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「ストレス脳」を読んだワイ、人と会うことを大切にしたい

どうも上かるびです。

2月の多忙のときに、このままでは精神的に死ぬと感じて「ストレス脳」という本を買いました。

著者のアンデシュ・ハンセンさんの本は「スマホ脳」「一流の頭脳」「運動脳」などでもお世話になっていたので信頼できる方だと思い迷うことなく購入しました。

今回は「ストレス脳」を読んで今後大切にしていきたいこと、実践していきたいことをまとめました。

リモートワークになり通勤時間や人間関係のストレスが減ったように感じていましたが、実はそうでもなかったのかも…という驚きがありました。

大切なのは「人と会う」「運動する」「幸せを追い求めない」

個人的に大切だと感じたこの3つについてお伝えしていきます。

孤独のリスク。「人と会う」ことの大切さ

ある論文によると”孤独”は1日いに15本タバコを吸うくらいに危険らしいです。
なぜかというと、そもそも人間は遥か昔から群れで生活していたので、「社交欲求」が備わっているからだそう。

とある30年以上続いている健康の研究によると、ほとんどの人にとって重要だったのはお金でも有名になることでも権力でもなく、家族・友人や同僚などとの人間関係でした。

その研究を率いた精神科医さんの言葉を心に刻もうと思います。

「健康に歳を重ねるための鍵となるのは一に人間関係、二に人間関係、三に人間関係だ」

ちなみにこの”孤独”というのは、人によって個人差があるそうです。

言い換えると孤独とは「その人がいくつ社会的接触を”もっているのか”と、いくつ”もっていたいか”との差」だそう。
つまりあなたが孤独と感じているならあなたは孤独、ということですね。

1週間くらい人と会わなくても大丈夫な人もいれば、数時間独りになるだけでパニックを起こしそうな人もいるみたいです。

対面で会うことが大切

対面とオンラインで会うことは大きく違っています。

こちらもとある研究結果で、直接誰かと話したり触れ合ったりすることがなくても、”他の人と一緒にやる(同じ空間にいる)”だけで幸福感が得られるエンドルフィンが放出されることが分かったそうです。

好きなアーティストのライブや映画館の感じなどを思い出すと、なんとなくわかりますよね。

SNSのやりすぎはよくない

フェイスブックの研究者によると、「インスタグラムによって10代の女子の3分の1が自分の身体をネガティブに受け止めている」ことや「10代の自殺念慮の6~13%がインスタグラムに起因する可能性がある」ということがわかったそうです。

ちなみにフェイスブック社はこのことを知っていたけど隠していたそうな…。

とりあえずSNSを見すぎると「自分はヒエラルキーの下層にいる」と感じてエンドルフィンとかその辺の関係で精神状態が悪くなるので、控えましょうということ。

著者によるとおすすめは1日1時間以内みたいです。

運動することは脳に良い

運動が何で良いのかというと人と会うことと同様に長い人類史上で考えたときに、人は狩りなどで動いていたから、ということになるそうです。

狩りをするときはより集中力、問題解決能力、発想力なども必要だった

現代においても運動することで頭が冴えたり仕事が捗ったりするとのこと。

なお著者によると週に2~6時間、心拍数の上がる運動をするのが最も効率的だそうです。

ジム、行きます、はい。

興味がある方は以下の本もおすすめです。(ちなみに自分はこの本を読んだことをきっかけに2022年からジムに通い始めました💁‍♂️)

運動脳

幸せを追い求めない。幸せの罠

本書の序盤で、人間の脳は幸福感を忘れるようにできている、というお話がありました。
簡単に説明すると、(遥か昔の人間は)幸福感にずっと満ちていたら生き延びられないから、ということ。

この著者の本ではいろんな所で人類の歴史が紹介されますが、テクノロジーが発達して現代のような暮らしになった数十年なんて、人類史上で考えると本当に一瞬の一瞬でしかないので、個人的には毎回納得しています。

著者の意見として一番重要なのは「幸せを無視すること」だそうです。

脳は何かが起きるのを待っているのではなく、何が起きるのかを予測しているそう。
何が起きるのかという予測と実際に起きたことを照らし合わせるのが人生、と説明されています。

私たちは起きていることを客観的に分析しているわけではなく、自分の期待と経験を比較する(「隣の人より多い」を好む)ようプログラミングされている、とのこと。

この辺はちょっと理解しにくかったですが、以下の例文でなるほどなと思いました。

つまり自分がどれくらい幸せかは、周りの人の状態による。
あなたもきっと自分のアウディを自慢に思っていたはずだ。
――お隣さんが玄関前にテスラの新車を停めるまでは。

テスラ

Web業界的な感じでいうと、
自分の作ったデザインやコードに満足していたけどTwitterで大手制作会社の実績を見て落ち込んでしまった、みたいな感じでしょうか。

著者的にはこのように人間があらゆる体験を自分の期待と照らし合わせるように進化したからこそ、幸せを追い求めるのはやめた方がいい、と述べています。

最も建設的な「幸せの定義」

著者が提案する「幸せの定義」は以下。

「ポジティブな体験」×「自分自身に対する深い洞察」

自分は何が得意で、それをどんなふうに自分や他人のために使えるかを理解すること。そうすることで自分の外側に人がっているものの一部になれるからだ。多くの人が「なるほどこれが幸せか」と感じるのは、ゴールに到達した時ではなく、自分の外側に広がっている何かに一歩一歩近づいている時だ。
(中略)
つまり幸せとは独立したゴールではなく、あくまで状況の一部なのだ。幸せが生まれるのは人生で何が重要なのかを理解し、それに沿って行動した時だ。自分や他人のために意義を感じられるものの一部になった時に。
(中略)
幸せとは幸せについて考えることをやめ、意義を感じられることに没頭した時に生まれる副産物なのだ。

最後の一文はハンターハンターのジンのセリフとも似てますよね👏

道草を楽しめ 大いにな
ほしいものより大切なものが きっとそっちに ころがってる

HUNTER×HUNTER

自分も30前後くらいから何となくこの意味がわかってきた気がしてます。
楽しむためや幸せになるために始めたことよりも、何かに夢中になったり没頭したりしたことをあとから振り返ると幸せだったなって感じるんですよね。

ストレスに強くなろうと思って買った本でしたが、色々とまた人生の指針となることを学べた一冊でした。

アンデシュ・ハンセンさんの本、おすすめです。

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