キャビアには専用のスプーンがある🌈
普段、中々お目にかかれない世界三大珍味の『キャビア』。
「黒いダイヤ」と呼ばれている高級食材です。
非常に栄養価が高く、タンパク質とビタミンが豊富に含まれています。
キャビアは、世界各地で作られている食材。
主な産地は、ロシアのカスピ海と中国国境沿いのアムール川。
同じチョウザメでも、餌としているプランクトンが異なると、キャビアの味に違いが生まれます。
2007年に、ロシアでチョウザメの漁獲が完全に禁止されたのをきっかけに、カスピ海産のキャビアの値段は一気に跳ね上がり、高級品として扱われるようになりました。
日本で、最初にキャビアの養殖が行われたのは、1983年。
宮崎県の水産試験場が、ロシア(旧ソ連)から200匹のチョウザメを引き受けたのがきっかけでした。
チョウザメの養殖は、非常にコストがかかる養殖。
小さな卵から稚魚を育てた後、産卵するまで成長させなければならず、そのプロセスに数年かかるとされています。
産卵するまでに、最も小さなコチョウザメでも3〜4年、チョウザメで8年、オオチョウザメの場合15~20年かかると言われています。
キャビアの養殖が可能になった時、問題になったのが『保管期間』。
この保管期間が短いことが問題になりました。
そこで、キャビアを温かい塩水の入った樽に入れ、プレス加工することで、キャビアに塩を含ませ、水分を取り除く製法を考案します。
しかし、この製法は、あくまで安価なキャビアのみに行える方法。
キャビアは、卵膜で覆われた状態のため、高級なキャビアはこれを手作業で丁寧にほぐさなければならず、さらに、卵の温度が上がらないように、氷水で器を冷やしながら作業しなければなりません。
厳格な自然環境を保ちながら、かつ手作業のため、その手間なども高価な理由として挙げられます。
それだけ鮮度が分かりやすいとも言える食材なんです。
そんなキャビアに、専用のスプーンがあるのをご存知でしょうか?
かつて、キャビアの味見をする際は、小さなスプーンでキャビアをすくい、手のひら(親指と人差し指の間あたり)に乗せるという方法が使われていました。
品定めをするときに、商人たちが取り入れていた方法です。
その際、銀のスプーンですと金属の匂いが移りやすいため、『金スプーン』または『シェルスプーン』と呼ばれる、白蝶貝(しろちょうがい)で出来たスプーンを使っていました。
現在でも、これらのスプーンは、専用スプーンとして販売されています。
白蝶貝とは、白色・銀色・シャンパン色・金色の真珠を生産するときに用いる真珠母貝(真珠を生み出す貝)のこと。
品質を保つために、キャビアには、このシェルスプーンが付属品で付いていることがほとんどです。
非常に栄養価が高いことから、現在も、塩漬けキャビアは宇宙飛行士たちの食事メニューに採用されています。
国際宇宙ステーションに滞在中、宇宙で新年を迎える時も、少量のキャビアを食べながら、宇宙空間でお祝いしているそうです😌
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