【感想】NHK大河ドラマ『光る君へ』第39回「とだえぬ絆」
2024年10月13日(日)20時『光る君へ』第39回「とだえぬ絆」を視聴しました。
<NHKのあらすじ>
中宮・彰子(見上愛)が二人目の皇子を出産。
次期皇位をめぐり公卿たちの思惑が交錯する中、道長(柄本佑)は自身の血を引く天皇の誕生を意識し始める。
そして道長と敵対していた伊周(三浦翔平)の体調悪化の噂が宮中で広まる。
一方、帰省中のまひろ(吉高由里子)が久々の家族団らんを楽しんでいると、賢子(南沙良)の父親が道長であることを、惟規(高杉真宙)が為時(岸谷五朗)にバラしてしまう。
真実を知った為時は…
■プロローグ
■寛弘6年(1009年)
敦平に続いて年子の御子を産んだことを驚いている穆子(石野真子)。
●ナレーション 伊東敏恵(NHKアナウンサー)
「土御門殿では多くの公卿が参る中、皇子の産養が行われていた」
道長がサイコロを振って御子の吉凶を占っています。
まひろは「宿世」と書いて何かを思い描いていました。
---音楽---
冬野ユミ
---テーマピアノ演奏---
反田恭平
■出生の秘密
まひろ邸に道長から贅沢な贈り物が届きました。
惟規が、賢子が道長の子であることをさらっと話すと、為時はまったく知らなかったようで驚きます。
為時は道長にこの機会に話をしたらどうかと勧めます。
賢子がそこにやって来て、道長からの贈り物にそっけない対応です。
■寛弘7年(1010年)
■宿世
(まひろの声)
「それにしてもこの宮をいかに扱えばよいものか。いつもと違うご様子もこの密通のせいだったのだ。なんとああ、情けない」
「『こうして人伝てではなく不快なことを知りながら、これまでのようにお世話できるものだろうか』と光る君はおのが心ながらも、思い直すことは出来まいとお思いになるのですが・・・」
まひろの所に道長がやって来て、宴で為時がこちらを見ていて、なにか言いたかったようだと話します。
まひろは適当に返事し、その場を逃げるようにして離れていきました。
●公卿の内輪話
斉信(金田哲)は、道長は皇子が2人もいて盤石だと言います。
公任(町田啓太)は、次の東宮は敦康親王、その次は敦明親王、道長の孫が東宮になるのは随分と先だと考えています。
道長はできれば自分の目の黒いうちに敦成親王が帝になる姿を見たいものだと述べました。
俊賢(本田大輔)は、自分が力添えすると言います。
●伊周の容態悪化
「父も母も妹もあっという間に死んだ、奪われ尽くして死ぬのか・・・」
寝込んでうわ言を言う伊周。
隆家(竜星涼)が見守り、敦康親王のことを任せるように語りかけます。
道雅(福崎那由他)が呼ばれ、道長には従わないようにしろ、低い官位に甘んじるくらいなら出家しろと命じました。
定子の声が蘇り聞こえ、雪が降る状況を思い浮かべています。
(ナレ)
「翌日、伊周は36年の生涯を閉じた」
■一条天皇
行成が伊周の死を報告すると、天皇は敦康を次の東宮にする道筋をつけてからこの世を去りたいと思いました。
急に、天皇は心臓を押さえて苦しそうにうずくまります。
元服を急ぐように命じました。
●隆家
道長は隆家に、伊周の最期の様子を尋ねています。
隆家は敦康親王の後見を自分が申し受けると願い出ました。
脩子内親王の世話は伊周を継いで隆家が引き受けると宣言しました。
ききょう(ファーストサマーウイカ)は伊周まで身まかり、悔しくてならない、仕打ちをうけるのか納得できません。
■妍子
彰子がまひろから直接漢詩を学んでいます。
「太宗は常に人を以て鏡と為し、古を鑑み、今を鑑み容を鑑みずと・・・」
そこに、妹の妍子(倉沢杏菜)が挨拶にやって来ました。
(ナレ)
「この姫は道長と倫子の次女、妍子である。東宮 居貞親王の后になることが決まっていた」
妍子18歳年上の年寄りだと不満たらたらです。
それに東宮は娍子をこよなくめでているとも。
宿命に抗わず、その中で幸せになればいいと彰子は返しました。
私達は父上の道具だとも述べるに至りました。
まひろは諌めました。
(ナレ)
「間もなく妍子は東宮の后となった」
●祝いの宴
道綱(上地雄輔)が居貞親王(木村達成)に敦明親王ともども頼りにしていると酒をつぎました。
妍子は敦明(阿佐辰美)の舞を見つめていました。
道綱は道長に、妍子は毎日宴をやっていると知らせます。
(ナレ)
「右大臣、顕光は次女延子の婿に東宮の皇子、敦明を迎えた。道長への牽制であった」
居貞親王に延子(山田愛奈)を紹介する敦明です。
敦康親王が彰子に楽しかった日々のことを感謝し挨拶しています。
顕光(宮川一朗太)は娘をよろしくと挨拶しました。
■敦康親王と彰子
敦康親王(片岡千之助)が彰子に元服で家を出ることを報告しています。
道長は彰子と敦康の仲が危ないと危惧します。
敦康が物語にかぶれ過ぎている、光る君の真似事だとまひろに話します。
道長は敦康の元服後は、竹三条宮に速やかに移せ、一日の猶予もならないと命じました。
■昇進
惟規が従五位下に昇進しました。
そんなに真面目に働いたわけでもないのに昇進するとはと信じられないようです。
「上向いてまいりましたよ、ご運が・・・」(いと)
(ナレ)
「更に春の除目で、為時が越後守に任じられた」
惟規と為時は道長に昇進の挨拶をしています。
惟規は、気難しい姉も末永くよろしく頼むとお願いしました。
惟規は、都には居たくないといい、越後まで同行することになりました。
まひろは、斎院の中将の君と別れたのかと問いかけます。
●賢子の裳着
賢子は母と同じ道を行くことはないと頑固です。
為時はそういう頑固なところがまひろに似ているといいました。
まひろに惟規は、道長のまひろへの気持ちが変わらないのはすごい、きっとみんなうまくいくと話しました。
■越後へ向かう二人
越後へ向かう途中、惟規が倒れました。
容態が悪化し為時に抱きかかえられ、苦しそうに息絶え絶えの中、和歌を書きました。
全力を出し辞世の歌を書きますが、力が尽き最後の文字が書けません、
惟規は為時の呼びかけに答えませんでした。
惟規死去の知らせに、まひろやいと(信川清順)は号泣。
泣くまひろをやさしく抱き寄せる賢子でした。
(藤原惟規の声)
「都にも 恋しき人の 多かれば なほこのたびは いかむとぞ思ふ」
----終わり----
次回は 第40回「君を置きて」10月20日放送です。
■感想
二人の人物がこの世を去りました。
伊周と惟規です。
どちらも若すぎる人生でした。
伊周は毒でももられたのかなと妄想しています。
隆家あたりが怪しい。
暗◯は証拠が残りにくいのでほとんど見過ごされます。
そして、惟規の最期も描かれました。
ドラマでは紫式部の弟として設定されていましたが、本当は兄か弟か分かっていないらしいです。
辞世の句で最後の「ふ」という文字を惟規は書けず息絶えたので、為時が代わりに書き加え、涙で読めないほどだったという逸話が残っています。
それにしても、妍子、娍子、穆子など、藤原の女性たちの名前が読めないので漢字変換が大変です。。。
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