第2ボタンに代わるハワイの卒業生からの贈り物
著者:杏ワイルダー
3月といえば、日本は卒業シーズンですね。斉藤由貴ちゃんが歌っていた「制服の胸のボタンを下級生たちにねだられ…」という、日本の伝統行事は今でも行われているのでしょうか。確か制服の第二ボタンには「1番大切な人」という意味があり、人気のある男子のボタンをめぐる女子たちの争奪戦は凄まじかったです。
ここハワイでは、というよりアメリカの卒業式では、ボタンの争奪戦などありません。制服がない学校も多いですし。
ただ高校生の娘によると、卒業する先輩から「あるもの」を記念にいただく、ということが、ハワイの高校で(もしかしたら全米の高校かもしれませんが)ずいぶん前から行われているそうです。
ボタンに代わるあるものとは、オリジナルデザインのTシャツ。卒業生の氏名や高校名、卒業年度や所属していた運動部名、背番号などが入ったもので、娘によるとTシャツを作るのは主に運動部に所属している学生だそうです。
希望者に無料で配る太っ腹の卒業生もいますが、たいていは10ドル程度で販売していて、ソーシャルメディアなどを通して、購入希望者を募ります。すごい時代だ。人気者の学生でしたら商売になりそうですね。Tシャツは卒業式ではなく、スポーツシーズン終了前に配布され、最後の試合にそれを着ていって、盛大に応援するんですって。もちろん女子学生も記念Tシャツを作り、仲良しやお世話になった後輩女子などが購入しているそうです。
娘も2枚ほど購入していました。センスの良い人は、ユニクロ顔負けのオシャレなTシャツをデザインしていて、「普通に買いたい」と思いました。
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