【感想】NHK大河ドラマ『光る君へ』第8回「招かれざる者」
2024年2月25日(日)20時『光る君へ』第8回「招かれざる者」を視聴しました。
<始まる前に>
いろいろ伏線が登場するので、推理するのが楽しいです。
猫の小麻呂も伏線でしょうか。
<NHKのあらすじ>
倫子(黒木華)たちの間では、打きゅうの話題で持ち切り。
斉信(金田哲)らの心無いことばを聞いたまひろ(吉高由里子)は心中穏やかでない。
そんな中、宮中で兼家(段田安則)が倒れる。
安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)のお祓いが行われるが効果はなく、道長(柄本佑)ら兄弟が看病にあたる。
一方、為時(岸谷五朗)を訪ねて道兼(玉置玲央)がまひろの家に突然現れる。
母の仇と対峙することになったまひろだったが…
■プロローグ
前回の回想からスタート
●寛和元年(985年)
(感想)
改元があったんですね、985年でも年号が違います。
---音楽---
冬野ユミ
---テーマピアノ演奏---
反田恭平
■和歌サロン
芽子(渡辺早織)は、公任推し、しをり(佐々木史帆)は道長、倫子も道長推しです。
直秀を気に入ったのは赤染衛門(凰稀かなめ)でした。
「人妻であろうと心の中は己だけのもの、人はいきいきと生きられる」(赤染衛門)
(感想)
猫の小麻呂がいきなり登場!かわいい!
和歌サロンは場を和ませます。
赤染衛門のロマンはあったのかな?
●4人衆と直秀
直秀が東三条殿の中を見たいと言い出し、道長は盗賊だと疑いながら案内します。
西門の他に通用門がないか場所を聞くことを訝しがる道長です。
左腕の傷について尋ねると、散楽の稽古で小枝が刺さったと嘘を述べます。
藤原を嘲笑いながら、なぜそのように興味を持つのか気になります。
●誘い
直秀(毎熊克哉)は、雨の女定めでまひろが走っていくのが見えたことをまひろに話します。
京を離れるという直秀、丹後や播磨、筑紫で暮らしたことがあるとのことです。
海を見たことがないというまひろです。
京は山に囲まれた鳥かご、鳥かごを出てあの山を越す、一緒に行くかと誘われます。
(いっちゃおうかな)と考えるまひろ。
それに対し「いかねえよな」と言いました。
(感想)
まひろが一瞬、直秀についていく気になったやりとりは面白かった。
男は女性の感覚と違うということなんでしょうけど、これを表現できるのがスゴイ。
■三巨頭の義懐対策
関白頼忠(橋爪淳)が言うには、帝は義懐を権中納言にまで昇進させるそうです。
義懐を関白にしようとしていることに憤懣やりかたない三巨頭です。
そこで、兼家は、道長を源雅信(益岡徹)の姫に婿入りさせてくれないかと打診します。
●親の考え
倫子の婿として、雅信は公任が良いと考えています。
穆子(石野真子)は、右大臣の三男の方が偉くなるから良いと反論します。
公任のように遊びのすぎる男は嫌だとも。
穆子は、赤染衛門と二人で話したことにすこし疑いを持っています。
すこし狼狽する雅信でした。
小麻呂を探しに倫子がやってきて倫子に、猫にしか興味がないのかと言いながら、道長はどうだということを聞きます。
それに対し、倫子はまんざらでもないのか、顔を赤らめていました。
(感想)
ここでも赤染衛門のロマンの伏線?
昼メロっぽくなってきた!?
■寛和2年(986年)
●陣の定め
花山天皇の命令で陣の定めを当分開かないことになったと藤原義懐(高橋光臣)が述べました。
三巨頭は猛反発します。
帝を諌めようと立ち上がった兼家は、その場に倒れてしまいました。
兼家が倒れたことを花山天皇は、目の上のたんこぶ、いい気味、天の助けだと喜んでいます。
(感想)
この兼家の病気は史料に載っているのかな?
ドラマの創作?
