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オーバーツーリズムに欠けてるのは…旅を愛する僕たちが持っておくべきマインドを語ろうと思う。
突然ですが、オーバーツーリズムって言葉、聞いたことがありますか?
一言でいえば、観光公害。観光地に観光客が増えすぎて、環境破壊、渋滞、混雑、ゴミ問題、現地住民とのトラブルなどなど、観光客を起点とした問題の事全般を指しています。
世界的に問題になっているこれは、日本が特に今、大きな影響を受けてしまっています。
そこで今回のテーマはこの「オーバーツーリズム問題」について、旅好きの僕が感じる正直な感想を書いていこうと思います。
旅を愛してやまないあなたの、旅することに対する考え方の一考になれば幸いです。
来日する外国人の推移と通貨安の関係
来日外国人は、年々増加傾向にあるそうです。
国土交通省の観光庁の試算によれば、コロナ前の2019年の3188万人をピークに、コロナ禍で一時的に大きく下落した来日外国人の数も、2023年には2507万人と、コロナ前の8割までに回復しています。
しかも2024年に至っては、コロナ前の人数を超え、3310万人を超えるのではとさえ言われている状態です。
これには様々な要因があると思うのですが、一番の原因は円安です。
2025年1月14日現在、日本円は1ドル157円台をうろうろしています。
これはプラザ合意前後の時代を除けば、歴史的最安値のレート帯にいます。
※筆者はこう見えて為替が専門です。
以前こちらの記事で書いたのですが、香港から一時帰国された日本人の方も、香港の物価は日本の1.5倍ぐらいあるとおっしゃっていました。
また、自身が2024年の11月に訪れたイギリスのロンドンについても、驚異的に物価が高かったもんです。
特にホテルや地下鉄代、外食の高さに辟易していましたね。
いくら探しても、2万円以上もするホテルしか見つからないとか、ホント頭がおかしい。狂ってるってばよ。
とにかく、ロンドンの物価は、東京の2倍以上はありましたね……
逆に言えば、日本は海外に対して、それだけ弱くなっている証拠ともいえますね。日本は安い国、という世界的なイメージがついてしまっているようです。
しかも安い国という割には、料理は安くてうまいし、世界一綺麗で安全だし、接客の質も最高峰。
そりゃー誰だって日本に来たくもなりますよね。
溢れる外国人と増えるトラブル
日本はもう、観光客の外国人で溢れています。
これはもう認めざるを得ない事実です。
そんな中、溢れた外国人観光客が各地の観光地で暴れています。
夏になれば登山客でごった返す富士山。
当然、それを目当てに来日する外国人も数多くいます。
実際、アウトドアショップで働いている僕としては、
「富士山に登りにきたんだ」
と教えてくれる外国人が年々増えてきてる印象が強いです。
しかもここ数年は、それが特に多い気がするんですよね。
もちろん、人の流れが増えれば増えるほど、経済的メリットは大きくなるもんです。来ていただくこと自体は、本当にありがたい。なにより強い外貨を武器として、とにかく外国人は色々と買ってくれますからね。
でも、そんな来日外国人にも限度があります。
確かにお金は落とすかもしれません。
お店やサービスの売り上げに直結するので、ありがたいとは思っているはず。
けれどその一方で、人様の土地に訪れている、という意識を持っている観光客は、どれほどいるのでしょうか?ほとんどいないんじゃあないでしょうか。
結果として、その土地のルールを全く守らない観光客が増えていき、そこに住む住民たちに対して、多大な悪影響を与えてしまっている状態といえます。
オーバーツーリズムをどう改善していくべきか
ここでの根本的原因は、とにかくなんでも安い日本が良くない。
安く日本に来れて、質が高いものを安く楽しむことができる。
これが良くないと思うんですよね。
なので、オーバーツーリズムも含む、日本を立て直すうえでの最速でやるべき施策は、円安の是正です。
が、これを政府は全くやる気がありません。
円安で儲ける輸出企業のうま味が無くなりますからね。
となると、円安是正を期待するよりも、”日本国内における外国人に対して税金をめちゃくちゃ取る”、今はこれしかないと思うんです。
具体的には二重価格、とかね。
ちなみにこれを差別とか不公平というヤツがいたら、一度電気ショックでも受けて玄界灘に飛び込んできてほしい。きっと区別と差別の違いも判らないのでしょうからね。
そもそもの話。
世界的に見ていくと、二重価格はどこでもやっています。
例えば……
アンコールワットは地元の人は無料だけど、外国人観光客は1日37ドル。
タージマハルはインド国民は250ルピー。外国人は1300ルピー。
とかとか。
調べれはキリがありません。
つまりディズニーランドが年々入場料を上げているのって、需要が多すぎるからですよね。ディズニーランドが人で溢れてぎゅうぎゅう詰め状態になるくらいなら、値上げして入場者を絞ったほうがいい。
値上げすれば多少なりとも訪れる人は減るけれども、値上げしてる分利益は維持できる。もとい。それどころかもっと儲けているかもしれない。
それと同じことを、増えすぎた外国人観光客にもやればいいのです。
来日外国人の数を抑制し、利益はしっかりばっちり上げる。
これは、経営者なら誰でも考える戦略だと思うんです。
こんな素人の僕ですらそう考えるんですから、やるべきなんですよね。
あとはその価格を、需要動態に合わせてフレキシブルに可変させればいいだけ。簡単ですね。
おわりに
僕が旅したロンドンでも、同じオーバーツーリズム問題を見かけました。
それはビートルズのゆかりの地である「アビィロード」の横断歩道で。
ここは交通量が多く、車がびゅんびゅん通っている道路に面しています。
なのに、ビートルズファンがどうしてもジャケットと同じような構図の写真を撮りたくて、横断歩道上をうろうろするんですよね。
当然、普通に危ない。
横断歩道をうろうろする人があまりに多すぎるせいか、車側が頭にきて、ノンスピードで突っ込んできた…なんて話も聞きます。
確かに観光地化することで経済が活性化する側面はあります。
でもそれは、地元住民の理解があってこそと言えます。
亡くなった僕のおばあちゃんがよく言っていた「他人に迷惑をかけるな」という言葉。とてつもなく重い言葉です。
これが理解できない人は、そもそも他国を旅する資格はありません。
もちろんこれは、我々日本人にも当てはまりますけどもね。
きっと迷惑をかける人たちは、関わるものに対するリスペクトが無いんでしょうね。下に見てるってことなんでしょう。
愚かです。愚かすぎます。
僕たちはそうならないよう、リスペクトをもって旅をしていきたいものですね。
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