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なぜ女子は食料品売り場でダンスを踊るのか

長年にわたって私には解けないナゾがある。

それは小~中学生の女子が
家族で買い物に行くとなぜか歩きながら
ダンスを踊るというナゾである。

あなたも一度は遭遇したことがないだろうか。

レジ待ちをしている家族の中で
一人振り付けをしている女子を。

この事象の面白いところは次の3点である

①私が子供の頃からずっと出現し続けている
②男子で同じような動きを見たことがない
③年齢が大きくなるとその動きはなくなる

もしかするとこの記事を読んでいる方の
お子さんがそのぐらいの世代で
「うちの娘も踊っている」という方が
いるのではないだろうか。

このナゾを今日は考察してみようと思う。

1.対象者の年齢はどのぐらいか


実際に踊っている女子に聞いたわけではないので
外観からの推測になるが、
おおむね踊っているのは小学4年生~中学1年生
ぐらいまでだと私は推測している。

あくまで年齢は推定ではあるが
小学校高学年の頃の心理状況に何か
解明するヒントがあるかもしれない。

2.対象者の共通点は何か


しっかりとデータを取ったわけではないので
私の感覚的なものになるが、
スーパーで踊る女子はいわゆる
”いかにもダンスを習ってそう”なタイプでは
ないのが一つの共通点である。
ごく普通の感じの女子に多いような印象がある。

3.どのような場所で見ることが多いか


この答えは明確で、圧倒的に食料品売り場である。
イオンのような複合型商業施設でも見ることがあるが
衣類売り場や専門店街などでは
この事象が発現しているのを見たことがない。

しかし同じイオンの中でも食料品売り場に行くと
女子たちはなぜかダンスを踊り始める。

4.なぜ女子は食料品売り場でダンスを踊るのか


では上記の情報をもとになぜこの世代の女子は
食料品売り場でダンスを踊るのであろうか。

それは家族と一緒に買い物にいく際に感じる
「友達に見られたら恥ずかしい」という感情を
ダンスをするという行動でごまかしているのでは
ないだろうか。

私たち男性にも同じように小学校高学年ぐらいに
家族で一緒にいるところを見られるのが
恥ずかしいと感じる時期がある。

そんなとき男性の場合はダンスではなく
無口になったり、少し離れて歩くなどの
行動に出ることが多い。

しかし、女性の場合はここにダンスが
入り込むのだ。

それはこの時代の女性にとって
ダンスは共通の憧れだからである。

私たちの子供の頃から考えると
テレビを視聴する割合は劇的に減り
エンターテインメントも多様化したが
いまだに音楽業界で活躍する女性は
ダンスをしながら踊るスタイルである。

この風潮だけは世代を超えても
引き継がれているのは間違いない。

私たちが子供の頃であれば
SPEEDやMAXが出ていたし
今では〇〇坂46のようなグループや
韓国系のアイドルなどが
ダンスを踊りながら歌っている。

まさに小学校高学年はこのような
アーティストに憧れる世代なのだ。

学校などで友達たちとマネしている
そのダンスが、スーパーの食料品売り場での
何とも言えない居心地の悪い環境で
発現しだすのであろう。

先ほど男性はこのような事象が発現しないと
書いたが、
これはこの世代にダンスに憧れをもつ男性が
少ないからに他ならない。

私の感覚的としては男性はギターなどの楽器に
憧れが向く場合が多いように思う。

仮にギター侍のようにギターを持ち歩くのが
普通の世の中ならば、
スーパーの食料品売り場で同じ世代の
男性がギターを弾くシーンが
女性のダンスと同じように
出現しているのかもしれない。

ここまで考えてみたがもう一つナゾが残る。

それは一定の年齢以上になると
それが発現しなくなる点である。

明らかに中学生~高校生という世代では
そんなことをしている人はあまり見ない。

親と出かけるのが恥ずかしいという点では
別に中学生になっても変わらないはずだが
不思議とダンスは発現しなくなる。

これはそのような場所でダンスを踊ることに
逆に恥ずかしさを感じるからではないだろうか。

誰でも人前でダンスを踊れと言われれば
恥ずかしいものである。

しかし、小学校高学年前後の時代は
その恥ずかしさよりも憧れが上回る。

それが年齢を重ねるにつれて憧れが薄れ
恥ずかしいという感覚が勝つようになると
自然とダンスは消失してしまうのだ。

そう考えてみるとこの年齢層の女性が
踊るダンスは極めて限定的なものである。

実際に自分に子供ができて実感するが
本当に驚くほど子供の成長は
あっという間である。

つい先日歩けるようになったかと思えば
瞬く間に言葉を話し、友人を作り
そして色んなことを覚えていくようになる。

私にも娘がいるが、
いつか食料品売り場でダンスを踊る時期が
来るのかもしれない。

その時は温かく見守ってやろうと思う。

今からそんなダンスを見るのが楽しみである。


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