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南アフリカにもユニクロがあるのか、ないのか。

意図と真偽は、不明であるがなんともよくここまで真似ているな。というブランドがある。
南アフリカにある、UNIQというアパレルブランドだ。

名前をみてお分かりになるだろう。
我ら日本の誇りである、ユニクロ様と酷似しているのだ。(笑)

目を疑ったとかそのレベルではなく、ぼくはユニクロだと思った。
南アフリカに来る前に、SNSで知り合った方にユニクロがあるかどうかを聞いていて、南アフリカには進出していないと聞いていた。

しかし、先日東京ドーム3個分ほどのケープタウンで最も大きいショッピングモールであるCanal Walkに訪れた際に、え!ユニクロがある!と思い入店をした。

写真を見てのとおり、ロゴのフォントはもちろんだが、置いてあるアパレルのシンプルなデザイン、形状、生地、サイズのラベルシール、などなど類似していない部分が見当たらないほどに、丁寧に模倣されている。
金額感もほぼ同等であり、まさかこの品質と価格で洋服を購入できると思っていなかったのでとても驚いた。

見覚えのあるシールとデザインのパーカー

そこで、ちょっとこの企業を調べてみた。

ロゴに by Checkersとある。
つまりこのアパレル企業はCheckersの親子または姉妹、グループの一部門として経営しているようだ。Checkersは、ぼくが最も利用するGrocery Storeの一つである。
お肉の品質が高く、果物や野菜も割と安定していて美味しい。何より店内が明るく、清潔感が漂っている。また以前紹介したSixty60というデリバリーサービスを行っているのもこの小売店だ。

Checkersは、Shoprite Holdingsという企業の傘下にある。
Shoprite Holdingsは、1979年に南アフリカで設立された企業で、食料品、衣料品、薬局、家電製品、ファッション、健康・美容用品など多岐に渡るコングロマリット企業。
イメージとしては、西友と無印良品の関係性と近いのかもしれない。
(そういえば、無印良品も南アフリカには無い。是非とも進出してほしい。あのクオリティの商品が売っていないのが南アフリカだ)
いや、イオンの方が近しいかな。

Shoprite Holdings の傘下の店舗は、アフリカ15カ国、2,800店舗以上に渡る規模感であり、南アフリカで最も売上高の多い小売業の一つだ。
その額は、セブンアイホールディングスやイオングループなどの8.7兆円ほどはなく、1/6の1兆6044億円であるが、それにしても南アフリカではかなり大きい。

話を戻すと、その企業の一つの事業としてUNIQがある。
2023年に1店舗目をOPENさせ、現在20店舗に及ぶ。
そのスピード感にも驚く。

中国や日本などの距離感での酷似商品である場合は、日本に上陸もしやすいため、消費者にブランドの混乱や生産者にとってはブランド毀損など被害が双方に及ぶと思う。

しかし、今の段階では、ユニクロは南アフリカに進出していない(今後はわからない
が)のと、消費者も日本のユニクロを知らない人が多い。
また、このような模倣企業に多いのが、オリジナルと比較した際の廉価であるが、まるで異様なほどに彼らがリスペクトをしているかのように、品質も良い。そして金額感も同等だ。
(創業者は間違いなく、ユニクロのファンだ。)

ユニクロ側は、情緒的には気持ち良くはないだろう。
だが、ぼくのように非常にありがたいなと思う消費者も多数いるのではないだろうか。
この2社間で相反関係が生まれないことを願いたい。

服の素材と単価が素晴らしいUNIQだが、それよりも別のことに最も驚かされた。
それは、レジシステムだ。
これについては、模倣というより、一緒だ。
ここまで、同じであるならこれはおそらく企業間で何かしら同意を得ているのではとすら考えてしまう。(資本関係は無いようだけど、どうなのだろう)

バーコードに埋め込まれたタグを使い商品を置くだけで、自動で精算されるこの素晴らしきユニクロの会計システムがまさかここでも体験できるとは思わなかった。
そして、会計時の画面のUIも同じだ。
(同じ企業のシステムを導入しているのだろうか)

ぜひ、経営者や関係者にその真意のほどを確かめたいなあと思った出来事である。

ちなみにこの日は、ユニクロでも何枚も買ってかなり重宝していた胸ポケット付きの長袖を1,500円で購入した。これでケープタウンの秋は快適に過ごせそうだ。

お買い上げ〜♪



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