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読了「黙過」下村敦史

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移植手術を巡り葛藤する新米医師ー「優先順位」。
安楽死を乞う父を前に懊悩する家族ー「詐病」。
過激な動物愛護団体が突き付けた
ある命題ー「命の天秤」。
ほか、生命の現場を舞台にした
衝撃の医療ミステリー。
注目の江戸川乱歩賞作家が放つ渾身の
どんでん返しに、あなたの涙腺は耐えられるか。
最終章「究極の選択」は、
最後にお読みいただくことを
強くお勧めいたします。

徳間文庫 402ページ
読了カラーイメージ 
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以下より、ネタバレが含まれる場合があります。

いやー…、とても重い内容でした。

5つの短編集なのですが
移植、安楽死、家畜と動物の違い、など
簡単に答えのでない重いテーマなので
終始、空気が重暗い感じでした😅

とは言え、とても考えさせられるし
そういう方法もあるのか!と勉強になりました✨
最終章の「究極の選択」も刺さってきて、
読了後には深く考えました。

個人的には泣くほどではなかったですが
「命」とは、というのを
改めて考えさせられた作品でした。

個人的にはとても好きな作品でした✨
ヘビー級作品を読みたい方は、
ぜひ読んでみてください!
私は医者じゃないので、実際に可能かは
分からないですが医療の勉強にもなったし
医療系作品が好きな方にもオススメです✨

↑気になる方はコチラから✨


作中から、好きなところを一つ。
だいたいさ、自分から『俺は差別に反対で、
思いやりがあって、弱者を助けられる善人だ』
なんてアピールしなきゃならない人間なんて、
ろくなもんじゃないよ。
そんな御旗を掲げなきゃ正義の立ち位置に
いられないって自覚しているから、
必死で自称するんだ。
だから、否定されたらむきになるんだよ。
本当に思いやりがある人間はわざわざ自分が
聖人なんて吹聴しないだろ

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