【孫子の兵法・その22】 同盟国を遠くに見付けるとき。近くの国同士で同盟するとき<試読版>
戦闘しないで敵を屈服させるための方策。その第一が、敵の謀略を早期に見抜き、策謀が浸透する前に破っておくということでした。
敵側の同盟関係を分断せよ!
戦闘しないで敵を屈服させるための方策。
その次は、「敵側の同盟関係を分断すること」です。
同盟国が必要な理由とは?
食うか食われるかという厳しい世界の中で、国家は鎬(しのぎ)を削って陣取り合戦に励んでいます。どの国も存亡を懸けて戦い、国益を守るのに必死です。そこで、敵国に対抗するため、利を同じくする同盟国を求めることになります。
隣国は同盟国に成り得るか?
隣国同士だと、国境争いを抱(かか)えていたり、歴史的な怨恨を抱(いだ)いていたりするからです。従って、同盟相手は離れたところに見付けざるを得ません。
戦(いくさ)の基本は、謀略が飛び交う外交戦🔥
遠きに交はり近きを攻む。
同盟国を遠くに見付ける策を「遠交近攻」策と言います。遠くの国と親しくし、近くの国を攻めるという意味で、司馬遷の書いた『史記』范雎(はんしょ)伝に出てきます。
隣国同士で同盟する場合もある。
それは、どちらも覇権的な強大国に飲み込まれそうなときです。隣り合う国々の利害が一致し、連合して大国に対抗するわけです。但し、その小国連合は、強大国による切り崩しに注意しなければなりません。
「合従連衡(がっしょうれんこう)」とは?
チャイナ戦国時代の例ですが、強大国となった秦に対抗するため、他の6カ国が同盟しました。これを「合従(がっしょう)策」と言い、蘇秦(そしん)という者が図りました。それに対し、秦が6カ国を個別に切り崩したのが「連衡(れんこう)策」で、張儀(ちょうぎ)という者が唱えました。
戦国時代というと、刀や弓で毎日戦い続けていたかのように思われがちですが、実際は謀略が飛び交う外交戦が基本だったのです。(続く)
🔥すべては、勝利のために🔥
●あらゆる物事には、「盛衰の循環」がある。
東洋思想の根本原理である陰陽論は、あらゆる物事に「盛衰の循環」があることを教えています。陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転じるというもので、活動は必ず波を描きます。
陰陽循環を元に「流れを読む」ことは、指導者に必須のものの見方です。
それを教えている大事な東洋思想が「孫子の兵法」です。
そこには、流れを読み、流れに逆らわないで成功と勝利を収めるための秘訣が説かれています。
東西文明が交代期にある今、国際政治も会社経営の現場も、鎬(しのぎ)を削る戦いの場となっています。食うか食われるかの陣取り合戦が起こっているのが、世界の現実なのです。
●戦いの現場や現実から、絶対に目を背けてはいけない。
必要なことは、その厳しい現実から逃げることなく、巻き込まれて翻弄されることもなく、「戦いの現場から、如何にして進化と成長のエネルギーを吸収するか」です。そのための考え方と行い方を、きちんと示している兵法書が『孫子』なのです。
●孫子は、人生の指標となる哲学書でもある。
人生も、天分や天性を生かして、勝利し成功しなければ意味がありません。
これから皆さんと一緒に、激動の時代を生き抜くための「東洋の智恵」を、共に学び、共に体得し、実践して行きましょう!
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✳️令和6年8月度:志塾・勉強会などのご案内✳️
★政経倶楽部・東京支部「新年例会」
日時:令和7年1月9日(木)
演題:未定
会場:ルポール麹町(千代田区平河町)
会費:5千円、ビジター1万円
連絡先:政経倶楽部連合会事務局
☆「東京綜學院 林ゼミ」第4期・8月例会
日時:8月17日(土)午前10時~午後4時
演題:東洋思想概論~儒家・道家・法家・兵家を綜合的に学んで思想を鍛える!