●兼家
毒を盛られた様子はないが、命が危ないと医師が診断します。
三兄弟そして詮子(吉田羊)も、心配の為集まりました。
道隆(井浦新)が父兼家の代理をつとめることになり、我ら四人が力を合わせるときと道兼は発します。
左大臣源雅信は東宮と詮子に忠誠を誓っているから大丈夫だと、詮子は自信があります。
■安倍晴明と寄坐
回復を祈るため安倍晴明を呼びます。
兼家と晴明二人きりになり、祈祷が始まりました。
安倍晴明と須麻流(DAIKI)が青龍、白虎、朱雀、玄武、四方に結界を作って祈ります。
さらに憑坐の祈祷を行います。
高僧(佐々木睦)と寄坐/よりまし(藤松祥子)が何かが乗り移ることによって、害が取り除かれるというもの。
寄坐は、子を返せ、忯子様の霊が取り憑いたのはなぜかと喚いています。
寄坐に首を締められた道長は、安倍晴明の合図で助かりました。
亡き忯子の霊が取り憑いたことについて道長は、晴明に子を亡き者にする祈祷をさせていたことに気づきました。
●花山天皇
安倍晴明は天皇に、忯子が成仏できていないから兼家に取り憑いたと報告します。
すると、花山天皇は、それを聞き、ショックで泣きながら、兼家を憎みました。
●為時家
為時に惟規(高杉真宙)は右大臣と手を切っていて良かったと喜んでいます。
義懐の横暴によって右大臣を追い詰めたのだとも言います。
まひろは、父は争いに巻き込まれたくない、学問で身を立てたいだけだと述べます。
惟規はなんで学問が嫌いなのか、本当に父の子なのかといって出ていきました。
●藤家の行先
懐仁親王(高木波瑠)も見舞いにやって来ました。
道兼が為時に話しかけています。
為時は道兼の腕のあざを発見すると、兼家に殴られたり蹴られたりした傷跡だと告白します。
病に倒れ生死の境を彷徨いながらも自分を嫌っているとまで語ります。
どこに言っても邪魔者だと自分を蔑む道兼です。
(感想)
道兼、とうとう幻覚が見えるようになったのかな?
さすがに倒れた兼家が殴るとは思えませんから。
■道兼の訪問
いと(信川清順)が為時に青い顔色で不味そうな雰囲気で出迎えています。
なぜなら、道兼が酒を持ってやってきていました。
まひろは道兼を見ると一目散で部屋に戻っていきました。
為時と道兼二人で飲んでいると、そこにまひろが琵琶を持ちやってきました。
すると、道兼に琵琶を演奏するまひろの姿が。
刺されて亡くなった母ちやは(国仲涼子)を思い浮かべながら琵琶を弾くまひろです。
道兼は、見事だと秘めたたえ、誰に習ったか聞きます。
母親だと答えると、母は7年前に身罷ったと答え原因は病気だと答えました。
いとにも酒を勧める道兼、真面目な家だと笑いました。
頭を下げる為時に、まひろは父に済まなかったと頭を下げます。
あの出来事に自分が振り回されるのが嫌なだけだと。
(感想)
道兼を呪うような琵琶の音色です。
頭の良いまひろには何か魂胆がありそうな様子に見えます。
これも伏線?
■道兼と花山天皇
●側近に登用
右大臣に疎まれていて、うまく言っていないと知った花山天皇は道兼を呼び戻します。
花山天皇に道兼は、傷をみせます。
傷を力いっぱいに握ると地獄に堕ちるな右大臣はと言い笑っていました。
●盗賊
道長は月を眺めながら何か想います。
そこに盗賊が侵入します。
盗賊一味が取り押さえられると、その中に直秀もいました。
----終わり----
次回は 第9回「遠くの国」3月3日放送です。
■感想
986年、この年は寛和の変ですね。
今回はまさに寛和の変の伏線が登場した回でした。
忯子17歳、花山天皇18歳と若い男女の悲劇から、さらに大騒動となる事変へと広がります。
この頃の天皇というものは、藤原氏の下僕じゃないかと思える扱いです。
奉っておきながら自分たちの繁栄に利用するという始祖代々の考えが根付いていきます。
その土台を作ったのが藤原不比等です。
この思想があるから北家は生きながらえたとも言えます。
植物の「藤」、つるは木に巻きついて登り、樹冠に広がる強い木で、花言葉に「決して離れない」があります。
藤の木のように土に力強く根を張って決して天皇家に離れず生きる藤原氏です。
それにしても、赤染衛門と源雅信のロマンがあったのか?大変気になってきました。
京都は当時から怨霊で出来た都市でした。
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