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小説について[乱歩と少年探偵団]-part2-

 また、「少年探偵団シリーズ」は、推理小説というよりは、『少年達が正義のために悪と戦う物語』の小説という印象が強いので、従来の乱歩の本格的推理小説しか読んだ事がない方が読むと、印象が大分変わるのではないかと思います。
 ただし、その物語の中にも、乱歩独特の意外な展開や、期待を裏切る作風は健在しているため、驚きながらも安心感はありますね笑

 また、これらのシリーズは題名から面白く、個人的に好きな題名を4つ挙げさせていただくとしたら、こちらですかね。

「鉄人Q」
「夜行人間」
「電人M」
「宇宙怪人」

思わず二度見するこのタイトル!
どうですか?笑
もはやどういう物語かさえ予想できない笑
私は初めて全集を目の当たりにした時、 「宇宙怪人」をつい手にしてしまいました笑

 「宇宙怪人」について述べさせていただくと、このお話は、隕石の接近から物語が始まるので「SFか?」って思うのですが、読み進めていくと怪人二十面相の悪事にうまい具合につながっていき、そして最終的に明智探偵と少年探偵団との対決に入っていくんですね笑
「結局、怪人二十面相かい!笑」
とツッコミつつも、怪人二十面相がうまい具合に捕らえられるので、隕石やSFは関係がなかったけど、読み終わった後の爽快感といったら言いようがなかったです笑。

最近は、タイトルが「魔人ゴング」のものを発見し、「ゴングって何!?」って思いながら読んで、最終的に「宇宙怪人」と同じように爽快感を感じて終わりました笑

 今、読んでも乱歩の「少年探偵団シリーズ」は面白いので、乱歩が存命で活躍していた頃は、大分、人気があったのではないかと思われます。
『その頃に小学生でいたかった……』と叶わない想いを抱くのは、よほど乱歩が性に合うのかもしれません笑

 乱歩を好きな作家で寺山修司がいるのですが、寺山修二のエッセイを読んでいると、
「この人、乱歩好きなんだろうな~笑」とついつい思ってしまいますね笑
  どちらかというと寺山修二は言葉に重きが置かれているのだと思いますが、「そこにつながっていくの!?」と良い意味の期待はずれになる、どんでん返しなところに乱歩の影響を感じてしまいます。このどんでん返しはホント素晴らしいです笑

 そんな感じで乱歩作品は大好きです。
 好きすぎて最近、家にこもりがちなので、最近どうしようかなと思っていますが、つい読んでしまうこの頃です笑

 余談ですが、ちょっと乱歩から離れてみようと、横溝正史の「金田一耕助シリーズ」に手を出してみたら、これはこれでツッコミどころ満載で面白かったです。
 そちらについては今回関係がないので述べませんが、乱歩が意識的にツッコミどころを作品に反映していたとしたら、横溝正史は無意識的にツッコミどころを反映しているのじゃないかと思いますね(つまり天然笑)

いやーホント小説って良いですね笑※

※水野晴朗(故人・日本の映画評論家。水曜ロードショーでの名台詞「いや~映画って本当にいいもんですね」を言葉を変えて使用してみました(笑)。

ーついしん―
ポプラ社の「少年探偵団シリーズ」の紹介ページのURLを載せときます。
「魔神ゴング」などタイトルにご興味がある方は見てみてください笑。「妖怪博士」も気になりますね笑

https://www.poplar.co.jp/pr/shonentanteidan/


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