ビジネスにおいて、信頼感を醸成するための方法【ビジネスプロフェッショナルへの道③】
前回の「第一印象から評価が下がってしまうビジネスパーソンの3つの特徴【ビジネスプロフェッショナルへの道②】」では、ビジネスプロフェッショナルになるためには、信頼感と価値の源泉、ブランドの創出という3点が重要であり、継続的に価値を提供し続け、自分自身のブランドを作りあげることが大事である、とお伝えしてきました。
本記事では、ビジネスプロフェッショナルになるために重要な3点(「信頼感」「価値の源泉」「ブランドの創出」)のうち、「信頼感」について、具体的にどのような行動を心がければ信頼感を獲得していけるのかについて解説していきます。
※前回の記事はこちら
自己紹介
事業投資家の林周平(@HayaShu88)と申します。10社のグループ企業の経営と林経営塾を主催しています。
僕のプロフィールは以下をご覧ください。
信頼感は「有言実行」により醸成される!
ビジネスプロフェッショナルへの道を歩むためにはまず信頼感を得ることが必要です。
信頼を持つとは、有言実行することを意味します。
「頑張る」と言いまくることも可愛げはありますが二流です。
一流とは、「言って、その内容を守る」ことでしょう。
次に、価値の源泉とは「気質」「強み」とも言い換えられます。気質を活かせれば、それが強みになります。気質の業務化をしていければ、それが強みになり大きなアドバンテージとなります。
信頼感を醸成するためには、有言実行が必要です。
有言実行とは二つの言葉に分かれます。「有限」と「実行」です。当たり前に聞こえますが、重要です。
僕の体感では、誰もこれをしません。もったいないと思って見ています。
皆はどうしているかというと、「勝手に実行する」のです。僕は「サプライズなんていらない」と考えます。「私、こんなことやってきました!」というようなものです。「先に言っておいてくれよ」と思いませんか?
「めちゃめちゃ綺麗にデザインしました」と言われても、今はそれよりもやって欲しいことがあった。そのような場合、お互い頑張っているのに報われない状態となってしまいます。
例えば、直近でもこんなことがありました。僕が1000人単位の大人数向けセミナーを開催すると「有言」したのです。
いざ蓋を開けて、ちゃんと1000人あるいは1200人集まったのであれば、さすが林さん、有言実行している、とか言ってもらえるかもしれません。
ところが、僕が事後報告のような形で「そういえば先週1000人集めたんですけど」と言ったら、ただすごい人で、信頼云々の話にはなりません。
つまり、実行より「有言」が非常に重要なのです。
どうせやるんだったら、先に言っておきましょう。勿体ないです。本当に誰もこれをしないので強調しておきます。
有言せずに実行しても、信頼は生まれません。
それは報連相ができていない状態でしかありません。
言い換えると、報連相のない状態で何かできたとしても、結果よかったね、というだけです。
また僕は、自社グループの代表を任せている者に「実行できないなら有言するな」とよく言っています。「言うならやろう、やらないならはじめから言うなよ」ということです。
あらかじめ「僕はこうします。だからこういう準備を皆さんにはお願いします」と言われたら、僕も「わかった、手伝うから準備するよ」と思えます。
結局やらない場合「こっちは準備したのに、これはどうなるんだよ」という話になり、言ったことでマイナスの評価を得てしまいます。
皆さんも「こういう業務をやろうと思います」「こういう改善ができそうです」とか上司に言うことがあると思います。これも先程の期待値のコントロールと同じで、やらないのに軽い気持ちで「じゃあ今度やってみます」などと言ってしまい、実際にやらなかった場合は結局、信頼を落とすだけです。
有言実行とは、一見当たり前、普通のことに思えますが、かなりの信頼感が得られるため、必ずやるようにしましょう。
「スゴイ人」と「プロフェッショナル」の違い
今回5記事を通してみなさんにお伝えしたいのは、長期的に評価が上がるBS型のビジネスパーソン、すなわちビジネスプロフェッショナルに努力でなるための方法論です。
一方で、スゴイ人とは有言の量も実行能力も半端なく持ち得ています。例えば堀江貴文氏は20代ぐらいのときから宇宙事業をやりたいと言っていたらしいですが、さすがにそこまでやれとは言っていません。
そのような努力でなれないような、尖っている人ではなく、そこらじゅうにいるプロフェッショナルというレベル感だと思ってください。
今回の題意は、プロとして期待値のコントロールをしつつ有言実行して、「こういうことをしっかりやれる人」であるというブランドを持つ人になることを指しています。
世の中の普通のビジネスパーソンは、大体期待値を若干下回った有言実行をします。若干上回ればいいと思いますが、惜しいですね。
例えば「この業者さんに依頼してる理由はなんですか?」と訊いた際、「別にないけど、付き合いあるし、まあまあ聞いてくれるし」のようななんとなく感で答えられることが多いでしょう。
「この業者にぜひお願いしたい」という熱量でつき合う人はほとんどいない。このため横からリスティングの小売店に「社長さん、今のリスティング広告の代理店、広告運用代行に満足されてますか?」というようなプロフェッショナルっぽい相手が来たら、ぐらっと流されてしまいます。
図の右側のような、期待感も下回っていれば有言実行の量も小さい場合は信頼されなくて当然ですが、ビジネスプロフェッショナルとは1人でありえないほど稼いだり、1人で100人分働けたり、天才エンジニアみたいな人ではありません。
「言ったことをちゃんとやる」というレベルです。提示した期待感にしっかり応えてくれる、もう離したくないスタッフがもしいるなら、その方がまさにそうです。
すごい人になろうなんて言っていないため、この解説をご覧になっている方は誰もが実行できます。
※次の記事はこちら
↓こちらは私の詳細な経歴やプロフィールの紹介です。
↓経営塾で伝えている中心となる考え方はこちらにまとめています。
↓Podcastでは「仕事と幸福論」を雑談形式で配信しています!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?