今回の選挙で私が感じたこと
昨日私が住む県の知事を選ぶ選挙があった。
私はこの土日出かける予定にしていたので
期日前投票をしていたのだが、
今回の選挙は色んな意味で盛り上がりを見せていた。
前知事がパワハラ問題など様々な疑惑で
不信任決議が可決され、
事実上失職に追い込まれたというだけでも
私たちにとってかなりショッキングな話題。
しかし、今回の選挙にあたってはその辺り疑惑についても
果たして本当だったのか?という疑問が
投げかけられ、
本当に県のため、自分たちのための政治をしようと
しているのは誰なのか?という大きなうねりが起き
結果として今回の再選に至った。
弾丸で帰省していた私であったが、
帰宅した午後8時過ぎには早々に前知事の当選確定の
話題が上がっていた。
私は特定の政党を支持しているわけでもなければ、
どちからかというと政治に感心が薄いタイプでもない。
だが、今回の選挙であることを強く反省した。
以前の記事にも書いたが、
自分たちが選挙で選んだ方に対して
その方々が任期中に何をなされたのか
全く把握していなかったことである。
もちろん、知事が何かの地元のイベントに参加されたり
何かの機会で話をされていたのは聞いていたが、
公約として掲げられていたことのうち
どの程度を既に政策に落とし込まれていたのか、
それ以外に何に力を入れてこられたのかを
知らなかった。
今回の選挙では前知事が辞職に追い込まれた背景に
とてもフォーカスが当立っていた気がするが、
本来、私達がその人を選ぶかどうかは
実際に政治家として何をする人なのかという点である。
少なくとも前知事が再度出馬されているという時点で
私はこの方が前回の任期中に何をしたのか調べてみたが、
中立な立場でその評価をしているような情報は
見当たらなかったものの、
概ね9割以上の公約を達成されていた。
この数字だけをみればとてもすごいことである。
選挙の時だけ耳障りのいいことを言って
何も達成しない人も一定数いる中で
任期の中でしっかりと約束を果たそうと
されてこないとこの数字は達成できないからである。
だが、本来このようなことを達成されていたならば
そのこと自体が報道されて然るべきではないだろうか。
どのようなことをしますと述べて選挙で選ばれたならば、
それがどうなったのかを評価することは
本来有権者にとって関心あることのはずである。
だが、現実はそうではない。
一度選んでしまえば
「きっと何かやってくれてるだろう」ぐらいの気持ちで
関心を一気に失ってしまう。
その反面、その人がした悪いことの方には
多くの人がとても興味を持つため、
メディアはどうしてもその人が政策面で
何をしたのかを報道することなく、
スキャンダルばかりを報道することになる。
もちろん非人道的な行いがあったならば
それは批判の対象となることはあってもいいが、
本来私達が関心を持って、報道されるべきことは
政策面の内容のはずである。
今回の選挙でマスコミに対する批判が
非常に大きなうねりとなった。
だが、そんなマスコミを作り上げたのは
私たちの政治への関心の低さなのだ。
少なくとも今回の選挙で
今回再選された知事が今後何をされるのかを
しっかりチェックしていこうと思っているし、
その情報を取るためにできる行動を
取っていこうと思う。
良くも悪くも今回の選挙では
これまで政治に関心を持たなかった人々が
関心を持ついいきっかけになったことは間違いない。
この流れをしっかりと政治への関心につなげ、
メディアでその人が政策として何をしたのかが
少しでも報道されるような世の中に
していくことが次世代につないでいくための
私たちに課せられた大きなミッションである。
色んなことを考えさせられる選挙であったが、
私たちの未来を決める代表を選ぶということは
本来色んなことを考えるべき大きなことでもある。
今回は少し方向は違ったものの、
そんな大切なことに気付かされるいい機会に
なったと思う。