物事との向き合い方
物事と向き合うには、距離が肝だなぁと、たびたび思います
ある時には、寝食を忘れるほど、それはもう近しいものであったり、
またある時には、まるで他人事なくらいに、俯瞰的な距離を置いてみたり
そんな行ったり来たりの距離の取り方こそが、物事の理解を深める大切な要因だと思うんです
人間は、飽きる生き物です
例えば大人の短期的な集中力の持続時間をとってみても、僅かに約50分程度に過ぎず
その中でも15分ごとの波がある
それほど飽きっぽい生き物である人間が
現代の多忙な暮らしの中、情報の海に浸り続けているような環境で
ひとつのことに集中し、探求し続けることは本当に難しいはずです
私は、感情やエネルギーといった熱量は、無限なものとは思っていません
あくまでも物質と同様に、人が有する数には限りがあると思ってます
だから、一度にいくつもの物事に並行して取り組んでしまうと
ひとつの物事にかけられる熱量は少なくならざるを得ない
じゃあ、たくさんの物事を並行して取り組むことが、
ある種、無意味になるかといえば、それは決して違うと思います
別の物事に真摯に取り組んだことで得た視点で、前に取り組んでいた物事を見つめたとき、
前とは違った見え方が出来るから
つまり、理解が深まる
そうやって、複数の物事の間で、まるで回遊でもするかのように
様々な距離の取り方をしていくことこそが
物事の楽しみ方であり、ひいては人生において年を重ねていくことの醍醐味だと思うんです
だから僕は、同じ物事を、何度も、何度も、程よい間隔をあけながら、続けていくことが大好きです
別の物事を経た後に、新鮮な眼ををもって、また元いたところを見つめたとき
あれほど悩んでいたことや理解できなかった事がストーンと腑に落ちたり
こんな違った一面があったのかとうれしい驚きが待ち受けているからです
それにどんなに手を尽くしても解決できない事って
時間こそがその鍵であったりします
そしてそれは、仕事であったり、自分が勤務する会社との関係性にも言えることです
そうすることで会社や社会における自分の役割や貢献を理解することは、
承認欲求を満たしてくれる大きなモチベーションになりますし
自分が取り組んでいる仕事を、細部まで掘り下げて探求することは、技術や知識の向上をもたらし、大いなる自信になります
だから僕は、30年や40年経っても、未だに、パンを焼くことも、ギターを弾くことも大好きです
毎日が嬉しい驚きで満ちています
追伸
この投稿を、この春、社会に出てゆく生徒たちに送ります。
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