開業「しない」方法
皆さんこんにちは、
北海道若手治療家コミュニティの
花田隼人(@hokkaido_wakate)です。
「独立開業」って、
したい人ばかりではないと思うんです。
できればずっと面倒ごとを避けて
雇用下で働いていたい…。
そんな人もいると思います。
今回はそんな
「独立は考えていない」人が、
今後開業しないために必要なことを
お伝えしたいと思います。
人から好かれること
まず、
人から好かれる人になりましょう。
独立開業する人の中には
「会社で居場所がなくなった」
というきっかけの人が案外いるものです。
まずは集団の中で上手くやっていける
コミュニケーション能力を高めましょう。
挨拶をちゃんとしましょう。
清潔感のある人でありましょう。
自分から名乗りましょう。
社会のルールを破らないようにしましょう。
敬語を使った言葉遣いも
崩した言い回しも、
適切に使えるようにしましょう。
相手のことを話題にしましょう。
自分の話もオープンに話しましょう。
嫌なことはしないようにしましょう。
されたら嬉しいことを他人にしましょう。
カッとなって声を荒げないようにしましょう。
態度を顔に出すのはやめましょう。
ちゃんと謝れるようになりましょう。
人の話を聞くときは目を見ましょう。
人に話すときは目を見ましょう。
どんなものが好きで
どんなことが得意かを知らせましょう。
何度も会いに行きましょう。
何度も話し合いましょう。
感謝を伝えましょう。
相手に協力しましょう。
本音もたまには言いましょう。
集団の中に居続けるためには、
集団に受け入れられやすい
人物でいる努力を
それなりにした方がいいですし、
それを努力と感じないくらい、
そういったことが自然とできる
人間性が必要です。
人に好かれる人間になりましょう。
他人から好かれない。
同僚から好かれない。
部下から好かれない。
上司から好かれない。
患者から好かれない。
家族から好かれない。
これでは
集団の中で居場所がありませんし、
「一人でやった方がうまく行く」と
独立開業をしても上手くいきません。
他人に興味がないのであれば、
「一緒に仕事をする人」を
用意してくれている、
現在の環境に対して失礼と
いえるかもしれません。
人との間に壁を作らないこと
例えば何か気に入らなくて、
頭に来てカッとなったり
声を荒げたり、
不貞腐れた態度を
取ってしまったとします。
次、その人と会いたいと思いますか?
相手は自分と会いたいと思いますか?
次から会いづらくなりますよね。
会社にそんな関係性の人を
1人、2人と増やしていってしまうと、
単純に「あなたと相手を引き離す」だけでは
どうしようもなくなります。
つまり会社主導による人事編成では
解決できなくなってしまいます。
「適切な言葉の使い分け」もしましょう。
ビジネスとしては正解の敬語文であっても、
若い部下への何てことないLINEでは
崩した言い回しも意識して使いましょう。
‼️☺️🥰😍😘🤣😭😡⁉️❗️💢
絵文字ばっかり使わないようにしましょう。
「、」と「。」ばっかりの文章を
LINEしないようにしましょう。
絵文字ばかりの文や
句読点のみの文はどちらも
あなたがどんな気分で書いているのか?
が正確に伝わりません。
硬すぎると
怒っているように受け取られますし、
崩しすぎると
距離を狭めすぎるために
苦手意識を持たれやすくなります。
こういった
文章のクオリティの低さから
「とっつきにくさ」という
壁が生まれることもあります。
特に句読点のみのビジネス敬語文章を
誰にも彼にも使用していると
「親しくなる気がないのかな?」
と感じてしまうものです。
花田の先輩に、
ミスを責めるLINEをするときに必ず、
びっくりマークを10個連打して
送ってくる先輩がいました。
中身について理解してもらいたいのか?
自分の苛立ちを伝えたいのか?
本来の目的によって
文章の温度感を調整する方が
受け手側が窓を閉ざさずに済みます。
そして
ちゃんと自己開示をしましょう。
出身地はどこか。
趣味は何か。
昨日何したか。
好きなスポーツは何か。
今日見た夢は何か。
いま欲しいものは何か。
最近あった面白いこと。
何でもいいです。
あなたがどんな人かを
知ってもらいましょう。
あなたに起こった
クソどうでもいい話を開示しましょう。
周囲の人にとっては
あなたという人間を知る貴重な情報です。
相手によりますが
そこから話を広げられますし、
そんな「どうでもいい話ができる間柄」に
一気に昇格できるわけです。
どうでもいい話をしたことがない相手と
何もせず勝手に自然に
深い仲になることはできません。
たまたまコミュ力の高い相手に巡り合って
相手の方からこれを
崩してくれることはあります。
人との壁を作らないためには
自分からその壁を崩しにいくのも大切です。
集団の中で長くやっていくためには
話しかけやすい人になりましょう。
経営と社会を理解すること
「会社の方針が嫌だ。」
「報酬に納得がいかない。」
そう思うこともあると思います。
ではここで、
「会社」とは何か?
