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地図のない道

第6話   近しい人

保が「あのさ?俺、つい最近なんだけど本当に気になって居る奴が出来たんだ」と弥生に話をした。
弥生が「へぇ?もう、あの女と別れてからそんなに経ってないじゃない?」と保に声を掛けた。
翔大が「やるな?父ちゃん。俺見直したぜ」と楽しそうに話し掛けた。
保が「だろう?俺にとっても、今より幸せになれるかなって思って居るんだよ」と楽しそうに翔大に話をした。
弥生が「え?そんなに良い女なの?私は、私より良い女なんて居ないと思うけど」と保に突っかかった。
保が「そうか?女なんて星の数程居るじゃないか」と満足そうにして居た。
弥生が「またさ?別れて、メソメソ泣いて帰って来るんじゃ嫌だからね?」と保を睨んだ。
保が「まーまー、そんなに変な奴じゃないと思うし、一度だけでも俺の事を信じてくれよ」と弥生に返事を返した。
翔大は、保に「ま、頑張ってよ。父ちゃん」とウインクをした。
保も「あぁ、頑張るよ」と翔大にウインクを返した。
弥生は、やれやれ、またやっているよと言った様子でトーストを食べて、食器を片付けた。
翔大が「行って来ます」と家を出て行った。
弥生が「行ってらっしゃい」と庭で洗濯物を物干し竿に干して居た。
翔大が「真子?おはよう」と真子に挨拶をした。
真子が「あ、おはよう」と翔大に挨拶を返した。
そこへ智恵が来て「弥生、元気にしてる?」と翔大に話し掛けた。
翔大が「あぁ、元気だよ。今日姉ちゃん、家で留守番して居るから、遊びに来たければ来れば?」と智恵に声を掛けた。
智恵が「ありがとう。でも、忙しそうならまた、違う日に弥生んちに遊びに行こうかな」と翔大に返事をした。
翔大が「俺は、別にいつでも、ウェルカムだから全然平気だよ」と智恵に話をした。
智恵が「ありがとう。じゃ、今日お邪魔するよ」と翔大に返事を返した。
保が「じゃ、俺も行って来るわ」と家を出て行くと、そこへまるで入れ替わるようにして、智恵達がやって来た。
智恵が「お邪魔します。てか、久しぶりだね?私、翔大君と付き合う事になりました」と弥生に伝えた。
弥生が「うそー?そうなの?おめでとう。
2人を見て今までお似合いだなって想って居たから」と嬉しそうに2人を見ていた。
翔大が「あぁ?俺も姉ちゃんに内緒で恥ずかしかったから、中々打ち明けられ無かった」と弥生に恥ずかしそうに話し掛けた。
弥生が「翔大も私よりも先に好きな人ができたんだね?これからも幸せになってね」と智恵達を見て、祝福をしたのだった。
保は、夜遅くに帰って来て「あ、弥生遅くなってごめんな?俺、千智って言う人と一緒になる事になったんだ」と弥生の返事に答えた。
隣にスラッとした背の高い綺麗な女性が「初めまして、私は千智です。これからも分からない事もあるかも知れないし、知らない私と暮らすようになったら大変だけど、皆と仲良く暮らしたいと思います。よろしくね」とお辞儀をして家に上がった。
そして、千智と出会う様になり、皆と和気あいあいと暮らすようになり、智恵達は幸せになって行った。



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