仕事仲間を巻き込むビジョン活用のススメ
事業投資家の林周平(@HayaShu88)です。
僕のプロフィールは以下をご覧ください。
僕が投資先に頻繁に伝えるテーマに「どうやって社員や役員を巻き込んでいけばいいか」があります。
社員を会社にもう一歩巻き込んでいきたい
役員候補を口説きたい
外注さんとのチームワークを強化したい
会社に求心力をもたせたい
こういう課題はこの方法が解決の一手になります。
社長以外は会社が何をやっているのか理解していない
ほとんどの中小企業が陥る状態なのですが、だいたい社長以外は会社が何をやっているのか理解していません。
会社が何をやりたいのか、どこに向かっているのか
今会社がどういう状況なのか
なぜ今の自分の仕事をしているのか
こういったことは従業員やチームメンバーは理解しておらず、わからないからこそ足元の業務だけを頑張っています。
そんな状態の中で社長は「社員が会社のことを考えて自発的に動いてくれない」と嘆きます。
でも、それもそのはず。
なぜなら社長が言語化していないからです。
社長だけが会社のことを考えて日々動いていて、現場の従業員は目の前の仕事・業務・タスクに追われています。
従業員が目の前のタスクが好きだったら良いのですが、中にはしょうもない雑務をやってもらう時間も避けられません。
営業人材にとっての経理作業
事務員にとっての数字集計
制作人員にとっての打ち合わせ同席
他にも、他にもモチベーティブでない仕事は色々あると思います。
魅力的でやりがいと華のある仕事をやらせてあげたいけど、実際にはただ単純作業を繰り返すような業務もあります。
100%しょうもない仕事だけをやらせるのは可愛そうですが、やりたいことの中にやりたくないことが包含されていることを理解してもらうことはとても大事です。
むしろ経営者としては、しょうもない仕事であってもモチベーション高く取り組んでくれる企業文化を作れたほうがいい会社になります。
では、一体どうすればモチベーション高く仕事に取り組んでくれるのでしょうか?
ビジョンは与えなければ発生しないモチベーション
イソップ寓話のレンガ積みの話はご存知ですか?
3人のレンガ積みの仕事をしている人に何をしているのか聞いてみた、という話です。
この話を仕事の発注元の観点から捉えると、
1.結論としてレンガを積む仕事をやってもらうことに変わりはない
2.結論としてお金を払うことには代わりはない
3.「大聖堂を造る」というビジョンは与えなければ発生しない
つまり、3のビジョンだけは仕事を発注するのと同時に与えてあげなければ発生しないモチベーションになります。
同じレンガを積むのであれば誇りを持ってモチベーション高く働いてもらったほうがいいですよね。
ビジョンと足元の業務を結びつけること
解決策をお伝えすると、それは『ビジョンと足元の業務を結びつけること』です。
経営者でもない限り、会社を取り巻く全体像は説明しなければわかりようがありません。
どこに向かっているのか?
何のための仕事なのか?
今の重要な経営課題は何なのか?
この先どうなっていくのか?
このようなビジョンに関わる話をしっかりと語り、その実現のために足元の一見しょうもない業務をやってもらっているというロジックを説明しましょう。
ほとんどの従業員は「足元の仕事にどういう意味があるのか」を理解していません。
なぜなら社長やリーダーがそれを語ってくれないからです。
そして、意味のわからないタスクを依頼されるので、1人目のレンガ積みのように「指示されたからやってます」というモチベーションになります。
そこにちょっとした悪いタイミングが重なったときにプツッとモチベーションが切れて会社を去ってしまいます。
大切なことはビジョンです。
歴史を振り返っても、我々ホモサピエンスが他の人類種に勝ってきた理由は「虚構(ビジョンなど見えないものを信じて連携することができる」だと言われています。
あらゆる動物の中で我々にだけ与えられた連帯を生む力が「ビジョン」の正体です。
このマネジメントを実践するためには、従業員にとっても魅力的なビジョンが必要です。
今力強く語れるビジョンがないのであれば、自分の世界観を磨き、ビジョンを言語化することに取り組んでみてください。
自分の世界観を磨くことは、一生を費やすほどの価値のある取り組みです。
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