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No.7⛩"SFM"6分間のマイファンタジー🌈伊勢神宮編



この物語はノンフィクションの不思議な実話です。

そして、読んだアナタはきっと人に話したくなるでしょう…



-伊勢神宮編-

<外宮参拝>

①3つ石よりもご利益のあるもの?
②神さまと願いが叶う箱?

<内宮参拝>

③結界が張られた境内と不思議な打ち水?
④神さまたちの性格
⑤御神木と金色に輝く魔法のシャワー
⑥絶対に踏んではいけない石と願いを叶える神さま
⑦御守りの不思議、全てに意思がある
⑧おかげ横丁で片想い?



前回の記事です👇



6分間のマイファンタジー🌈

⑥絶対に踏んではいけない石と願いを叶える神さま


急に参拝客の道から外れ、細い道へ進みだす僕ら…

どうやら昔の人々の参拝の流れが別の方向だと告げられ、僕らを案内してくれるそう。

お楽しみがまだあったみたいなのですww

茂みに向かって歩いてるとちゃんとここにも案内看板が現れました。

この行き先は【荒祭宮】と書いてあります。

能力者A「こっちの方向へは知ってる人か、もしくは導かれないと行けないそうですねwあのまま帰ったらもったいない場所みたいですww」

後輩B「そんな凄いとこがあるの?ゲームクリアした後の裏ボス的な感じでww⁇」

彼曰く、どうやら超が付くほどの重要な場所がこっちにあるようです。そんな彼の雰囲気にいっそう期待度が高まって来ました。

途中、遠くの下り階段を見て突如、僕はあることを思い出します。

僕「待って!思い出した!ここの階段の真ん中に絶対踏んではいけない石がある!確か【人】って文字の割れた石!気をつけて!」

それは【踏まぬ石】と言われる石で、階段の真ん中を歩くと神さまの通り道としての意味合いなのか、その石が中央に置いてあり、誤って踏むと災いがおきることで有名な石があるのを事前に検索していたのです。

3人は階段の隅ををゆっくりと降りながら結構分かりづらいその危険な石を探し始めます。

するとB君が見つけてくれました。

後輩B「あった‼︎コレですね!確かに人って文字になってるwwこれ、言われ無かったら踏んじゃうわ〜。で、この石見て何か分かる?」

珍しくA君は深く考え込みながらただ石を眺め始めました。

能力者A「…確かに踏んだら大変ですね…僕には今、ここの階段を作ってる昔の人達が視えてるんですが、この石…割った人は消えてます…」

「「!!??えっ!!??(*⁰▿⁰*)(*'▽'*)」」

後輩B「何それ〜〜⁇消えたって消されたってこと⁇」

能力者A「ハイ。割った後はこの世にはいません。理由は分かりませんが、なぜかいないんです…」 

話しの内容が読めなすぎで一瞬で鳥肌が立ちました。

後輩B「めっちゃ怖いじゃん!じゃあ今この石踏んだら何が起きるの⁇相当ヤバくない?」

能力者A「はい、良いことはまず起きませんね…なのでこの石を退かしたくても誰も退かせない石なんです!だからこのままにするしかないみたい…」

3人が踏まぬ石を囲いながら大声で話していると、ある1人の女性がツカツカと真ん中を歩いて階段を降りて来ていました。

しかも僕らの話を聞きながら歩いているように目線が階段ではなく明らかに僕ら3人のよう。

しかも、真ん中を歩くなと注意を促している最中にも関わらず、突き進んで来ます。

まさかと思いながらもその人は、僕らの顔を見ながらそのまま通過し、一瞬、踏まぬ石を見ると、最悪なことにわざとらしく踏みつけていったのです!!

僕「どーゆーこと?!今の人、僕らの話聴こえてたよねー?聴いててあえて踏んでったよー?」

能力者A「…あの人はそういう人です。もちろんろくなことが起きません…さぁあの人に気にせず進みましょうか」

気が強そうなその女性は、この後何が待っているのでしょう…警告を無視して敢えて踏みつける…非常に怖い危険思考です。そもそも何でそんな人がここに来たのか…何よりそこが疑問でした。

とにかく荒祭宮へ向かいます。

林の中に佇む荒祭宮は少し奥まった階段の上にありました。木造建築でまだ新しい色合いの木目には気品まで感じます。

ここへ来る参道はほとんど人に合わなかったのですが、それでも参拝客が列になっています。

列の1番後ろに僕らがつくと、後から来たスーツ姿の男性は並ばずに遠くから一礼をして帰っていきました。

能力者A「ここはしっかり神さまの前で参拝しないと全く来た意味が有りません。ここまで来たのならちゃんと並べばいいのにね」

どうやら横着な参拝客は御法度の場所みたいです。

さらに彼は荒祭宮全体を見渡すと、またしてもとんでもない発言ををしてきました。

能力者A「うわー!ここやばい場所でした‼︎ここは【どんな願いも叶えてくれる】凄いところです!欲望でも叶えちゃうっだってww」

「「どんな願いも?!もうドラゴンボールの世界じゃん!!」」

しかも、7つ集めなくても来るだけで叶えてくれる素晴らしい場所らしいのです!

能力者A「さっきの本殿は叶えるって言うよりリセットする場所で心が綺麗になって、願いはこっちでする感じですね。これは来なきゃ勿体ないww」

僕「だから呼ばれた人しか来れないんだね。でもこんな人間の願望を叶えてくれる場所なんて現実にあったんだ〜。ビックリ!」

能力者A「もちろん他の神社とかでも願いは叶うんですけど、それぞれ役割があるじゃないですか〜?子宝安産だったり交通安全とか健康とか。あれって結局は人間がそこで願うことが多いから神様がその担当になるって感じなんですよ〜。得意分野的な。それで専門の願いが叶いやすくなってまた人が来る。でもここは何でも叶えてくれるんです♪もちろん人なのか願いなのかは分かりませんが、叶える優先順位はそれなりにあるはずですがww」

さらりとする彼の会話の中に、神さまと人間の事情や願いのやりとり、さらには神さまが当たり前に叶えている前提の言葉がありすぎて、半信半疑の僕のフィルターを次々と壊してくれます。

こんな夢みたいな話を日常会話と同じトーンで話している彼はやはり魔法使いの異次元レベル。

もう、人間の彼が神さまの説明しているのか、それとも、ただ神さまが説明しているのか全く分からなくなってきてます。

そんな感じで頭をフル回転していると気づいたころには僕らの番が回って来ていました。

僕「やばい、せっかくの時なのに欲望が湧いてこない‼︎何お願いしよう…」

能力者A「そうですね〜。早坂さんは別にピンポイントでお願いしなくても、勇気を下さいでいいんじゃないですかww」

(確かに…って今自分の足りない部分を一瞬で読み取った⁇) 

そう思いながらも勇気をもらうお願いを彼の言われた通りにしました…。

(もう、自分の意志なのか彼の意志なのかわからないまま誘導されっぱなしでしたが…)

どうやらこの伊勢神宮のファンタジーフルコースにはメインディッシュが2つもあったようです。

今日を締めくくる最後の参拝は、どんな欲望をも叶えてくれる奇跡の神さまなのでした…


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早坂 渚
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