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東洋生まれ西洋育ち!チェスの歴史と起源となったインドのチャトランガ🌈

「盤上の戦争」「頭脳のスポーツ」と呼ばれる、駒を互いに動かして争うゲーム『チェス』。

チェスは、

・卓越した『記憶力』
・局面で全ての可能性を視覚化するための精緻な『心象生成能力』
・高い『集中力』

この三つの能力が求められます。

その奥深さから、

「一度ハマると魔法のように抜け出せなくなる」

非常に中毒性のあるゲームとして知られています。


チェスの起源は、ヨーロッパとされていますが、このヨーロッパのチェスは、

「古代インドのあるボードゲームから来ている」

と言われています。

この古代インドのボードゲームは、『チャトランガ(chaturanga)』と呼ばれ、現代のチェスと非常によく似たルールでプレイされていました。

「インドからアラビア文化圏で広まった後、中国や日本などアジアにも進出した」

中国の『シャンチー』
日本の『将棋』

チャトランガは、チェスだけではなく、「日本の将棋の起源」とも言われているんです。


一方、アラビアからヨーロッパに伝わったチェスは、

1000年頃から南ヨーロッパに現れ、12〜15世紀頃には貴族社会で人気に火がつき、木製の凝った駒やボードが作られました。

15世紀の終わり頃に、現在のルールが確立しています。

その後、チェスは、貴族や知識人の教養として使われ、広く普及することになります。

マーガレット女王は、

「ヒスイと水晶のチェスセットを持っていた」

ヘンリー1世・ヘンリー2世・リチャード1世は、

「チェスを大層好んだ」

このように言われており、貴族から非常に愛されていたことが分かります。

19世紀には、イギリスで多くのチェスクラブがつくられ、後の世界トーナメント開催へと繋がっていきます。


東洋で生まれ、西洋で育まれた『チェス』。

お互いに戦略を練ってから行うチェスは、文学・芸術の題材になるなど、「優れた知性をもたらすゲーム」とも言われています。

人は、頭脳戦で戦略を練るとき、左脳と右脳、両方の脳を使います。

・左脳:暗記や論理的な思考をするときに使われる
⇒ 左脳の発達は『認知能力』を鍛える
・右脳:直感力を働かせ、極限の集中力を生み出し、閃きを司る
⇒ 『論理的思考』をつなぎ合わせる役割がある

チェスをすることで、左右両方の脳のトレーニングになるんです。


右脳と左脳を同時に使う、唯一無二のトレーニングゲーム『チェス』。

「チェスは、音楽のように、人々を幸せにする力を持っている」
「すべてのチェス棋士は、芸術家である」

チェスは、ただ王を獲りにいくだけのゲームではありません。

古代から現代に至るまで、世界中のさまざまな分野で愛されてきたゲームです。

「芸術、科学、スポーツ、これらすべてが詰まった一つの作品」

今では、戦略的思考力や判断力を養うために、世界中の学校でチェスが授業に取り入れられています。

近年、チェスを義務教育化した国もあるそうです😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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早坂 渚
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