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乱反射

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noteで投稿する初小説。殺されて幽霊となった姉と彼女に対して劣等感を抱く妹が事件の真相に迫るヒューマンミステリー。
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#note再開

乱反射 4.

乱反射 4.

 ランチを食べ終わった後、樹梨は三限があるからと言って講義室へ向かった。私は次の時間は空いていたので、食堂から出た後で別れた。
「美月にあんな明るいタイプの友達出来たの初めてなんじゃない?」
 姉は私の隣で言った。樹梨には勿論姉の姿など見えていなかったはずなので、二人で昼食を取っているつもりだっただろう。それに、他の学生にも姉の存在は見えていない。私だけ、あの場でも姉の存在を感じていた。
「そうだ

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乱反射 3.

乱反射 3.

 二限目の講義を終えて、私たちは学生食堂へ向かう。食堂の入り口前では、友達の山谷樹梨(やまやじゅり)と待ち合わせていた。ショートカットで快活な彼女と私はどうも釣り合わない、私は常々そう思っている。でも、その空気感や距離感が私たちを結び付けているのだとも思う。
「遅いよ、もう十五分も待ったじゃない」
 樹梨は口を尖らせて言った。
「ごめん、講義が長引いちゃって」
 私は前に手を合わせて謝った。
「ま

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