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愚痴ったつもりが思わぬ着地点に行きついた話
分かっている。
noteは別に愚痴を書きたい場所ではない。
私が書きたいことを素直に言葉にする場所である。
しかし、頭に浮かんでくるのが愚痴ならば
それは書かない訳にはいかない。
ということで、今日は愚痴を書かせて頂く。
何に対する愚痴か。
それは皮膚科である。
「は?何で皮膚科に対して愚痴?」と
思うかもしれないが、
あなたは皮膚科に通ったことが
あるだろうか。
厳密にいうならば私は通ったことはない。
過去に帯状疱疹ではないかと疑った時に
皮膚科に行ったことはあるが、
それ以来である。
であれば、何も不満に感じることなど
ないように思うかもしれない。
だが、本当は皮膚科で診てもらいたいことが
ここ最近増えてきた。
突然湿疹のようなものが出てきたり、
乾燥のせいか額のあたりがかゆくなって
肌が荒れてしまったりしている。
本来ならば皮膚科に行って適切な診断を受けて
薬を処方してもらいたいのだが、
皮膚科が驚くほど少ないのだ。
私の住む町にも1軒皮膚科があるが、
そこは開院している曜日が極めて限定されていて
いつ行っても長蛇の列が出来ている。
そして、当然私が仕事終わりに行けるような
時間帯には開いていない。
では帰宅途中にある皮膚科はどうか。
過去に調べてみたが、駅から歩いて行ける場所は
1軒しかなく、
そこも予約がすぐに埋まってしまうので
どう考えても半休を使わないと通院ができないのだ。
「じゃあ、休みを使えばいいじゃないか」
そう思われるかもしれないが、
それが何回で終わるかもわからない中で
休みを取るのは結構ハードルが高いものである。
しかも、実際に皮膚科に訪れてみると女性や子供が
沢山並んでおり、
私達男性にとって皮膚科に行くこと自体に
抵抗を感じてしまう。
そうなると結局自分で症状を調べて
市販薬でお茶を濁すという選択になる。
このような選択をここ数年ほど繰り返してきた。
しかし、本来なら身近な疾患を取り扱う
皮膚科こそもっとたくさん診てくれるところが
あってもいいのではないだろうか。
私が住む町にも歯医者はあちこちにある。
人口の割に歯医者が多すぎて
中には閑古鳥が鳴いているところも
少なくないが、
そのおかげで私達は比較的通いやすい。
歯医者の様に皮膚科も身近にあれば
ちょっとした皮膚のトラブルでも
相談しやすいと思うのだが、
現実的には皮膚科は極めて少なく
皮膚疾患は自分で対処せざるをえない。
では一体なぜ皮膚科は少ないのか。
そう思い調べてみたが、皮膚科医自体は
それほど少ないというわけではないようだが、
どうしてもその割合は都市部に偏ってしまうようで
私が住むような地方都市の場合は
皮膚科の件数自体が少なくなってしまうらしい。
もしかすると、私が気づいていないだけで
このような事象は皮膚科以外の地域医療においても
起きていることなのではないだろうか。
色んな産業において人手不足が叫ばれているが、
今後医療にかかることのハードルが
さらに上がる時代が来るのかもしれない。
そこで課題になるのは
仕事との両立であることは火を見るよりも明らかである。
医療を受けたいけれど、仕事があるので受けられない。
こんなシチュエーション自体が本当は
異常なのである。
恐らく私が本当に愚痴を言いたいのは
皮膚科に対してではない。
世の中に根強く横たわる仕事第一主義にこそ
異を唱えたいのだ。
今年も今日から仕事が始まる。
恐らく私はそこに思い切りコミットするだろう。
だが、自分の中に明確にある優先順位を
去年以上に大事にしていこうと思う。
2025年は皮膚科に不満を感じなくなるほどに
仕事第一主義のマインドを解放できる年にしたい。
愚痴を書くつもりが、結局今年の目標宣言に
なってしまった。
心の中にあるモヤモヤを文章に書きだすと
どうやら思っていたのと違う効果があるらしい。
ちなみに開院日が限定されていて
いつも長蛇の列が出来ている皮膚科は
私の家の近くにある。
なので、私の家の場所を市内の人に説明する時には
その皮膚科の名前を出して、「その近く」というと
すぐに伝わるので重宝している。
ある意味この皮膚科にはお世話になっていると
言えるのかもしれない。