バレエ「くるみ割り人形」感想
キエフ・バレエ~タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ~「くるみ割り人形」の2014年12月20日(土)15:00回を観てきました。
この演目には「キエフ・バレエ~タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ~」というサブタイトルがついていますが、キエフ・バレエやタラスなんとかが団体名なのかさっぱりわかりません。が、あまり興味はないので深く突っ込まないようにしておきます。
■ 会場について
有楽町にある東京国際フォーラムホールAでの上演でした。他と比べようがないのでバレエ「シンデレラ」の時と比べますが、会場自体は落ち着いた少し上級のホテルみたいな感じでした。
前回みたいに、セレブがいそうな会場ゥー!フゥー!(混乱)というような場所ではなかったです。あれが異常だったのかな……。
会場自体は物凄く広いです。まあまあのレベルの席(1階席)のはずなのに、舞台が遠い。見辛い。表情はほとんど分からなかったです。
■ 上演時間について
次は上演時間について。上演時間はこんな感じです。
第一幕 15:10~15:55
第二幕 16:20~17:00
以前、バレエ「シンデレラ」を見た時も思いましたが、バレエは上演時間短めのようですね。台詞がないから時間がかからないってことなのかな?
それと開始時間が遅い。15:00からのはずが、10分遅れての上演です。それを見越して遅めに会場入りする人も多かったです。
■ レンタルのオペラグラスについて
次に会場貸出のオペラグラスについて。
今回、自分で買ったオペラグラスを忘れてしまったので会場から借りました。値段は基本的に安いです。500円くらいだったかな。ただ保険料代わりに3000円ほど預けるので(もちろんオペラグラスを返却したら返ってくる)、ルールを知らない人は戸惑うかもしれません。
肝心のオペラグラスの性能なんですが……これひどい……。
もしかしたらここの会場で貸出ししてるものだけがひどかった可能性もありますが、すごく見づらい。オペラグラスって自分の目線に合わせて曲げて使用するのですが、それがちゃんと出来ない。曲がるには曲がるけど、うん、私に合わなかったかな!!!
■ シナリオについて
第一幕
第二幕
という内容です。
内容自体は普通です。このシナリオですごく面白かったとか感動したとかは思いませんでした。
■ バレエは元の曲を聴き込んでると感動する
しかし、私が感動したのは「くるみ割り人形という楽曲に動きをつけるとこうなるのか!」という点です。これ本当にすごい!クラシックバレエ曲が好きでバレエを見たことがない人は是非見るべきです!
私は元々くるみ割り人形が大好きでよく聞くのですが、あの曲のこの部分は一体どういう意味なんだ?とか、なんでこの部分ギーギーとした音が入るんだ?と感じるのが多々ありました。それが動き付きで観ると面白いこと面白いこと!
くるみ割り人形のCDだと、小序曲から入ってるのですが、これがね、実際にバレエが始まる前に流れるんですよ。最後まで全部演奏してほぼ全てに動きがついてくるんですよ!たくさんの音に詰まった色々な意味が伝わってきて、とても楽しかったです!大好きな曲も聞けたし!
また、くるみ割り人形内でもジャンルが異なるような曲が結構入ってるのですが(例えばアラビアの踊りなど)、これも実際に踊ってくれるのが楽しかったです!っていうかこれ踊るんだ!?と驚きました!人形の国だから色んな世界の人形がいるって設定なんだろうなー!素晴らしい!本当に素晴らしい!
なんとなく、ディズニーランドのアトラクションのIt’s a Small Worldを思い出しました。
■ 舞踏会シーンは合わなかった
しかし、シンデレラの時も思いましたが、舞踏会シーンがつまらない。伝えてくることが「きらびやかなホールの中、笑顔で踊る男女。また、周りの人々」ということだけなので特別な動きがないんですよ。全く合わなかったなあ。
踊りは綺麗、衣装も綺麗、音楽も綺麗、だけど物語や役者の演技などが動かないから見てるこちらは退屈でした。
■ 背景美術について
そういえば、背景美術は意外と普通でした。もっと本格的なものかと思ってました。それとも遠目すぎて迫力が伝わってこなかっただけかな?
■ まとめ
最終的に思ったのは「クラシックバレエは事前知識があるととても面白い」です。正直、くるみ割り人形が好きじゃなかったらあまり楽しめなかったような。なので、CDを聞いて動きを想像してみる→実際に観劇してみる、の流れが一番楽しいと思います。
今度は白鳥の湖でも予習して観てみようかな!