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優先順位を決めるために大事なこと

「〇〇君、眉間にしわが寄ってるで」

最近このように言われることが増えた。

私自身は認識していなかったのだが、
どうやら仕事をしていると
無意識のうちに眉間にしわが寄っていたらしい。

しかし、私がこのように眉間のしわを指摘されるときは
大抵仕事の中で不満を抱えている時である。

ストレスのインジケーターの一つが
反応している状況でちゃんと対応しておかないと、
健康にも悪いし、
何よりパフォーマンスが下がってしまう。

そこで、私が何に対して不満を感じているのかを
書きだして掘り下げてみることにした。

すると、私は本来自分がすべきではない仕事に
時間を使っていることに対して
大きな不満を持っていることが分かった。

私は商品開発が仕事なので、
本質的には顧客が求める新しい商品を開発して、
既存の市場の中で新たなマーケットを開拓したり、
競合品からシェアを奪って売り上げを上げることが
一番の仕事である。

だが、現実に私が使っている時間の3割ほどは
廃盤に伴う原材料の変更テストやその手配に
充てられているし、
全く関係のない業務も暗黙の了解で
私の仕事になってしまっている。

このような状況は今に始まったことではなく、
そのような仕事でも誰かがしなくてはならないし
意義のあることだとこれまで納得して
私は取り組んできた。

しかし、ここ最近それが私にとって
大きな不満になっていることに今回気が付いた。

以前は特に不満を感じなかったのに
ここ最近で一体何が変わったのか。

それは自分のする仕事がどれほど会社の経営に
影響を与えるかを実感したからである。

私の役職は課長であるが、
会社のマネジメント会議に定期で出席している。

その中で会社の現在の業績や経営状況を見て
これからどうするかを話し合うのだが、
その中で自分たちの仕事がいかにダイレクトに
数字に影響するかを実感したのだ。

もちろん、この会議に出る以前からも
その重要性は理解していたし、
自分たちの仕事内容が順調かどうかを
評価するための指標はしっかりと設けてきた。

だが、それが全体に対して
どのような影響を与えるのかは
それまであまり意識してこなかった。

それ故に評価指標を満たす仕事が出来ていれば
問題ないと私は考えていたのだ。

しかし、全体の数字を見た時に
私の印象は大きく変わった。

続く円安、物価高騰、上がる金利
中小企業の経営にとって向かい風となる要素が
どんどん吹き付ける中で
数字を伸ばしていくためには、
自分たちがこれまで以上に結果を出さねば
ならないことに気が付いたのである。

本来私が自らこの数字を見ずとも、
上司が数字を見て、
そこから部の目標を引き上げていくことを
するべきであるし、
実際にそのようにこれまでしてきた。

しかし、自ら数字を見て責任を負うことで
自分たちが出さねばならない成果を
より強く実感するようになったし、
そのために余計な時間を使いたくないという
意識が強くなってきた。

最近の私が仕事をしながら眉間にしわを寄せるのは
その意識が強くなってきたからである。

無論、このままこの状況を放置するつもりはない。

私がこれまでしてきた仕事は
本来すべき部署がちゃんとあるし、
そこにちゃんと引き取ってもらうつもりである。

恐らく私がそれを依頼することで
彼らは大きく反発してくるであろう。

それを思うと憂鬱ではあるが、
ここで妥協をする限り、決して自分の仕事をすることは
出来なくなってしまう。

ここは毅然と会社として適正な形に
戻していく必要があるのだ。

彼らに納得してもらうためにどのように
話を持って行くのかを考えていると
ふとあることを思った。

実はこのような事は仕事以外の場面でも
多いのではないだろうか。

自分が何かの目標を持っていたとしても、
色んな理由や事情でそれを先延ばしにしたり
諦めたりすることはしばしばある。

その時にその選択が人生全体に対して与える影響を
私達はあまり考えることはない。

だからこそ、些細な事の様に自分を納得させ
簡単にあきらめてしまう。

だが、全体を眺めてみたときに
果たしてそれは本当に些細なことであろうか。

企業経営のように数字で見えないが、
実はその影響はとても大きいのではないだろうか。

そして、その影響の大きさを実感したならば、
優先順位は間違いなく変わるであろう。

私達はつい目先に見えるものだけで
ものごとの優先順位を決めがちであるが、
時には目線を大きなスケールにして
本当に優先すべき項目を決める必要があるのだ。

プライベートのことは仕事の様に
大人数で分担するものではないので、
簡単に手放すことが難しい場合も多いだろう。

だが、そこで妥協する限り大きいスケールで
人生が変化することは絶対にない。

色々と悩ましいことが多い年代でもあるが、
悩みかけた時には
視点を1段階あげて周りを見てみようと思う。

ちなみにこの記事のオチで小さな潜水艦の中から
細長いレンズのようなものを水上に出して
水上を偵察する風刺画風の画像を使いたいと思って
探したのだが、どう検索しても発見できなかった。

なぜだか私の頭の中にはとても具体的に
絵が浮かんでいるのだが、
それを発見できずモヤモヤしてしまう。

こうして毎日発信をしていると
自分で絵が描けたらいいなと思うことが多い。

こっそり練習したいところだが、
それも一度高い視点で優先順位を決めてからに
しようと思う。



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