孫子の兵法に学ぶビジネス戦略〜戦わずして勝つ!
ビジネスオーナーや著者とお話しする機会が多くなったからか、最近は読者をよくするようになった。
みんな口を揃えて同じことを言う。結局「本を読んだ量」で変わると。
なのでボクの本棚には、まだ読まれていない書籍がたくさん積読状態。
買うことは買ったけど、そろそろ読まないとな・・・w
というわけでこの記事では、古典でありながら読み続けられてる名著。そしてボクも一読した…『孫子』について、少し考えてみようと思う。
すばり!
人生の攻略本になり得る一冊。
頭を使うことの大切さが、ひたすら書かれている。
春秋戦国の乱世、戦に勝つための兵法がまとめられた、全部で13篇からなる本書だが、結論…
戦で勝つ方法というよりは、勝てる戦だけをしようという話である。
なのでまず驚きなのは、半分以上の尺を使い、戦の事前準備と心得について語られる。ビジネスでいうところのマインド編!
興味深いのが、この本「兵法」のくせに、戦争は最終手段であると断言しているとこと。
頭を使い、外交を駆使し、それでもダメなら兵士を討ち、城を攻めるのだが、その場合であっても、
・政治、国内情勢
・陰陽、気候、時節などの自然
・敵国の地形の状況
・将軍の資質
・軍律、制度などの法
といった条件が全て整い、
「必ず勝てる」
と判断した場合のみ、戦うという徹底ぶりだ。
つまり、戦わずして、勝つのがベスト。
戦ったとしても長期戦は避け、短期決戦で必ず勝つのが前提。
負ける戦は決してしてはならない。
キングダムに王翦って武将がいるけど、彼も負ける戦は絶対にしない。
おそらく、兵法を読み込んでいたのだろう…(今、負けまくってるけど)
□「孫子」紀元前770年~403年頃。
□「王翦」秦の時代の武将。紀元前221年、始皇帝によって中国は統一。
さらに、勝利をより確実なものにするため、
・お金の使い方
・将軍のマインドセット
・勝利を確実にする原則
・正攻法と奇襲
・主導権を握る方法
といった、戦争を始める前のリサーチが続き…
「勝ち確」を確信した上で、
・戦場でやってはいけないこと9選
・地形の読み方
・場所による戦法の違い
・城や人の燃やし方
・スパイのうまい使い方
など、具体的な「勝ち方」のテクニックが、これでもかと網羅されてる。
個人的に面白いのは、9篇「行軍」の、敵の動向から内情を読み取るってやつで、
□ 水汲み係が真っ先に水を飲む
↓
■ 水に困っている証拠
□ 鳥がたくさんいる
↓
■ 伏兵がいない証拠
□ 敵の軍営が騒がしい
↓
■ 将軍の威厳がない証拠
といった具合で、攻めどきを見極め自軍を優位にする…
そのための読みの部分は実に興味深かった。
さて、この本は兵法を説いたものだが、もちろん抽象度を上げれば、人間関係や仕事、ビジネスにも応用が効く。
ちなみに、孫正義やビルゲイツの愛読書でもあるらしい。
でもそれもそうだろう。
戦わずして勝つ事前準備は、ビジネスを成功させるためのリサーチやマーケティングと同じだし、
将軍に求められる資質は、ビジネスで結果を出すためのリーダシップ論、マインドだし、
本書を読み進めると、頭を使い、観察力を鍛え、見極める眼力を養えと、繰り返し言われている気がしてくる。
いやぁ。今から2000年以上前に、こんな情報商材が出回っていたなんて…
当時の軍師なら、大金を積んででも、喉から手が出るくらい欲しかったはずである。
実に、重い。
この名著をどう解釈し、味付けするかは、あなた次第である。
が、これだけは言えるだろう。
あなたの人生を変える一冊になる…その可能性は十分にある。
こんなときは、それをやれ。
あんなときは、これをするな。
そんな味気ない側面もあるけど、その分スカッと、あなたの心に響くことだろう。
というわけで、「孫子」のレビューでした。面白いですよ!
戦わずして勝つために…この赤本を書いてます。
ネットで個人でビジネスしてる人、ぜひご参考までに✨
⭐️ ボクと一緒にブログを書いてみませんか?
→ https://resast.jp/subscribe/292413
良かったら、スキとフォローお願いします!