舵を切るためのエネルギー

昨日とあるオンライン研修を受けた。

私が働く会社の親会社が導入する
ソフトウェアの使用方法に関する研修である。

イギリスの会社の商品なので
講師も当然ながらイギリス人。

なので17時半から3時間もの研修に
参加しなければならない。

とはいえ、研修は実際にソフトウェアを立ち上げて
私達も入力しながら参加するので
それほど退屈なものではなかったのだが、
この研修で私はあることがとても気になっていた。

このソフトウェア自体は環境関連の数値を
算出するためのもので、
その数値の算出のために事業活動で出る
あらゆる数字を入力しなくてはならない。

研修ではどこにどのようにデータを入れるのか、
そうした結果どのようなサマリーが見られるのかが
詳細に説明されていた。

しかし、私が気になったのは
誰がどうやって情報を集め、
どのようにこれを入力するのかということであった。

もちろん、それぞれのデータは会社内には
存在していることは知っているし、
何となくそれぞれ誰に聞けばデータが出てくるかは
想像できる。

しかし、それを集めて月次で入力するには
一体どれだけの時間とエネルギーがかかるであろう。

この研修にアサインされているということは
私がその担当なのだろうか。

そんなことを考えていると
途中から講師の話があまり頭に入らなく
なってきた。

それと同時に今色んなところで
同じような問題が生じているのではないかと
私は思った。

今世の中では環境対応が色んなところで
求められている。

日本では一時に比べると若干トーンダウンした感じは
否めないが、
ヨーロッパ諸国ではこの流れは衰えることなく
ガンガン環境の方向に走っている。

なので、私たちもその対応が必要なのは
よくわかっている。

だが、環境対応のために
私達がかけなければならないエネルギーは
実はかなり大きいのも事実である。

これまでモノを沢山作ることが正義だったのが
環境対応に舵を切らなくてはならないので
船の乗組員にも大きなエネルギーが
必要になる。

今世の中で多くの企業が当たり前のように
環境対応とうたっているが、
その裏では多くの人の並々ならぬ努力が
隠れているのではないだろうか。

まさに今私達はその舵を切る段階に入り、
一生懸命に船の向きを変えようとしている。

だからこそ、他の船が見せる華麗なターンが
余計に素晴らしく見えることもある。

私たちが乗る船は小さいものであるが、
全力で舵を切って素晴らしいターンを
見せてやりたい。

そのためには私にアサインされた
この途轍もない山を越えなければならないだろう。

結局3時間の研修を
やる気が出たような、途方にくれるような
とても複雑な気持ちで私は終えた。

こうしている瞬間も同じような悩みを抱える同志が
世の中にはたくさんいる。

その人たちと共に全力で舵を切っていきたいと思う。

ちなみに今日は朝活時間に
妻が起きて私に話しかけるので
いつもより全然記事を書くことに
集中できなかった。

朝活時間の貴重さを改めて実感したのは
ここだけの話である。

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