごしてみてそこに潜む問題に
気づかされることになった。
娘は熱が下がって元気になったがゆえに
ジッとしているのが辛いのである。
娘は家の外でホッピングをする以外は
基本的にインドア派なので、
外に出たいなどとゴネるわけではない。
だが、彼女からしてみればいつも通りの生活を
送りたいのに、
私が在宅勤務であるがゆえに
それが難しいのである。
娘は家でよく話すタイプなので、
私がパソコンに向かって作業をしていても
何かと話しかけてくる。
可能な範囲で応対はするものの、
仕事をしている身なので全力を向けてやることはできない。
ここでタブレット端末を彼女に渡して
動画を見ておいてもらうことはできるが、
まだ1日は何時間もあるのに
それをずっとさせておくわけにもいかない。
はて、どうしたものか。
そう悩んだときに私の頭の中に
冒頭の言葉がよぎった。
コロナも然りであるが、
解熱してからもすぐに登校できない病気は
むしろ解熱してからの時間の使い方が
逆に辛いのである。
しかし私が案をいくら考えても
娘が退屈するかどうかはやってみないとわからない。
そこで、娘に何をしたいのか聞いてみることにした。
すると、マンガを読みたいと言い出した。
小学校に入って簡単な漢字なら
自ら読めるようになったし、
そこそこ難しい言葉の意味も知っている。
だが、我が家にそろっている漫画と言えば
◎東京リベンジャーズ
◎Paradise Kiss
◎呪術廻戦
どれも小学1年生の女子が読むような
内容ではないものばかりである。
昔私が買っていた漫画は殆ど処分してしまったし
どうしたものだろうか。
そう思った時に、2年ほど前に息子がハマっていた
あるマンガがあったことを思い出した。
それがコイツである。
これも内容的には難しい言葉が出てくるし、
殺人シーンなども登場はするのだが、
全ての漢字にちゃんとルビが振られているし
巻数も多いので色んなシチュエーションが登場して
学びの要素も多い。
とはいえ、娘が気に入るかどうかわからないので
恐る恐る数巻を出して手渡したところ、
どうやら彼女もハマったらしい。
ソファで足を組みながら名探偵コナンを
一心不乱に読み始めたではないか。
我が家には全巻まではそろっていないものの、
60巻ぐらいまでなら買いそろえたので
娘の読むペースからすれば
十分にこの期間を乗り過ごせそうである。
もうそれほど読む機会がないのに場所を取るので
処分しようかと思っていたコナンに
こんなところで救われるとは思っていなかった。
昨日学校から家に帰ってきた息子は
妹が黙々とコナンを読んでいる姿を見て
自分も再び読みたくなったらしく、
2人そろってソファでコナンを読みふけっていた。
こんな状態で年末にこのマンガを処分したなら
工藤新一ならずとも子供たちに「バーロー」と
言われてしまいかねない。
その姿を見ながらこのマンガを処分するのは
もう少し待っておこうと思う私であった。