一料理人、丘の上のレストランへ
こんにちは、ハヤシヨウヘイです。
長いようで短い2ヶ月のフィレンツェ生活を終え、第一の職場へとやってきます。
私が研修することになったこちらのお店 Locanda Martinelli
シェフはミケーレ・マルティネッリ、奥さんと二人で経営している客数20名ほどの小さなお店です。
ミケーレは若い頃からドイツ、スイス、フランスなど国外での経験豊富。
最近多く見られる綺麗だけど美味しくない、ではなく綺麗で美味しいお皿を作る、プロフェッショナルな料理人でした。
コース“大地 TERRA”と“海 MARE”の2つ、それぞれ前菜、パスタ、メインのシンプルな構成です。
初めてのお仕事はパン作り
時間としては、営業が夜だけなので朝はゆっくり10時から15時まで、夜は18時から終わるまででした。
ここでの初めての仕事はパン作りでした。
これまで日本で経験があったのは、大判のフォカッチャや小さなプチパンくらいで本格的にパンを教わったのは初めてだったかもしれません。
バゲット、食パン、パニーニ、パンブリオッシュなどいくつもの種類、天然酵母の使い方、維持の仕方、成形の仕方など、「練りすぎるな」「優しく触れろ」となんども指摘されてやりなおしさせられました。
天然酵母のパン作りがイタリアでもここ10年で流行り、一気に広がりましたが(過去に立ち戻ったともいえる)、ミケーレのパンは今でも覚えているくらいおいしかった。
思えば、今の私のパン好きはここで始まったといっても過言ではありません。