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No.5⛩"SFM"6分間のマイファンタジー🌈伊勢神宮編


この物語はノンフィクションの不思議な実話です。

そして、読んだアナタはきっと神さまと話たくなるでしょう…


前回の記事です👇




-伊勢神宮編-

<外宮参拝>

①3つ石よりもご利益のあるもの?
②神さまと願いが叶う箱?

<内宮参拝>

③結界が張られた境内と不思議な打ち水?
④神さまたちの性格
⑤御神木と金色に輝く魔法のシャワー
⑥絶対に踏んではいけない石と願いを叶える神さま
⑦御守りの不思議、全てに意思がある
⑧おかげ横丁で片想い?



前回のあらすじ…
結界の張られた聖地、この内宮。そして魔法の聖水を打ち水として撒く宮司さん。それを視えるA君…ここからついに神さま達とご対面です。


6分間のマイファンタジー🌈

④神さまたちの性格


玉砂利の道を抜けると、ひとつ目の鳥居が出てきました。その右側には五十鈴川が流れて最高のロケーションです。

昔はここで体を清めてから神さまに逢うというのが習わしでした。

3人は川へ向かい、ここで手を洗うことに。すると、水面下にまた小銭が落ちている事に気がつきます。

僕「もしかして、ここも怒ってる?」

能力者A「はい、そうです」

その言葉を聞いて、誰かが投げたお賽銭を拾ってあげることも出来ないので颯爽とこの場を退散することに…。

少し曲がりくねった松並木の道を進むと二つ目の立派な鳥居が見えて来ました。道は幅広く横に広がっていて、鳥居をちゃんとくぐる例が人で渋滞しているためか、くぐらず横から抜ける人たちも見受けられました。

なぜか1人、その人たちと同じ方向へ進みだす能力者A君。さすがに僕ら2人はちゃんと鳥居をくぐる為に並びます。

鳥居の脇をひとり通過した彼は、ようやく気づいたようで慌てて向きを変え鳥居をくぐり直しに戻って来ながらこう言いました。

能力者A「こういう鳥居があるのにはそれなりの意味があるので、ちゃんとくぐらないと駄目です」

「「だよねーww」」

あまりにも慌てる珍しい人間的な行動に、僕ら2人は微笑み、少し安堵します。

どうやらこの鳥居からはそれぞれの神さまのお家があるので、玄関みたいな意味合いのようでした。

ここまで10分は軽く歩きましたが、本殿の天照の神さまの場所まではまだ距離があります。

もちろん打ち水のおかげで足は疲れ知らず。

苦もなく行列の鳥居を抜けると最初に見えたのは、風日祝宮と言う最初の神さまが祀られている場所に到着。日曜日だけにここにも数十名の列が出来ています。

僕「せっかくなんで、ここの神さまにも挨拶していい?」

能力者A「早坂さん、ここが気になります?まあ一応並びますか」

何やら歯に着せたかの言い方で違和感がありましたが、一応並んでくれました。

数分足らずで僕らの順番が回って来ました。

ポケットから財布を出し、お賽銭の準備をしていると、彼から意外な言葉が飛んで来ます。

能力者A「ここはお金をあげなくても大丈夫です」

僕「えっ!?そうなの?」

とりあえず言われたままお賽銭無しでお参りします。しかし、なぜか彼だけは手も合わせませんでした。

違和感だけが残ったまま脇にそれ、3人は少し離れた場所へ移動し、再びさっきまでいた列を見返すと、ようやく彼から説明が飛んで来ました。

能力者A「お2人共よく見て下さい。参拝し終わった皆さんの表情を。誰一人笑顔が無いですよね?もちろんお2人も一緒です。なのでここはそういう所なんですww」

確かに誰もいい顔はしてませんが、理由が理由になってません。しかし、参拝し終わった僕らも何か変な気分。それ以上、彼からは深く聞きませんでしたが、神さまにも人みたいに色々な性格があるんだなぁと感じました。 

後輩B「それでA君は参拝もしなかったんだね。ちょっと質問なんだけど、こうやって神社の中に沢山神さまがいるけど全員に参拝しなくても大丈夫なの?」

B君の言った通り、全てを回って挨拶しないと失礼にあたるかも?とは思ってました。

こればかりは神さまたちの事情。さすがにA君もとは思いましたが、躊躇なく答えてくれました。

能力者A「今回は早坂さんが全部を回りたいって思ってるので行きましたが、メインの所に参拝するだけで他の神さまも来たんだって分かります。ですので一緒なんですよ」

他の神さまに直接挨拶しなくても来たって分かってくれるんですね。これはありがたい神さま事情です。

(しかも僕の心の中まで視られてるしw)

それを聞いて全てを回らずに気になる神さまの所だけ行くことに変更しました。

そして次に訪れてたのは、少し高い場所にある外幣殿と言う場所。こちらは結構人気なようで、向かう参道には凄い行列が出来ています。しかも、奥には道が無く、参拝を終えた人達は元来た道を帰って来る様子が見受けられます。

とここで、ある事に気がつきました。

なぜか右寄りで、行列をつくっているんです。これ、関西方面の方からすれば何が?ってとこだと思いますが、この辺の地域では珍しい光景なんです。

参拝し終えた人が左側から帰って来てるこの違和感、とりあえず聞いてみることに。

能力者A「よく気づきましたね。しかしこの流れが正しいみたいですね。昔からここだけは右回りで回る流れが視えます。もちろんそんなの誰も知らないはずですが、ちゃんと昔と同じ方向に並ぶって不思議ですよね?」

不思議がいっぱい過ぎてどの部分までを驚けばいいのかが段々分からなくなって来ましたが、気の流れがあると自然と人は反応するようです。

長い行列を雑談しながら待つとようやく僕らの番に。すると突如、彼が笑い出しました。

能力者A「あはははっ。ここの神さまは面白いですよww何て説明したらいいか分からないですが、人間でいう関西人みたいなwwとにかくノリがいいので皆さんお金を入れてくださいww」

後輩B「「何それ、ノリがいい神さま⁇お金が好きなの?」」

能力者A「はい、好きみたいですwwしかもめっちゃ面白いww」

何か会話でもしてる様に笑い出しました。3人はお賽銭を入れて気分良くお参りさせて貰います。

確かに彼が言う通り、ここに並んでる人もお参りが終わった人もどこかテンション高めで帰っていきます。

それだけエネルギーなのか、神さまの性格に人も釣られてるのか分かりませんが、僕ら人にも影響されるみたい。

しかも関西人みたいにノリがいいお金好きな神さまですよ…そんなセリフを本人(神さま)の目の前で笑いながら言えるA君って…。

勝手に神さまの前では、失礼とかが無い様にしなきゃって思ってたけど、全部が全部そうではないようですね。

とにかく僕らの性格がそれぞれあるみたいに、神さまも人間味があるとは思ってもみないことでした。

ご機嫌な神さまにハイテンションを貰った3人は、この勢いでいよいよ天照様がいる本殿へ向かいます…


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早坂 渚
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