なぜ?思い出は美化されるのでしょうか
昔を思い出してみると、学生の頃や社会人始めたばかりの頃など、あんなことやこんなことがあったなぁ。
と、遠くを見ながらついつい語り始めてしまいそうですがww
思い出はいつも美しいまま残っていますよね。
過去の恋愛もそうですよね。
当時はケンカして別れた相手も文句ばかりのワガママな相手も、今となると良かった所が思い出されますよね。
「なぜ分かれてしまったんだろう」「相手のためには必要な別れだった」など良い思い出になっていることもあるのではないでしょうか。
わたしの場合も思い出と言われると、学生時代に当時好きだった子のことが頭に浮かびます。
部活で忙しく、先輩との関係がこじれていた時期もありましたが、やはりトータルすると素敵な思い出として残っています。
「思い出が美化される」
これだけ見るとすごく素敵な記憶の整理法だと思うのですが、実際はそうではないようです。
これに関係しているのは『ピークエンドの法則』です。
『ピークエンドの法則』
過去に体験したことを、その出来事の一番印象に残っているピーク部分とその終わりの部分だけで判断するという法則
例えば
温泉旅行に行きました。相手が遅刻したのをキッカケに、言い合いになる大喧嘩して「こいつとは二度と旅行に行かない」と思いました。
ですが予約した宿の料理も温泉も設備も完璧で、至福の時を過ごせました。
帰りの道中で話が盛り上がりました。「また行こうね」と。
「こいつとは二度と旅行に行かない」と思うほどケンカをしたのに、宿がよほど良かったのでしょう、最終的には楽しい旅行になったようです。
これをピークエンドの法則に当てはめますと
ピーク部分:泊まった宿が最高
エンド部分:楽しい帰り道だった
となります。
印象に残ったピーク部分は「喧嘩したこと」ではなく、「最高の宿」の部分になっています。帰りの道中も楽しく、『最高の温泉旅行体験』として記憶されることでしょう。喧嘩したことはむしろ仲が深まったキッカケとして、肯定的に捉えていると思います。
では次にピークエンドの法則に違う部分をあてはめてみてみましょう。
ピーク部分:大喧嘩したこと
エンド部分:話が盛り上がったが、喧嘩したことでモヤモヤしていた
となります。
宿は最高でしたが、「喧嘩したこと」がピーク部分になっています。帰りの道中も喧嘩を引きずっており、『宿は良かったけど、こいつとは旅行に行きたくない』といった悪い体験として記憶されることになるでしょう。
この『ピークエンドの法則』は、ピーク部分とエンド部分によって記憶が変わるということと、ピーク部分とエンド部分以外のことは、ほぼ記憶に残らないということを表しています。
つまりです。
ピークエンドの法則の視点から見ると『思い出が美化される』というのは、絶頂部分が楽しく、終わり方も良かった『終わり良ければ総て良し』に近いのではと考えられます。
元から良いイメージの強い思い出だから更に美化される。悪いイメージの思い出は美化されないということになります。
そもそも『思い出が美化されるの』のは、脳の記憶の仕組みによるものとされています。
今回は少し視点を変えて心理学の観点から捉えてみました。
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わたしはこんな人です(*'ω'*)
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