について調べてみましょう。
精選版 日本国語大辞典にはこうあります。
そうです。
「会社」とは
「営利」を追求する団体であり、
「営利」とは
「利益をはかること」であり、
「利益」とは
「収益から費用を引いた残り」です。
給与やテナント料などはこの
「費用」の方に含まれます。
ですのでこの残りの金額は
「会社が自由に使えるお金」であり、
つまり
「会社が自由に使えるお金を増やすこと」
こそが会社の存在目的であります。
これら収益、費用、利益を
書類にまとめたものが
「損益計算書(PL)」であり、
損益計算書をもとに作られるのが
「決算書」です。
この決算書は
税務署に提出することになりますが、
「銀行」にも提出することになります。
つまり、
銀行からお金を借りて
会社を運営するにあたり、
「ちゃんと貸したお金を上手く使えていて、
ちゃんと返してくれそうかどうか」
を銀行から評価されます。
何が言いたいかというと、
我々が会社に充分な利益をもたらさなければ、
会社は発展性のある用途に
お金を使うことができず、
銀行から信用を失い
融資を受けることもできず、
ただただ
テナント代等とあなたの給料を
支払うだけの運営となってしまいます。
ですから、
会社はあなたに給料を払い続けるためにも、
あなたが働く職場を残し続けるためにも、
あなたが働く会社が
業界で生き残り続けていくためにも、
「収益」が必要になります。
会社が行う施策は基本的に
「収益性」が第一になるのは
至極当然なことです。
収益を確保しやすい「商品」を
収益を確保しやすい「売り方」で
いかにスタッフ全員が
販売できるようにするかを考えています。
それに伴い
何をどのくらい犠牲にするか?
ここについては会社ごとに差がありますが、
「会社」という団体に身を置く以上、
このような「収益性を最優先」する
「経済合理性」によって、
あなたの仕事は出来上がっていると
まず大前提認識しておくべきです。
「経済合理性」のもとに
行動を決定していくというのは
会社に限らず、
あなたが普段
より安価なものを買おうとしたり、
よりメリットの大きい商品を選ぼうとしたり、
高い給与を得られる仕事を
求めたりすることと全く同じです。
我々が生きているこの「社会」は
ほぼ全て「経済合理性」の影響を受けます。
だからこそ、
医学的整合性に欠点のある
マニュアルが作られたり、
難しい予算編成が発生したり、
そういった
あなたが働いていて嫌だと思うことが
出来上がってしまうのです。
ですが
それもこれも「あなたを雇い続けるため」に
敷いている体制であるわけですから、
むしろ感謝すべきですし
雇われている以上は
そのマニュアルや予算編成の存在意義を
よく理解して遂行できるように
努めなければなりません。
それがどうしても嫌だいうのであれば
自分で「理想の会社」を目指して
起業するしかありません。
あなたが所属している会社は
何年も何十年も前に創業した人が
想像できないような苦労を積み重ねて
繋いできた会社であって、
あなたの理想が体現できる
あなたの会社ではないということを
ちゃんと理解しなければいけません。
その上で、
「あれをやってみたい」
「これをやってみたい」
「こうしたい」
「ああしたい」と
提案したり話し合ったりするのが大切です。
足るを知ること
夢を持つことは良いことですし、
現状に満足せず高みを目指し続けるのは
とても大切なことです。
しかし何に関しても、
「どれだけあっても満足しない人」
になっていませんでしょうか?
これは生き方の問題ですが、
基礎的な節約能力が低いか、
“満足”のラインが高すぎる人は
割と多く出会います。
単に野心があるのではなく、
「物欲が止められない人」なのであれば
給料がいくら上がっても、
開業して全て自分のお金になったとしても、
満足できずに使い果たしてしまうでしょう。
いい車を持つ。
いい家を持つ。
いい家電を持つ。
いくつも携帯端末を持つ。
動画サービスを契約する。
贅沢な食事をする。
etc…
などなど、
物を増やした結果
その維持のためにお金を使いすぎて、
お金が足りないという人はよく見かけます。
かつて人間には
12時間や15時間の労働を
させる時代がありました。
そこから徐々に時代も変わり、
10時間労働、8時間労働などが認められて、
今では6時間労働を勝ち取った人もいます。
しかし、
6時間の労働を勝ち取った人のなかには、
次第に仕事をもう一つ持って、
12時間労働するようになる人がいます。
それは何故か?
たくさんの支払いがあるからです。
車を2台持つようにしたからです。
Amazon primeだけでなく
Netflixも契約したからです。
新しいゲームを何個も買ったからです。
ギターを何本も買ったからです。
自分の自由な時間を差し出して
手に入れたお金を
「物欲」に費やしているからです。
人生のうちの自由な時間を
我々は大昔よりも長くできているのに、
物で溢れた現代社会に生きる中で
物欲と満足のコントロールが苦手になり、
大量生産と大量消費を迫られています。
「大量生産と大量消費の
西洋的な社会構造の歯車になっている」
と言っても過言ではないでしょう。
なので結果として
仕事を増やす必要が出てくるわけです。
すなわち家族との時間や
1人で自由に過ごす時間が減ります。
これは幸せなことなのでしょうか?
