見出し画像

音読みは中国から来た読み方!?訓読みとの違いや遣唐使の役割を紐解く🌈

国語の授業で習った『音読み』と『訓読み』。

「それぞれ読み方は答えられても、意味までは答えられない」

訓読みは、「耳で聞けば意味を理解できる読み方」。

例えば、『山』という漢字は、「やま」と「さん」に分けることができますが、「やま」は、その姿を見ていなくても、すぐに理解できます。

そのため、「やま」が訓読み、「さん」が音読みになります。

訓読みは、一文字一文字に意味がある日本語固有の読み方。そのため、説明はできなくても理解することはできるんです。

では、なぜ、音読みを作る必要があったのでしょうか?


私たちが習ったのは、あくまで2種類、『音読み』と『訓読み』。

しかし、音読みには、いくつか種類があります。

音読みは、「中国の漢字の読み方」。

中国といっても、時期によって、国も違えば漢字の発音も違います。

最初に来た読み方が『呉音(ごおん)』、2番目に来た読み方が『漢音(かんおん)』、最後に来た読み方が『唐音(とうおん)』です。

最初に入ってきた『呉音』は、5~6世紀に入ってきた中国の読み方で、歴史の古い書物によく見られます。

仏教用語は、ほとんどが呉音です。

・老若男女(ろうにゃくなんにょ)
・祇園(ぎおん)
・建立(こんりゅう)

2番目に入ってきた『漢音』は、7~9世紀に入ってきた中国の読み方で、最も多く使われている読み方。

そして、最後に入ってきた『唐音』は、10世紀以降に入ってきた中国の読み方。

宋・元時代の音は、『宋音』や『唐宋音』とも呼ばれています。

・椅子(いす)
・箪笥(たんす)
・布団(ふとん)
・暖簾(のれん)
・西瓜(すいか)
・行脚(あんぎゃ)

唐音で読む漢字は少ないので、いくつか覚えておくと良いでしょう。


7世紀の初め頃、先進の文化を学ぶため、日本から唐(中国)へ派遣された『遣唐使』。

彼らが、唐で漢字の読み方を学び、日本古来のものと掛け合わせて完成させたのが、現在の読み方です。

唐から渡来したことで、『日本語読み』と『中国語読み』が混じり、複雑にはなってしまいましたが、彼らは、学んだ言葉から、日本で正しい仏教を広め、日本の在り方を説いたんです。


日本の神社仏閣の名前には、音読みと訓読みのものが存在します。

寺院の名前のほとんどが音読みですが、『清水寺(きよみずでら)』など、訓読みの寺院もあります。

訓読みは、日本古来の神社仏閣を表し、音読みの神社仏閣は、外国から来ていることを表しています。

ちなみに、先日ミステリーツアーで行った『浅間神社(せんげんじんじゃ)』は音読み。日本を象徴する富士山の神社が音読みというのは、興味深いですね。

このように歴史を紐解いていくと、さまざまな気付きを得ることができます。

音読みは、後世に生きる私たちに、歴史のヒントや気付きを与えるために存在しているのかもしれませんね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

いいなと思ったら応援しよう!

早坂 渚
もしよろしければサポートをお願いします😌🌈