気絶するほど眠くなる体験
気絶しそうなほど眠い。
昨日そんな感覚を久々に味わった。
昨日はいつもの様に息子のサッカーの試合に
終日付き添いをした。
そして、ご存知の様に昨日は寒かった。
寒いと言っても気温は10℃を全然超えているので
寒冷地にお住いの方からすれば
まだ温かい部類に入るだろうが、
私たちにしてみれば間違いなく寒いし、
風がふけば凍えてしまう。
そんな環境で昨日は朝早くに家を出てから
ずっと外にいたわけである。
サッカーの試合の時には、
最初のアップの際に私達親が
多少手伝ってはやるものの、
それ以外は特に応援以外することはない。
では子供だけ置いて帰ればいい気もするが、
子供が体調を崩したり雨が降ったりしたら
すぐに車で休ませたり連れて帰ろうと思うと
その場にいてやるに越したことはない。
今息子が所属しているチームは基本的に
試合中はどの親もその場にいるので、
私だけ子供を置いて帰るのもしにくい。
そんなこともあり、
昨日は終日寒空の下で過ごした。
日が出ている間はまだ比較的マシであったが、
途中から雲が出てきて日差しがなくなり、
しかも風が吹きだして私達はブルブルと
震えながら試合を観戦した。
そうして16時ごろにようやく解散となり、
息子と私は早々に車に乗り込み退散した。
車に乗り込むと風がないだけでも温かく感じる。
車のエアコンをかけてしばらくすると
吹き出し口から温かい風が出てきて
まさに天国のようだと感じた。
家まで30分ほどの道のりであるが、
助手席に座る息子は既に眠そうである。
寒い中で試合で走り回ったのだから
そりゃ眠いであろう。
かく言う私は眠くなるわけにはいかない。
気持ちを張り詰めながらハンドルを握り
何とか自宅に到着した。
何だかこの時点で少し体が怠かったので
ようやくゆっくりできるかと思ったのだが、
自宅のドアを開けると
沢山のことを今からしなければならないことに
私は気が付いた。
夕食の準備、部屋の掃除、図書館返却、買い出し
資源ごみ出し、サッカー用品の洗濯
家に帰った息子は体を温めたいと早速風呂を沸かし
風呂に入り始めたが、私にそんな暇はない。
やろうと思っていた掃除機掛けを
勢いよくすることで体を温めることにした。
何とか掃除機をかけ終わると少し体が
温まってきたので、
その勢いで図書館への返却と買い出しを
終わらせてしまうことに。
日曜日の夕方は市内の道も空いており
すいすいと進むので気持ちがいい。
予定よりも早く図書館と買い出しを終えて
家に着くと、早速夕食の支度を始めた。
すると、このあたりから体に貼りついていた
怠さのような感覚がとても大きくなっていることに
私は気が付いた。
一度ソファに座ったら立ち上がれなくなるような
そんな酷い怠さである。
これはマズい。そう思いながらできるだけ簡単な
夕食で済ませようと冷蔵庫を見ると
前日に買っていた焼きそば麺があることに気付いた。
焼きそばなら子供たちも喜ぶし、
何より楽なので、今の私にはベストチョイスである。
そう思い、焼きそばと2品のおかずをサッと作り
食卓に並べた。
子供たちも焼きそばが好きなので嬉しそうな声が
食卓から聞こえてくる。
ここで私も食卓に着いたのだが、
やはり予想していた通り、一度腰を下ろすと
もう立てないような感じがしていた。
いっそこのまま仮眠しようかとも思ったが、
ここで寝てしまうと色々と面倒である。
そう思い、何とか食事まで済ませてしまうことにした。
あっという間に食事が終わり、食器を流しに持って行くと
私の中で気持ちの電池が切れた気がした。
どうにもならないのでリビングのカーペットに転がり、
1秒も経たないうちに私は眠りに落ちた。
まさに気絶するほど眠かったのであろう。
そこから30分ほど眠った時、
子供たちの声に私は起こされた。
30分の睡眠で多少回復した私はその足で風呂に入り、
眠るための身支度を整えた。
ところがである、
風呂から上がると一度回復したはずの疲労感が
ドッと出てきて
再び私はリビングのソファで眠ってしまったのだ。
次もまた気絶したように眠ってしまったらしい。
結局それから1時間ほどして子供たちと共に
寝室に移動して正式に眠りについたのだが、
翌朝になって私は昨日の自分が
あんなにも眠かった理由が気になった。
過去からサッカーの試合を終日見る事は
しばしばあるが、
ここまで眠くなったことはない。
夏の暑い時に日差しで怠さを感じたことはあったが、
今回感じたのはその怠さとはまた違う感じである。
もしかするとこの怠さは寒さから
来るものだったのではないだろうか。
多くの人は暑いところで汗をかくとエネルギーを
消費した気持ちになりがちであるが、
実は寒いところにいるほうが消費エネルギーは
確実に多くなる。
なぜなら体が熱を作り出そうとするからである。
寒くて体がブルブルと震えるのは筋肉を動かして
熱を作り出し体温を上げるためである。
寒いとジッとしていられないのもまさにそれと同じ。
昨日の私は終日寒さに耐えようと、無意識のうちに
体を動かしていたのである。
なので、特に試合観戦以外は大きなことをしていないのに、
体は多くのエネルギーを消費し、
その疲れがとんでもない眠気につながったのだ。
自分の中で疑問に対する答えがでたことで
とりあえず納得はできたものの、
これからますます寒くなる中で
サッカーの試合はガンガン開催される。
その度に今回と同じような事になっていては
私の生活の質は著しく低下してしまうだろう。
長らく服をちゃんと買っていないので
冬物の服の手持ちがとても少ない私であるが、
今年の冬は少し防寒着を充実させなければ
ならなさそうだと感じた日曜日であった。