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野菜?果物?実はスイカ論争にはまだ決着がついていない🌈

私たちは、小学生のとき、先生からこのように教わっています。

「スイカとメロンは、野菜です」

果たして、どちらも本当に野菜なのでしょうか?


農林水産省のHPでは、それぞれ次のように定義しています。

・『野菜」
⇒ 「苗を植えて1年で収穫する草本植物」
・『果樹』
⇒「実った果実を食用とする、2年以上栽培する草本植物及び木本植物」

つまり、スイカ・メロン・イチゴなどは、栽培方法が、果樹ではなく野菜に該当するため、分類上は『野菜』ということになります。

植物分類学上、スイカとメロンは、キュウリ・カボチャ・ズッキーニなどと同じウリ科の食べ物。

植物分類学の観点で見ても、スイカは、野菜ということになります。


しかし、農林水産省の生産出荷統計を見てみると、

スイカは、「野菜とされるもののうち、果実的な利用をするもの」に該当するため、『果実的野菜』として扱われています。

また、野菜か果物かの定義は、国によっても異なり、

アメリカでは、調理科学の権威ハロルド・マギー氏の「植物学的には種子を取り巻く部分を果実というため、スイカ・キュウリ・ナス・トマトは果実である」という見解が一般的。

スイカに加え、ナスやトマトまで果実としています。

日本の総務省でも、家計調査や流通の現場での消費形態に合わせて、スイカを『果物』として扱っています。

・植物としての特性から見ると『野菜』
・生産出荷時には『果実的野菜』
・市場やスーパーでは『果物』

未だにまとまっていないのが現状です。

ちなみに、英語の『vegetable(野菜)』と『fruit(果物)』は、それぞれラテン語で「活気・生命力」「楽しみ・恵み」を意味する言葉。

ラテン語で見ても、スイカは、どちらにも該当すると言えます。


この論争に関しては、我々消費者からも様々な意見があります。

「ご飯のおかずにならない時点で、スイカは果物」
「単純に糖度が高いものは、野菜として扱ってほしくない」
「美味しければ、正直どちらでもいい」

スイカは、デザートとして食べた後、赤い果肉部分を取り除き、硬い外皮をむいてぬか漬けにしたり、薄く刻んで酢の物や浅漬けにしたり、アレンジすることによって、食事の一品にもなります。

果肉を果物、皮を野菜として扱えば、『果物』と『野菜』両方を担える万能食材になるんです。

このスイカ論争に関しては、まだ、これからも続きそうですね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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早坂 渚
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