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ウマ娘プリティーダービーをウマ娘知らん人間が観てきた(独り言多めの映画感想文)
いやよかった。何でもいいから体温上げてくれるものを求めて観に行った訳だけど、想像以上だった。作品テーマとしては「憧れの喪失からの再起」かな。作中の「ウマ娘にとって走ることは本能」という言い回し、何にでも置き換え可能な分、没入しやすかった。他、幾つか良かった点があるので、にわかなりにお喋りしてみようと思う。
1、 主人公ジャングルポケット(以下ポッケ)が一度も勝てなかった相手、アグネスタキオンに初めて負けるシーン。ラストスパートをかける時、アグネスタキオンの蹴った土がポッケの頬につく。白衣を勝負服とするアグネスタキオンには汚れ一つつかない。その明暗の表現が見事だった。
2、 怪我から前線を退いていたアグネスタキオンが、後半ポッケのいい走りを見て、本能のまま走り出すのがグッときた。普段主に人の研究、人の走りを客観的に分析する研究者が、自らの感情、意志を優先させる。定点で沸点を超える。分かりやすく外的影響を受けるポッケに対して、普遍の数値を求めていたアグネスタキオンだからこそ、その瞬間は眩い。
3、 何よりレースが熱い。実況がいいね。会場の盛り上がりが見えるかのよう。最終、謎の主力4人によるライブ映像が流れるんだけど、レースの興奮+アイドル(推し)という組み合わせは、さぞかし金銭の巡りがいいだろうなと思った。
ウマ娘自体、名前やレースがリアルに基づいていると知ったのは後から。私自身、登場人物一覧の中にオグリキャップやハルウララ、キタサンブラックを見つけた段階で察したのだが、なるほどすごい目のつけ所だ。ウマ娘の走る姿もカッコよく、実に見応えがあった。
以上、「ウマ娘知らんのに劇場版ウマ娘観てきた」
映像を文字に収めることの難しさたるや。完全初見のお喋りに違いないが、予備知識ゼロで楽しめた一検体くらいにはなるだろう。スポーツ漫画好きな人はたぶん好き。私のように熱くなれるものを求めている人にオススメしたい。