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サーカスの大きな価値

昨日、地元のショッピングモール近くで開催されてる、さくらサーカスに、家族で出かけました

16:30からスタートの公演の最終回ということで、てっきり客足もまばらかと思っておりましたが、いやいや、これが大盛況

敷地に足を踏み入れるや、そこは完全にサーカスの世界

独特の雰囲気に、気分はすっかり盛り上がり

加えて、演目や演出の質の高さに、家族そろって、わぁー!わぁー!の繰り返し

日ごろの鍛錬のたまものに他ならない、エンターテイメント性にすっかり魅了されました

僕が強く感じたのは、観客の、前のめりといっても差支えのない程の、楽しもう!という意気込みや姿勢が見えたこと

勿論サーカスのキャストやスタッフのリードの秀逸さもありますが、

僕が子どもの頃観たサーカスには間違いなくあった、演る側と観る側の間にひかれた一線、みたいなものを一蹴した感が、昨日のあの会場にはありました

勿論、時代性が根底にはあるんだろうけど、

僕の頭にふと浮かんだのは、直前に目にしていたネット記事でした

現代のように治安の良くなかった幕末

押し込み的な盗賊が横行したり、当時コロリと呼ばれたコレラが蔓延し江戸の人口の2割以上が亡くなったりと大惨事が続き、なんとも世間が暗い雰囲気に包まれていたであろう時代に

落語などを観せる寄席が増え続け、江戸全体で170ばかり、実に各町内に1軒あるような状態で、大変賑わっていたという話、でした

医療も国や自治体による保証も十分ではない時代です

世を憂い、将来への不安がピークに達していたであろう当時の民衆にとって、寄席で笑うことは、まさに不安解消法に他ならなかったようです

奇しくも、短い時期に日本各地で地震が続いた、安政の大地震が背景にあった時代です

年始から能登で起きた大地震や大きな飛行機事故があったり、通り魔的な人身事件が続いたりと、被災された方は勿論のこと、日本国全体に、何とも言えない空気が流れているいま

勿論、支援や義援を緊急的にも長期的にも行うことが第一ですが、

それ以外でも率先して私たちが実践していくべきことがあるなぁと思うのです

気持ちの折り合いをつけていくというか、もっと平たく言えば、自分のご機嫌をとっていく事で、世の中の空気の照度を維持していくって大事なんじゃないかなぁと

そんな想いを、ピエロさんのプロたるサービス精神と、それを全力で受け止める観客の姿に魅せられた、昨日の出来事でした

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