開業を目指す人の中に
このようなタイプの人は割といます。
物を持たないことが貧しいのではなく、
満足できず欲が尽きないことが貧しいのです。
独立開業をしたくないのであれば、
今より少しだけでも
ミニマリストになりましょう。
副収入を得ること
開業の最たる目的は
「収入を上げること」だと思います。
なんと言っても開業して売り上げた金額は
経費に費やすことを除けば
全て自分のものですからね。
しかし開業を望まないのであれば、
収入を高めるためには
給料アップの交渉をするか、
上位の役職に昇進するか、
副業から収入を得るかのどれかになります。
昇給も昇進も
それ相応の実績が必要になるため、
実績なしに収入を上げるとするならば
副業しかありません。
雇われで働きながら
仮にnoteで有料記事を販売する
副業をする場合、
①会社に話を通す
・許可申請書を提出する場合がある
②副業をする
副業で得たお金は「雑所得」になる
③地方税の手続き(年度末ごろ)
雑所得について市税事務所に
指定期間に申告する
④国税の手続き(年度末ごろ)
・雑所得が20万円を超える場合は
確定申告が必要
・雑所得が20万円を超えない場合は
国税(所得税)の手続きはナシ
という流れになります。
副業での所得が20万円を超えなければ、
市税事務所などの地方税窓口に
出向くだけで済みますし、
「確定申告」という
なんとなーく面倒そうなことも避けられます。
この場合、
売上から経費を引いて
20万円を超えるかどうかになるため、
かかった経費の領収書は
確実に保管してまとめておきましょう。
また例えば
セミナーを有料で実施する場合、
1万円もあれば
少し綺麗なレンタル会議室を
2時間くらいは借りられるので、
1人2,000円で10人ほど集めれば
+1万円を作ることができます。
また個人開催のセミナーで得た
受講料の消費税については、
・前年の1月から6月に
1,000万円以上売り上げていない
・前々年の売上が1,000万を超えていない
の以上に該当すれば納付義務がありません。
これを「免税事業者」といいます。
noteやセミナーで1,000万は
難しいでしょうし、
やり始めたばかりであれば
そもそも前年と前々年に
副収入の売上はないわけですから、
消費税の納付義務を
負わずに活動ができます。
つまり会社の承認さえ
それとなく得ることができれば、
20万円までは面倒ごとを避けて
収入を増やすことができる
というわけです。
あとはこれに
より大きな金額を望むのであれば、
前項に示したとおり
「仕事を2つ持つ」覚悟で
自由な時間を削って、
記事を書いたり、
資料を作成したり、
自分を知ってもらうために
SNS発信をしたりと、
売れるための準備期間も
加味して頑張ることになります。
自分のセミナーや自分の記事が
売れるまでは正直しんどい思いをします。
どれだけ良いものを用意していても
誰にも見つけてもらえない。
そんな時期を耐えて
ようやく一件販売できたとき
参加予約を取れたときの
喜びは何にも替え難い経験です。
その1人を獲得する
大変さが分かるからこそ、
普段の仕事で何気なく対応している
ご新規のクライエントへの対応も
より一層気持ちが入るようになるはずです。
収入を会社に依存せず、
自分なりにビジネスを経験してみましょう。
最後に
以上のように、
集団の中に居続けたいのであれば、
周囲の人から好かれるように
しなければいけませんし、
人から好かれるためには、
壁を作らないように
しなければいけませんし、
今あなたがいる「会社」
もっと広く言うと「社会」は
どういう仕組みで回っているのか
よく理解しておかなければいけませんし、
雇われて受け取る金額に
限りがあるのであれば、
お金の使い方や満足の置き所は
よく考えなければいけませんし、
収入を上げたいのであれば
副収入の得方についても
多少勉強しておくべきです。
でなければ、
会社の方針に納得がいかないから、
会社の人たちと反りが合わないから、
会社の報酬に満足できないからと、
“居場所を失うように”して
独立開業という選択肢を迫られるという
誰にも応援されない
誰にも成功を期待されない
そんな独立開業となってしまいます。
それでは悲しいですよね?
誰にも応援されないくらいに
人との間に壁を作ってきた人が、
患者やクライエントとの関係性づくりも
バッチリ問題なく
一人で出来ますでしょうか?
ですから
開業するしないに関わらず
仕事に今以上の何かを望むのであれば、
人に好かれること
人との間に壁を作らないこと
経営と社会を理解すること
足るを知ること
副収入を得ること
こういったことは
理解して実践しておくべきだというのが
このnoteでお伝えしたいことの本質です。
伝わりましたでしょうか。
どうか社内で好かれる
長くお付き合いのしたい
良いスタッフになってください。
そしてもし独立されるならば、
どうか周りに応援される形で
良い独立開業をされてください。
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