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【読書感想】自閉症の僕が跳びはねる理由2
東田さんの著書、「自閉症の僕が跳びはねる理由2」を読みました。
今回も、興味深い文章がてんこもり&眼から鱗がペリペリしまくりでした。
うちの息子は、いまだに意味のある言葉は一つも話せませんが「あーーーーー」とか「ばばばばばっ」、「あいっ、あいっ、あいっ」、「うぅーーーわぁーーーー」「ひゅうーとぅーとぅーとぅー」と言った感じに赤ちゃんの喃語のプチ進化版みたいな声は出します。
けっこうなボリュームで叫んでいる時もあれば、小さな声でぼそぼそ言っていたりと様々です。
絶え間なくずっと定期的に声を出していることもあります。
私も親である前にひとりの人間ですから、どんなに可愛い我が子の声であっても時には「うるさい」と感じるし、「奇声」だと感じるし、不快だと感じることも多々あります。
4歳にもなって、どうしてお前は意味のある言葉の一つも話せないんだ?!
あと何年インプットを続ければ良いの?!
意味のある言葉が話せないなら、もう一音たりとも声を発するな!
なんて酷いことを考えることもあります。親失格かもしれませんね。
でも、そばにいてずっと奇声を聞き続けていると、脳をかき乱されるのです。
鬱がまだ完治していないのかもしれません。鬱になると普段は考えない惨たらしい残酷な思考が浮かぶことがあるそうです。理性というブレーキがぶっ壊れているせいでしょう。
東田さんの著書に、「自分の意思に関係なく自然に口をついて出る言葉、コントロールできない声がある」とありました。
つまり息子は意図して発声している時もあれば、そうでなく勝手に声が口をついて出てしまっている時もあるということなのでしょう。
東田さん曰く、自閉症者自身もそれに苦しんでいるとのことです。
だとしたら本人が一番辛いはずですから、まずその事実を受け止めて、寛大な心を持って応じてあげなくてはいけないなと思いました。
自閉スペクトラム症について、またその支援者としてどう対応すべきなのか、引きつづき私自身も探求していきたいと思います。