あなたは閉じ込められている!「ずるい言葉」を読んで⑤
この本は、言われるとなんだかスッキリしない言葉、モヤモヤした気持ちになる言葉、どう返していいのか分からない言葉を「ずるい言葉」として紹介しています。
「ずるい言葉」の中には裏腹な意味が込められていて、分からないように上手く「言葉」によって隠蔽されているんです。
そんな「ずるい言葉」にどんな意味が込められているのか、言葉の本当の意味を教えてくれています。
誰でも言われた経験はもちろん、言ってしまった経験もある言葉が多数紹介されています。
無意識でも使われている「ずるい言葉」について、自分なりの解釈も組み込んで紹介していきたいと思います。
これまでの記事です。
【 決めつけが勘違いな言葉 】
『やってみればその良さが分かるよ』
この言葉はこんなときに使われます。
「サッカー始めようと思って」
『そうなんだ。テニスのほうが流行ってて、みんなやってるよ』
「テニスはがあまり好きじゃないんだ」
『そうなんだ。やってみればその良さが分かるよ』
一見、新しい発見を教えてくれているような、前向きな発言に聞こえますよね。
では、この言葉のどこがずるいのでしょう。
言われた側が決定したことに対して、別のことを誘うようにこの言葉を使っていますよね。
言われた側は「サッカーに決めたけど、そう言われたらテニスが気になるし」と誘いの言葉に気持ちが揺らいでしまいます。
言われた側の心が揺らいでしまうのにはカラクリがあります。
それは『みんな』という言葉です。
人は『多くの人がやっていることのほうが優れている』と思ってしまうからです。
もしくは『みんながするものをしなければいけない』と思ってしまうからです。
わたしたちは、気づかないうちに「みんな」というレールに載せられているんです。
この言葉には言われた側が決定したことに対して、言った側の羨む、反発、妬みが含まれている可能性があります。
表向きには相手の決定を批判しているようにみえません。
ですが「みんな」と「やってみればー」の2つの言葉でさりげなく誘導をして、決定したことを変えさせようとする魂胆を隠しているとこがずるい言葉です。
この言葉を言われたときの対処方法も書かれています。
「善意を感じたら善意を受け取り、嫉妬があるようならそのまま受け流しちゃいましょう」
だそうですよ。参考までにどうぞです。
『そのうち気が変わるんじゃない?』
何かを選択するのに自分はよく考えて決定したときに、この言葉を言われたらどうでしょう。
意思が弱いと言われているように感じませんか?遠回しに判断が間違っていると言われているように感じませんか?
相手はアドバイスのつもりで言っているかもしれませんが、余計なお世話ではないでしょうか。いやっ、それ以上かもしれません。
この言葉は先程の「やってみれば」と似たような意味が隠れている可能性が高いです。
つまり間接的に自分の思う正解に、相手を誘導しようとしているんです。
このずるい言葉は「あなたの考えは変わる」ことが前提になっています。
わたしたちは、つい「変わってはいけない」と思ってしまいがちです。
「そのうち変わるんじゃない?」と言われたらどうですか?
自分の選択が間違っていると言われている気がしませんか?間違っていないことを誇示したくなりませんか?
「そのうち変わる」の言葉は思う答えに誘導するだけじゃなく、決定を変えることに躊躇させる『言われた側を苦しめる』厄介な言葉でもあるんです。
対処法はこうです。
「気が変わるのも変わらないのも私の自由」と思っておくことが大事だと思います。
人は「変わってはいけない」と思ってしまいますが、むしろ変わっていくものです。
経験を積んでいけば、今の自分から見ての選択は昔とは変わるのは当然です。変わるのは成長している証です。
『自分の選択に自信をもって』といったメッセージも込められているのだと思いました。
今回紹介した言葉以外にも、モヤモヤする「ずるい言葉」がたくさん掲載されています。
誰でも言われた経験、もしくは言ってしまった経験のある言葉です。読むことで過去に刺さった心の棘がスッと抜けるかもしれませんよ。
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わたしはこんな人です(*'ω'*)
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