私のお弁当クエスト

先日、友達の管理栄養士から「葉月さんが作ったルーロー飯おいしい!」と褒めていただきました。
とっても嬉しかったので、これまでの私の料理歴を振り返ってみました。

まず子供時代。
母は私に料理を手伝ってほしかったようなのですが、母は左利き。
左手の包丁で途中まで乱切りした食材を「はい」と手渡され、頭の中が「??」となったことを覚えています。

また母は非常に神経質な人でもあって、台所内のルールが厳しい人でした。
それに適応できない私(と父)は自然と台所から離れてしまいました。
でもお菓子作りは好きで、たまーにクッキーを焼いていました

分量通り・時間通りに作れば成功するお菓子作りは、太陽山羊座・月乙女座の私にとってはぴったしの料理でした。
大学に入ってから文化祭のサークル出し物でドイツケーキを出品するため、一晩で8枚焼くという生活を3日・2年連続やったというのも良い記憶です(本当か?)。
最後の方は体がレシピ覚えていたなぁ…

体にバターの匂いが染み込むまで作り続けたのですが、やっぱりお菓子作りなので苦になりませんでした。
8枚のケーキを大学まで運ぶというのは苦でしたが…

社会人になって一人暮らしを始めました。
ロフトを合わせて16平米という極小ワンルームで、部屋の真ん中に座るとすべての物に手が届くという、便利な部屋でした(笑)
当然キッチンは狭く、1口IHコンロで調理台スペースがありませんでした。

わかります?
コンロの横がすぐ流し台だったんです。
ニトリで移動式棚を買って、その上で野菜を切ったのを覚えています。

あと一人暮らしを始めて気がついたのが、食材のロス!
一人で食べきれなくって、かといって捨ててしまうのももったいないので、野菜炒めばかり作っていたなぁと思います。
その時は社員食堂がある会社で働いていたのですが、その後転職した会社が食堂がない!

毎日ランチで外に出るとお金かかるし、ボリューム多くて太るし…ということで当時流行り始めたばかりのスープジャーを持ち運ぶようになりました。
スープだったら野菜と肉を放り込むだけでいいし、おにぎりつけたら見栄えもするしね!
家に帰ってきてからはカップラーメンばかり食べていました。
当時は精神的に不安定かつ未熟だったというのもあって、とにかく「待つ」というのが苦手でした。

わかりますか?
料理ができあがるまで待てないんです。
こういう人間もいるんです。

「だったらコンビニで買っちゃえ。あったいスープ飲みたいからラーメンでも」という安易な考えでした。
そんな生活を5年くらいしていたのですが、途中から「おかずが食べたいなぁ。おかずを作れるようになりたいなぁ」と思うようになりました。

そんなとき、今でも使っているスープ・ご飯・おかずを持ち運べるお弁当箱に出会い購入しました。
初めは野菜炒めと卵焼きばかり作っていましたが、スーパーでレシピが置いてあることに気がついてから、それを手にとって作り始めました。
そこから私の「お弁当クエスト」が始まったわけです。

どういうことかというとほとんど料理初心者なので、そもそも食材がどこにあるのかわからないわけです。
でもレシピに書いてあるから、なんとしても手に入れなくてはならず、そうするとスーパーの中を超ウロウロするわけです。

例を上げてみると…
・みりんがどこに置いてあるかわからない。お酒を見つけたときに横にみりんが置いてあるのを見て、思わず「やだ~知り合いだったんですか~」と言う。
・春雨がどこに置いてあるかわからない。こんにゃく売り場で探す。
・牛肉の切り落としを知らない。「どこを切り落としているんだろう…?」
・オイスターソースがどこにあるのかわからない。ウスターソースの売り場を探してみるが見つからない。「…そういえば…中国人の友達がよく使っていた…オイスターソースは中華系か!!」とひらめく。
・レシピにある「しょうがひとかけ」の意味がわからない。「しょうがはすでに欠けているような形だから、全部入れよう!」とまるまる一個入れた結果、体がポカポカになる。

最近は豚のこま切れ肉とバラ肉の違いについて、管理栄養士のお友達に説明してもらいました。
もうここまで来ると食材を見つけたときの喜びが大きくて、あえて店員さんには聞かず自力で探すようにしています。

こんな私がルーロー飯で褒められるようになったんですよ!
すごい成長だな~と思います。
あ、そうそう私がスーパーでもらっているデリッシュキッチンのレシピは、バーコードからアクセスすると調理の動画を見ることができることに最近気が付きました。
なにか面白いクエストが発生したら、また書こうと思います。

*次回は「金曜日の17:30 紙の本屋に意外と人多い」について 2020年10月12日(月)6:30配信予定です

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