4年目院生「串団子ワーク」発表
リアル会場:お茶の水エデュケーションセンター
東京都文京区湯島1-6-1 TONEGAWA 2ビル 5F御茶ノ水駅より徒歩約6分
東京綜學院(4期)の詳細はこちらから↓
☆令和6年度・経世志塾
第4回 8月7日(水)
特別講座:「郷中教育」学校も企業も、すべては教育からはじまる(後編)
・松下村塾と林英臣政経塾にみる「原・大・本・徹」教育
第5回 10月2日(水)
「勝海舟」幕府の幕引きを担った人物の、優れた洞察力と死生観
・大事業を仕掛けるくらいの人は、かえって世間から悪く言われるものさ
・勝敗の念を度外に置き、心を虚しくして事変に対処せよ
・アジアの舞台に立って世界を相手にせよ 他
第6回 12月4日(水)
「植芝盛平」宇宙の心と己の心を結び、合氣道に開眼した武道の達人
・合氣道には敵はいない、宇宙の心を己の心とせよ
・大勢のときは一人と思い、一人のときは大勢と思え
・世界は魂の救いを求めている、まず日本から出直せ 他
お申込は下記からどうぞ↓
☆伊那谷文明維新塾(駒ヶ根)
日時:9月28日(土)18時~20時10分
演題:未定
会場:駒ヶ根駅前アルパ3階 多目的ホール
参加費:3000円
お問合せ:09055205858(事務局・長野県議・清水正康さん)
★政経倶楽部連合会・名古屋支部例会
日時:令和7年3月20日(木・祝)
演題:未定
会場:ウインクあいち(名古屋駅桜通口から徒歩5分)
会費:会員2000円 ビジター3000円
☆「京都綜學院 林ゼミ」第5期・8月例会
日時:8月4日(日)午前10時~午後4時
演題:空海と密教~封印されている日本人覚醒の秘法と超人へのプロセス
ワーク2「人生プログラム」発表
4年目以降院生の「串団子ワーク」発表
会場:ちおん舎(中京区)※別会場の場合もありますので、ご確認ください。
京都綜學院(第5期)詳細はこちらから↓
★政経倶楽部連合会・大阪支部例会
日時:令和7年度に出講予定
演題:未定
会場:大衛株式会社 都島区都島本通2-2-16
会費:会員・林塾メンバー 2千円、ビジター 3千円
申込先 :菊池070-6923-5866
☆令和6年度・関西林英臣勉強会
第3回 9月21日(土)
「勝海舟」幕府の幕引きを担った人物の、優れた洞察力と死生観
・大事業を仕掛けるくらいの人は、かえって世間から悪く言われるものさ
・勝敗の念を度外に置き、心を虚しくして事変に対処せよ
・アジアの舞台に立って世界を相手にせよ 他
第4回 12月21日(土)
「植芝盛平」宇宙の心と己の心を結び、合氣道に開眼した武道の達人
・合氣道には敵はいない、宇宙の心を己の心とせよ
・大勢のときは一人と思い、一人のときは大勢と思え
・世界は魂の救いを求めている、まず日本から出直せ 他
☆今啓林綜學会(神戸)
統一テーマ:松下幸之助は、塾生にこう語った!~松下幸之助塾長の遺言
第5回:9月2日(月)※教本37頁~47頁
議論で終わったらいかん!半信半疑でも結論を出すこと
・大局から理想を描けるかどうか
・諸君を信じているから塾をやっているわけや
第6回:11月4日(月)※教本48頁~57頁
困難や困窮に陥って、なお志を忘れずにいられるかどうか
・定まる運命であれば、逃げても仕方ない。でも希望は失うな!
・最初に志があり、その志を堅持していくなら、志は必ず達成できる!
★政経倶楽部連合会・広島支部例会
★九州政経倶楽部例会
日時:次回は令和7年度
演題:未定
会場:未定
会費:会員2000円 ビジター3000円
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🔥勝つための思考と行動~東洋の英知「孫子の兵法」
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