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当事他者論
2021年4月1日 10:58
「非当事者」についてもう少し考えてみます。「非当事者」という言葉が言わんとすることは、「あなたは当事者でない」と拒否するだけにとどまりません。「当事者」でなければ何者なのか。この問いに障害者運動は「介助者手足論」で応えています。 「介助者手足論」とは、「支援者は、たとえ善意であっても先回りせず、障害者の指示に忠実に従う手足に徹するべき」(『当事者研究』)という考え方です。こうした考え方が出て
2021年4月13日 13:42
「当事者」に関わる人を指す言葉はないわけではありません。たとえば「支援者」はその代表的な言葉です。一般的にも広く用いられており、そう名乗れば、「当事者」にとってどういう位置づけかすぐにわかってもらえるでしょう。しかし「支援者」はどうにも違和感があります。 「支援者」は「当事者」の「保護者」のように見られやすい。たとえば言語障害がある成人障害者と街に出れば、多くの人は「支援者」をマジマジと見て