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アメリカで活躍する音楽プロデューサーとの出会い。

ケープタウンに住んでいることで、思いがけず会える人がいる。
決して、日本では交わらないような人種の人もいる。

先日は、Shotaさんという方に、いつも行くBar(Anthem)で出会った。

彼は、沖縄出身で18歳の頃に、アメリカに単身で音楽を学びに飛び込んだ。
その後、今はアメリカのボストンを拠点にして、ロックバンドとオーケストラを掛け合わせ、さらにそれをゲームの音楽と繋ぎ合わせるという新たな音楽のジャンルを確立した方だ。

音楽プロデューサーでありながらも、自らが演奏を行いプレーヤーとしても、活躍している。

南アフリカには、ゲームで用いる音楽の編曲をする際に、南アフリカにしかいない人種の声をレコーディングしたく、わざわざここに訪れたようだ。

その方と、22時くらいに出会ってからBarが閉じるまで、そしてその後も4時くらいまで卑猥なバーに行き飲み明かした。

そして、その次の日には帰国するということで、日曜日の昼12時ごろから出発するギリギリまでの6時間を共にして、ケープタウンの案内人をさせていただいた。

彼は、アメリカで音楽のジャンルを作り上げ、会社を起こし、社員を抱え、唯一無二の仕事をされている。

ぼくは、音楽には到底詳しくない。

ただ、"ライブ"が作り上げる失敗ができない胃がキリキリするような緊張感や魂がぶつかり合うエネルギーが生み出す臨場感など、僕がサッカーや色々なカルチャーを通して感じていた感想をお伝えしたことから、話が弾みこの二日間を過ごした。

おそらく、この方とは間違いなく、日本では出会わない。
出会ったとしても、業界のトップオブトップを走り抜けるような方とこんなにも楽しめることは無い。

しかし、異国の地の影響と日本人という共通点のおかげで、これほどの時間を共にできた。旅先での出会いは、例えばマッチングアプリのようにある種、作戦のように練られた、最短距離で直線的な必然ではなく、ひとつひとつの偶然が積み重なったどうして出会えたのかという疑問の答え合わせを楽しむ遠回りの必然であると思う。

だから、このような出会いにはより一層、アクセルを踏むし、それだけで好奇な楽しみとなる。

旅の良さは、出会いにある。

見たことのない景色、人、文化、考え方。あらゆるエンカウンターが旅の醍醐味だ。

そして、案外8ヶ月も過ごしたケープタウンなので、素人ながらに多くのケープタウンの紹介を彼にすることができた。
ちょっとした国の歴史、街の成り立ち、住んでいる人、地域の特色。

アナザースカイになりつつあるケープタウンをもうすこし、自分の手で育てていきたい。

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