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実は魅力的な人に囲まれていた事に気が付いた話
昨日は北海道に住む前職の同期の一人が
こちら方面に出張に来ているというので、
6人の同期で集まってプチ同期会が開催された。
私の職場から家までの途中にある場所で
開催されたので、
開始時間には十分余裕をもって着ける。
なので、私は仕事終わりに会場最寄りの駅で降り、
久々に夜の街を一人で歩いてみる事にした。
このあたりは私が前職で働いていた頃に
よく同期達とウロウロした場所で、
我が家からもそれほど遠くないので
家族でも何度か来たことはあるのだが、
夜に一人で来ると何だか違う街に来たかのような
そんな気がした。
間違いなくこの街は10年前と変わっているし
店も色々と入れ替わった。
しかし、昨日一人で来たその町は
あたかもタイムマシンで18年前に私達が
ウロウロしていた頃に戻ったかのような
錯覚を覚えたのである。
そんな不思議な気分を覚えながら時間を調整し、
私は開場に向かった。
会場に到着すると同期達は既に到着しており、
久々の再会を味わった。
昨日のメンバーは男性3人、女性3人という
組み合わせで、
北海道から来た同期は15年ぶり、
それ以外の同期は私の退職以来なので
10年ぶりに顔を合わせた。
だが、本当に10年もの月日が
経ったのかと不思議になるほど
目の前にいた彼らは何も変わらない感じであった。
正直、10年ぶりに会うということもあり、
「話が合わなかったらどうしよう」
などと心配をしていたが、
私の心配は完全に杞憂であった。
皆と楽しく話をしていると
またしてもタイムマシンで当時に
そのまま戻ったかのような錯覚を覚えた。
そして、それと同時に私は
自分がいかに魅力的な人達に囲まれて
最初の社会人生活を過ごしたのかを
改めて実感した。
もちろん、転職して10年になる今の会社にも
魅力的な人はいる。
だが、前職の同期達に感じるものとは
何か違う気がするのだ。
昨日会った皆はいい意味でとても人たらしで
人間的な魅力にあふれているように感じた。
新入社員として研修をしていた頃にも
とても楽しかった記憶があるが、
それはまさに彼らの魅力がそうさせたのだろう。
私は有難いことに今の職場ではそれなりに
評価はしてもらっているという自負があるが、
私がそういられるのは、この魅力的な彼らに負けまいと
当時の私が切磋琢磨したからこそである。
人生が色んなものを積み上げていくものだとすれば、
私が彼らと共に過ごした期間で積み上げたものは
明らかに大きなものだったと思う。
昨日集まった6人のうち私を含め3人は
今は違う会社で仕事をしているが、
彼らも自分のフィールドで活躍していることが
とても伝わってきたし、
家庭やプライベートの時間もとても
充実している様子であった。
昔からよく類は友を呼ぶというが、
私の場合は前職の魅力的な仲間に囲まれることで、
彼らの”類”になれたのかもしれない。
何だか彼らに久々に会ったことで
いい意味で彼らに負けまいと頑張る
モチベーションが生まれた。
次に彼らに会うのはいつになるかはわからない。
案外すぐ機会があるかもしれないし、
数年後かもしれないが、
その時までにしっかり自分を磨いておきたいと思う。
ちなみに私は大学時代と前職の同期にだけ
呼ばれるあだ名がある。
昨日はとても久々にそのあだ名で呼ばれて
何だか妙にくすぐったい気がした。
あだ名というのは自分のキャラクターを
自分に宿す仮面のようなものなのかもしれない。
そんな風に密かに感じていた私であった。