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『文』『詩』

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思ったこと感じたことを書き殴ったような文。 共感やこんな感情もあるのか、をコンセプトに。 不定期更新。
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2022年9月の記事一覧

文【恋心】詩

泣いて悔やんでまた泣いて 何回同じことを繰り返せば理解するのかと 自問自答して それでもあなたみたいな人に愛してほしくなる 辛くなるって分かっていても 悲しくなるってわかっていても 別れは必ずやってくると分かっていても あなたみたいな人に愛してほしいの あなた自身じゃダメなのよ 眩しすぎるから 煙草を吸う姿もお酒を嗜む姿も 写真展に飾られているような ポートレートみたいに素敵だから あなた自身じゃダメなのよ 嫌われたくないから 会えなくなる方が嫌だから ずっと傍で笑って

詩【非日常はすぐ隣に】文

日常を大切に平凡を大事に 言い聞かせられてきた君たちへ そこから0.1mmズレただけで もうそこは非日常の 平凡では無い世界がある 狂い狂って狂い咲く 紅葉の花が今年も綺麗に 山を一面染め尽くす よく見れば半透明な何かが住んでいる 心で感じれば何かが聞こえる たった0.1mmズレただけで 見えなかったものが見えてくる 魅入られないよう 日常を大切に平凡を大事に 心の中を覗かれないよう 声を荒らげないよう 弱音を吐かないよう 意識して たった0.1mmズレただけの非

文【忘】詩

みんな同じものを求めているのに 見えない壁が邪魔をする 手を繋げば分かり合えるかも知れないのに その時はもう過ぎてしまったみたいだ 捩れて捻れて拗らせて 赤い糸は切れてしまったかのように 私達は巡り会えない 言葉が通じても 感情が伝わっても ただ何もせず足を止める術を忘れてしまい 悪戯が大好きな運命に翻弄される 願う気持ちは同じなのに 心に抱えている闇で何も見えない 盲目なまでに恋しくなるのは そこに運命があるからなのか 確かめる術さえ 奪い奪われてしまったけ

文【私の生存本能】詩

私の言葉を止めないで 感情に蓋をしないで 溢れさせて 紡がせて そう願えば願うほど 心臓が悲鳴をあげ 胃が捩れ 頭が破裂しそうになる 私は私がコントロール出来ない 言葉を吐き出そうとするのなら 身体と心の異常に耐え続け 命を削らないといけない そうまでして書きたいものはあるのかと 紡ぎたいものはあるのかと問われても 今はまだ答えられないけれど 私は一生 変わり続ける答えを探しながら 命を削りながら 言葉を吐き出すのだ それしか出来ない 誰かの心に残ることもなく

文【終止符を】詩

すべてをぶち壊して、沈みたい 沈みたい 光も音も届かない奥底まで、深く 深く埋もれたい でも容赦なく太陽は私を照らし、輝く 憎たらしいほどに輝く 大好きなあなたの笑顔も 引っかいてやりたいほどに すべてをぶち壊したい たまに ふとした瞬間に 世界の恨み辛みが 私の中に入り込んだんじゃないかと 錯覚し 終止符を打とう そう考えないと生きていけないくらい 苦しい時間がある たまにじゃないかもしれない 毎日かもしれない でも結局 それを救うのは 紛れもなく自分自身で