余韻大好き人間

昼下がり、母から映画に誘われた。

祖父が映画『366日』のチケットのプレゼント企画に応募して見事当選した。
それを母が貰った。
元々は次男と観に行く予定だったが、次男の予定が合わず。
そして私に話が回ってきたというわけだ。

三男は私が観に行くなら行くと。
母はすごく観に行きたいと。
肝心の私は外出しない日はしたくない派なので乗り気ではなかった。
しかし母の熱量に押され、渋々観に行くことに。

映画『366日』の内容には触れないが、終盤になるにつれて、シアター内にはすすり泣く音が聞こえてきた。
私もそのうちの1人だ。
母も泣いていた。
三男は泣かなかったらしい。
絶対ちょっと泣いてたと思うんだけどなぁ。

最後は涙が溢れて止まらなかった。
そして映画が終わり明かりが点いた。
私のコートの上にはこぼれ落ちた……ポップコーンが散らばっていた笑
それすら気にならないくらい余韻に浸った。
コーンポタージュにひたひたに浸した食パンのように。

観にきて良かったと思える映画でした。
私はもう少し余韻に浸りたいと思います。