9月の鑑賞のこと。(豊田市美術館から大村はまさんまで。)
あまりにも暑すぎた今年の夏は、
9月になってもまだ暑さは引きつづきながらも、
夜の訪れる時間はだんだん早まり、それに伴ってなのか
暑さもすこしずつ去りゆき、そして、
今日は9月30日なので、今日で9月が終わる。
とどのつまりは、
にしむくさむらいなのだから。
毎月がそうだとも思うのですが、
とくにこの9月は、災害や戦争及び
社会的なニュースを見聞きすることが、
非常に多かったと感じられる。
それらのことを心の中で想いながら、また、
ぼく自身としてはね、このブログでは
それらのニュースとは直接は関係なかったとしても、
物事を考える系の内容がつづきながら、たとえば
「自己」のこと、そして、「ことば」のことを考えながら
9月のあいだブログ書いていた。
そういうようなことを、今いちど、じぶんなりに
じっくり考えてみたかったんだと思うけれど、
そのブログを書いていたら、ほかのことは
なかなか書けなくって、とくにはさ、
今月の鑑賞のことよねー。
なので、この9月の最終日にね、
今月鑑賞いたしましたことを挙げながら、
簡単な感想みたいなこともしるしてゆきたい〜。
まずはね、先日、
愛知県豊田市の豊田市美術館にて、
9月23日まで開催されておりました企画展
『エッシャー 不思議のヒミツ』観てまいりました。
7月中旬からの開催で、暑くてなかなか行けず、
すこし涼しくなってきた先日、ようやく
会期ぎりぎりで行けてよかったあ。
エッシャーの作品と言えば、錯視の効果による
不思議な作品のことばかり思っていたけれども、
じつは、そのことよりもね、どのようにして
錯視などの作品へと至ったか? というような、
経緯的な部分もおもしろい、と申しますか、
そういうようなこと、ぼくはぜんぜん存じなかったので、
すごいー! と思いながら鑑賞しておりました。
対象の観察、数学、幾何学、遠近法、光と影、などなどの
エッシャーご自身の興味のすべてが合わさり、あの
錯視の作品が生まれていったのだなあと感じました。
はたまた、映画はね、映画館にて
『インサイド・ヘッド2』と
『スオミの話をしよう』を観ました〜。
どちらも、よかったなあー。
『インサイド・ヘッド2』では、
主人公のライリーが高校生に成ろうとするころ、
ライリーの頭の中の感情を司る「ヨロコビ」たちのもとへと
あたらしい感情たちが現れ、及び、これまでの
コックピットが完全に置き換わってしまう、
というのが、なんだかリアルで、ストーリーは
こわくもあったし、かつ、おもしろかったなあ。
『スオミの話をしよう』では、
映画を観ながら、平野啓一郎さんが提唱されていた
「分人主義」のことも思いつつ、
謎の女性・スオミを演じられた長澤まさみさんが
かっこよかったし、映画、たのしかったー!!!!!
そして、このまえのブログの中で申しました
岡真理さん・小山哲さん・藤原辰史さん共著
『中学生から知りたいパレスチナのこと』のことから、
村上春樹さんの【壁と卵】のことばを思い出して、
そのことばが掲載されている村上さんの書籍
『村上春樹 雑文集』より、あらためて
【壁と卵】について考えていたのですが。
その紹介の文章の中で村上さんが書かれていた
映画『真昼の決闘』をね、
図書館でDVDを借りて鑑賞いたしました。
この映画は1952年制作のアメリカ映画で、
西部劇のジャンルなのだと存じますが、
当時のモノクロの映像がね、
白と黒、つまり、光と影の感じが美しくって、
また、映画の内容についても、
誰の助けも得られず一人で闘わなければならない、
つまり、孤独が表現されていて、
村上さんはこのことをおっしゃっていたのか、
と感じておりました。。。
鑑賞と言うのとはまたちがうやもしらないですが、
ゲームのことで申しあげますと、今年1月に発売されました
『風来のシレン6 とぐろ島探検録』の
有料ダウンロードコンテンツが9月5日に配信され、
このごろプレイしていたんだけれども、そのなかのね、
「くねくね谷」のダンジョンが、思いのほか
むつかしくって、いまだ、クリアできてない。
今回の冒険はけっこうよさげと思えても、
どこかで凡ミスして倒れてしまう。
まだまだ、がんばりたい!
とも思いながら、先週はNintendo Switchの
『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』購入しまして、
まだ、すこしだけしかプレイできてないけれども、
操作がけっこう複雑でむつかしそう、でも、おもしろそう。
このごろの読書のことで申しますと、大村はまさん著
『日本の教師に伝えたいこと』
(ちくま学芸文庫)を読みました。
読みながら、いろいろ、なんだか
背筋の伸びる思いだったですが、たとえば、
「漢字を覚える」(208頁〜)のことや、
「読書感想文」(228頁〜)のこと、
なるほどぉ、と、存じました。
そんなような、この9月の鑑賞のことでした〜。
令和6年9月30日